第28話「ヴィヴィオの弱点」

ブレイブデュエルの世界に来た翌朝、ヴィヴィオは早く起きてはやての朝食を作るのを手伝っていたら

「おはようございます~」

アリシアがやってきた。パタパタとスリッパを鳴らせ玄関に行く。

「おはよ、どうしたのこんな早く」
「恭也さんと美由希さんと朝トレ行くんだけど、ヴィヴィオもどうかなって。」
「へっ?」
「魔法使えなくても体力作りは大切でしょ。」
「それはそうだけど…いきなり言われても…」
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第27話「更けていく夜に」

「こんな位でいい?」

 その日の夜、ヴィヴィオは八神家のキッチンに立っていた。
 フェイトとなのは、アリシアとチェントは高町家に行った。
 急に押しかけたお詫びと前に来た時のお礼、アリシアは練習に参加するつもりだそうだ。ヴィヴィオも一緒の方がと思ったが5人でしかもそっくりな2人が揃うと色々大変そうだと思って、T&Hではやてに話すと2つ返事で迎えられた。
 ただお世話になるのは申し訳ないので、はやてが作る夕食を手伝っている。

「うん、ええ感じ♪ このまま弱火にしてな。ヴィヴィオちゃん料理上手やね、家でもしてるん?」
「あ…あんまり…」

 時々お菓子を作る事はあるけれど、ご飯はなのはが作ってくれるからあまりというか殆どしていない。
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第26話「ユーリ奮闘す」

 Weeklyイベントも終盤になった時、八神堂のはやての携帯に連絡があった。シャマルからだ。オペレーションルームで操作中の為、ヘッドマイクを繋いで彼女の電話を取った。

「はい、はやてです。」
『シャマルです。教授から専門の教授に連絡取って頂いて話を聞いてきました。なのはさん、フェイトさんに代わって貰えますか?』

 彼女が話を聞いてくれたらしい。だけど…

「今2人ともグランツ研究所に向かってる最中でな。ちょっとこっちで色々あって…」
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第25話「空の上の決戦」

 グランツ研究所でブレイブデュエルを見ていたヴィヴィオはある事に気づいた。

(同時に魔法使える子…結構居るんじゃ…)

 デュエルでは相手にバインドをかけて砲撃したデュエリストが居た。しかし砲撃を受けたデュエリストは2重に防御魔法を使い相乗効果もあってか完全に防いでいた。

「ユーリ、みんな複数の魔法使えるようになってるの?」
「そうですね、ミドルレベル以上のデュエリスト2つ、エースレベルになると3つ使える人も居ますね。シュテル達も4つまで使える様になってます。」
「みんな凄いね。それであのジャケットなんだ。」

 スキル1つを代わりにして新たなジャケット。戦略的に弱くなる場合もある。
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第24話「前哨戦」

「さーてなのは、何を隠してるのか話して貰うわよっ!」
「きゃっ! アリシアちゃん!! ど、どうして知ってるの!?」

 4年1組の教室で授業が終わって放課後、バッグにノートを入れていた時、なのはは背後からアリシアに飛びつかれた。
 クラスも学年も違う彼女が来たのにも驚いたがそれよりも何故隠してるのを知ってるのか思いっきり驚かされた。

「…ごめんね、なのはちゃん…」
「ごめん、なのは…」
「いいのっ! 隠してるなのはが悪いんだから」

 彼女の妹、フェイトから話が漏れたのかと考えたがすずかやアリサもアリシアに話していたらしい。
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第23話「集う光」

 ヴィヴィオ達がブレイブデュエルの世界に行った頃、大人ヴィヴィオと大人アリシアはミッドチルダ地上本部の転送ゲートからヴァイゼンに飛んで再び特務6課へと赴いた。
 着いた頃には日が暮れかけておりはやては2人を特務6課の隊舎、八神家で使っているプライベートフロアへと案内した。

「ごめんなさい…ヴィヴィオの問題は解決出来ませんでした。」

 大人ヴィヴィオは頭を下げて、彼女から聞いた心の問題について話した。
 アリシアが子供の頃に変身して大人モードのヴィヴィオを怒りのまま倒してしまった事は流石に言えなかったけれど、彼女自身が答えを見つけるしかないだろうと伝えた。

 
 
