10.5話 口は●●の元?
- キャロSS 守りたいものはありますか? > サブストーリー
- by ima
- 2007.09.13 Thursday 12:27
ピンポンパンポーン♪
このお話は「守りたいものはありますか? 10話「朝の一時」」のサブストーリーです。
この話だけでもわかるようにと書いていますが、10話を先に読んで頂く方がより楽しめると思います。
それではどうぞっ!
ピンポンパンポーン♪
「ねえ、キャロ?」
「なぁに?お兄ちゃん?」
朝食を食べた後、部屋に戻ったエリオはキャロに声をかけた。2人の服の整理を続けているキャロは手を止めて振り返る。
「今日、スバルさんやなのは隊長に言われたんだけど・・・」
「うん?何を?」
「『元気になりすぎてフェイトさんをおばあさんにしちゃダメだよって』。何のことだかわかんなくて・・・キャロわかる?」
「フェイトママをおばあさんに?」
「そう、でもフェイトさんって僕たちより10歳くらい年上なだけで、おばあさんって言えないよね?」
「うん、フェイトママはフェイトママだもん!」
このお話は「守りたいものはありますか? 10話「朝の一時」」のサブストーリーです。
この話だけでもわかるようにと書いていますが、10話を先に読んで頂く方がより楽しめると思います。
それではどうぞっ!
ピンポンパンポーン♪
「ねえ、キャロ?」
「なぁに?お兄ちゃん?」
朝食を食べた後、部屋に戻ったエリオはキャロに声をかけた。2人の服の整理を続けているキャロは手を止めて振り返る。
「今日、スバルさんやなのは隊長に言われたんだけど・・・」
「うん?何を?」
「『元気になりすぎてフェイトさんをおばあさんにしちゃダメだよって』。何のことだかわかんなくて・・・キャロわかる?」
「フェイトママをおばあさんに?」
「そう、でもフェイトさんって僕たちより10歳くらい年上なだけで、おばあさんって言えないよね?」
「うん、フェイトママはフェイトママだもん!」
キャロが頷く様に言い切った
「じゃあどういう事だろうね?」
「「う~ん・・・」」
2人の頭の中には?マークが入り乱れていた。
エリオがデバイスの調整と言うことで地下のメンテルームへ行った間、キャロはヴィヴィオと一緒に本を読んでいた。
ふと朝にエリオから聞かれた言葉を思い出す。
「ねぇヴィヴィオ」
「なぁに?キャロお姉ちゃん」
「あのね・・フェイトママがおばあちゃんになるってどんな風にすればなるのかな??」
「フェイトママ??お・・おば」
「おばあちゃん。」
「フェイトママがおばあちゃん?ん~~~」
首をかしげてヴィヴィオは少し考えるが、ニコッと笑って
「わかんない」
と答えた。
「そうだよね、私もわかんない♪」
2人は顔を見合わせて笑い、そしてまた本を読み始めた。
--お昼頃--
「フェイト隊長お疲れ様です」
「お疲れ様、また夕方から捜査会議があるからそれまではゆっくりしていて」
「了解です」
ヴァイスやヘリのメンテスタッフに声をかけてフェイトは一旦隊舎に戻ってきた。
『今日はなのはが本局に戻ってるはずだから、ヴィヴィオ寂しがってるかな?』
少しだけヴィヴィオとキャロがフェイトに抱きついてくる光景を想像して微笑む
「ただいま~ヴィヴィオ良い子にしてたかな?」
「おかえりなさい、フェイトママ」
とてとてとヴィヴィオがフェイトに抱きついてくる。抱きかかえるフェイト
「あれ?キャロお姉ちゃんは?」
いつもなら一緒にいる時間の筈なのにキャロが居ない事に気づいてヴィヴィオに聞くと
「あのね、あっちに一緒に行っちゃった。『すぐもどる』って」
ヴィヴィオが手を羽の様にバタバタさせるのをみて『フリード』と一緒だったら問題ないかな?と思い直した。
「じゃあ、キャロお姉ちゃんが戻ってきたら一緒にご飯食べよっか」
「うん!」
ニッコリと笑うヴィヴィオの笑顔にフェイトは疲れが取れる様な気がした。
「フェイトママ」
「どうしたのヴィヴィオ」
「あのね、フェイトママ『おばあちゃんになるの?』」
一瞬フェイトがビシッっと固まった様になるが、聞き間違いと思い再び聞き直す
「ヴィ・・ヴィヴィオ?ゴメンねフェイトママちゃんと聞こえなかったからもう一度言ってもらえるかな?」
「あのね、キャロお姉ちゃんが『フェイトママがおばあちゃんになる』って」
思い出すようにう~んと上を見上げてフェイトに言うヴィヴィオ
『おばあちゃん??私が??ママ??何のこと??』
フェイトが考えているとキャロが戻ってきた。
「お帰りなさい、フェイトママ♪」
ヴィヴィオと同じようにキャロも抱きつく。
「キャロ、フリードと一緒じゃなかったの?」
「?私はあの小鳥さんと一緒にいたよ、『雛が生まれたから見に来てって』」
窓を指さすキャロ。そこには小鳥が2羽止まっていた
「ちょっと待ってね・・・えっと、はいこれっ!元気に育ててね」
キャロがポシェットから何かを取り出して手前に置くと、小鳥はそれをいくつかついばみ飛び立った。
ヴィヴィオが手でバタバタとしたのは小鳥の事だったらしい。
「フェイトママ、ご飯」
「!そうだねヴィヴィオ、キャロも一緒に行こう」
「はいっ!」
見とれていたフェイトはヴィヴィオの言葉に気がついて食堂に向かった。
「あのね・・・キャロ、フェイトママ少し聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「うん♪」
サラダを美味しそうに食べるキャロはフェイトの方を向いた
「あのね、その・・私が『おばあちゃん』にってどういうことかな?さっきヴィヴィオから聞いたんだけど」
キャロは少し考えてから思い出すように言った
「お兄ちゃんが朝練でスバルさんとなのはさんに『元気すぎてフェイトママをおばあさんにしちゃダメだよ!』って言われたらしくて、でも私もお兄ちゃんも何のことか判らなくて・・・」
「そうなんだ・・なのはとスバルが・・・ふ~ん」
キャロが答えた瞬間、フェイトの顔が一瞬凄く怖そうに見えた様な気がした。
-翌朝-
「なのは、今日は私も朝練参加していいかな?」
「うん?いいけど・・・大丈夫なの?」
「ちょっと体動かしてないと、変な方へ考えちゃいそうだし・・・エリオが見てくれてるから」
「うん!」
「それじゃ、今日はエリオとフリードがキャロを看てくれてる代わりにフェイト隊長が参加してくれる事になりました。」
なのはが朝練前にフェイトを紹介する。フェイトはニコリと笑う
その一瞬ティアナはフェイトがスバルへの視線を見て背筋を凍らせた。
そして、まさか・・と昨日の言葉を少し思い出した。
『ティア、ティア!今日は隊長2人と一緒なんだって、どんな訓練するのかな?』
『ス・・スバル・・・あんた、今日死ぬ気で頑張らないと暫くご飯食べられなくなるかもよ・・・』
『??どういうこと?』
『・・・・いや・・多分すぐわかるから・・』
「フェイト隊長、それじゃ今日の訓練何か提案とかある?」
なのはがフェイトに聞くと、少し微笑みながら
「そうだね・・・フロント、フォワードとセンターが2人ずついるから隊長も別れて模擬戦闘訓練ってどうかな?」
なのはは少し考えて