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第22話「繋がる世界」

「ユーリ、こんにちは~」
「はーい、えっ!? ヴィヴィオっ!?」
「あーっ! ヴィヴィオだ、アリシアもいるっ!」

 グランツ研究所の前まで来るとユーリが花壇に水をあげているのを見つけて声をかけた。
 彼女の声に近くに居たのかレヴィと一緒に駆け寄ってきた。

「今日はもう1人のヴィヴィオは居ないんですか?」
「うん。こっちには来てるんだけど八神堂に行ってるよ。いきなり帰っちゃって何も話せなかったでしょ。だから」
「よし、じゃあデュエルしよっ! あれからいっぱい練習して強くなったんだ。もう負けないよ~っ!」
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第21話「刻の主を支える者として」

 私とアリシアがノーヴェと話していると【コンコン】とドアがノックされる音が聞こえた後少女がカップを持って入ってきた。
 ここに来た時、最初に会った少女だ。

「紹介するよ、アルバイトのチーフリーダーのユミナ、DSAAでセコンドもしてくれてる。こっちは私の知り合い、オリヴィエとエレミア…ってなってるけどまぁ見たとおりだ。」

 ここで彼女に嘘をついても仕方ない。

「高町ヴィヴィオです。」
「アリシア・テスタロッサです。」
「ユミナ・アンクレイヴです。…お2人はやっぱり…」
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第20話「鎹の役割」

「…ん? ここは?」

 私が目覚めるとそこはベッドの上だった。
 朝からぼんやりして熱っぽかったからベッドで本の続きを読もうとして…その後は…覚えてない。見慣れた部屋の筈なのに何処か違和感がある。

「?」

 ベッドから起き上がる、体が今朝と比べて軽い。熱っぽさもなくなっていた。
 熟睡して楽になったと思った時、ガチャッとドアが開く音が聞こえて

「あっ、起きたんだ。おはよヴィヴィオ。」
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第19話「Tanuki fight」

 トレディアのラボでレリック完全体No14は見つかった。早速戻ってとヴィヴィオは席を立って入り口に向かう。しかし端末を触っていたアリシアが

「もう少し調べていい? 面白い物が見つけちゃった♪」

 何を見つけたのだろうと思いつつ空間転移で再びヴァイゼンに戻るには残りの魔力じゃ心許ない。一応洞窟の周りにセンサーを仕掛けてラボに戻り手近な机の上の埃をこれも手近にあった布で拭き寝転んで瞼を閉じた。

「お待たせ。ヴィヴィオ起きて」

 再び瞼を開いたのはアリシアから呼ばれた時だった。起き上がると結構身体が楽になっている。
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第18話「心の傷」

「ごめんなさい、遅くなって。」

 シャマルが転移先にしたのは高町家の庭だった。
 そのまま玄関を回って家に入ると

「ありがとうございます。遠くまで…、ヴィヴィオ?」

 士郎がリビングから出てきた。

「違います、ちょっと事情があって似ていますが別人です。」

 そのままヴィヴィオの部屋に案内された。

 
 
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第17話「変調」

 海鳴市に来て数日間は色々とイベントがあってあっという間に過ぎた。
 なのはとフェイトが戻って来ているのを聞いて2人の友達が遊びに来たり、ヴィヴィオはヴィヴィオで月村雫が相手しろと言って押しかけてきたり、エイミィに呼ばれてハラオウン家に行ってエイミィやリエラをお喋りしたりと普段とは違う生活に慣れようとして魔法が使えなくなっているという不便は全く感じなかった。


 1週間経ったある日

「ヴィヴィオ~行くよ~」

 フェイトが朝のジョギングに出かけるのに彼女を呼んだ。
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第16話「旅路の起点」

 ヴィヴィオとアリシアはオルセアの丘陵地帯にある洞窟に来ていた。
 特務6課に行った後、アリシアははやてにティアナと一緒に軌道拘置所に行きたいと言った。
 何をするつもりなのか判らず首を傾げたヴィヴィオ達に

「ルネッサ・マグナス元執務官補と面会させて貰えませんか? 聞くのは1つだけなので5分もあれば…」

 と言い唐突に出てきた彼女の名前にその場に居た全員は驚いた。
 その後、面会は直ぐ許可が下りないが通信で良ければと言われてティアナに通信を繋いで貰った。
 そこでアリシアは本当に1つだけを聞いた。

「ルネッサさん、ルネッサさんが『思い出の地』って言われたら何処を思い出しますか?」
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第15話「通り過ぎる記憶」

 雫達の練習に少しつきあった後、ヴィヴィオはフェイトと一緒に家に戻ると誰も居らずダイニングに2人分の朝食が用意されていた。

「なのはママ?」
「なのは、休みの間だけ翠屋を手伝いたいんだって。桃子さんと士郎さん、なのはのお母さんとお父さんだから親孝行したいんじゃないかな。ヴィヴィオいいよね?」
(そう言えば昨日来た時から凄く嬉しそうだった。)
「うん♪ フェイトママが一緒だもん」

 ヴィヴィオは笑顔で答えた。

 その後、2人で少し遅めの朝食を食べた後

「少し散歩しよっか」
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第14話「3人の強さ」

「さてと…どんな歓迎してくれるか楽しみだね♪」

 楽しそうに言うパートナーに対して私はため息をついた。

「う~…私はまた怒られそうな気がするんだけど…」

 見えてきた特務6課に行くのが今更ながらにヴィヴィオは憂鬱になっていた。


 私達の目的はこの世界にあるレリック片とNo10のジュエルシード。両方とも遺失物管理部の保管庫あるのは知っている。
 最初は空間転移で行って持ち帰っちゃえばいいと考えていたけれど、そうすると後で予想外の問題が起きそうな気がする。何故なら2つともここの私達に深く関係しているからだ。
 だったら逆にこっちの母さん達に話をして正式に貰える手続きをしてみようと言うことになった。最悪ダメと言われたら少し前に移動して最初の考えを実行すればいい。
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第13話「RHdの軌跡」

「ただいま~…今日1日が凄く長かった…」

 研究所に着いてアリシアはロビーのソファーにバタッと倒れ込む。

「…ごめんなさい…」 
「ううん、頼んだの私だから。ゴメンね色々疲れたでしょ。」
「…うん、少し…」

 謝るチェントに言う。
 授業内容については特に問題も起きなかったのだけれど、ヴィヴィオとチェントの違いがはっきりわかった1日だった。
 リオとコロナに学院祭の後でちょっと事件に巻き込まれてと話してフォローをお願いした。
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第12話「母の想い」

「こんにちは、高町ヴィヴィオです。」

 こっちに来た日の夜、高町家のリビングに集まった皆の前でヴィヴィオはペコリと頭を下げた。

 なのはとフェイトが娘を連れて帰って来たというのを聞いて、夕方から何人かやって来た。
 最初に来たのは月村すずか。私を見て頭を撫でながら『また会えたねヴィヴィオちゃん♪』と囁かれた時には流石に驚き過ぎて固まってしまった。
 彼女はしっかり私の事を覚えているらしい…
 暫く経ってなのはが戻ってくるとフェイトやアリサ・すずかと楽しくおしゃべりしつつ夜になって士郎と桃子、美由希がエイミィとアルフ、そして…見かけない同い年位の子供を2人連れてきた。
 そして…

「遅くなった、ごめん。」

 
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第11話「ヴィヴィオなの?」

「ここが…」

 ゴクッと唾を飲み込んでその敷地に入る。入って直ぐに

「お待ちしていました。所長がお待ちです。」

 小柄な女性が玄関から現れ会釈をした。

「久しぶり、チンク。」
「マリエル技官。ご無沙汰しています。」

 そう、私マリエル・アテンザはミッドチルダにある研究施設へと来ていた。
 何故私がここに来る事になったのかというのは、半日前に遡る…。
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第10話「マテリアルからの風」

「幾らあなた達が優秀な局員だからと言って…」
「クロノ提督ではありませんが、組織には守らなくてはならない規律というものが…」
「ヴィヴィオもアリシアも局員であって聖王教会にも…」

 管理局装備部の1室でヴィヴィオはただひたすら彼女の説教を受けていた。
 目の前に居るのはマリエル・アテンザ。私達のデバイスの基礎設計をしてくれた1人で私や母さん達にとって頭が上がらない人の1人。
 かれこれ30分…何故私が彼女の説教をひたすら受けているかと言うと、アリシアから頼まれた修理部品を貰う為だ。

(やっぱり…こうなっちゃうよね…)
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第09話「海鳴の思い出」

「っと…着いた♪」

 ゲートの出口に降りて辺りを見回す。

「ここは?…見覚えあるんだけど…どこ?」

 木はいっぱいあるけど、森の中という訳ではなくて…でも何処かで見たような…

「すずかちゃん家のお庭。魔法見られちゃうと大変だからね。」
「ここが…」

 言われて思い出す。初めて時空転移をしてなのはの代わりにジュエルシードを集め始めた時ここに来た。
 ここでは10年以上経っているけれど懐かしい気がした。  
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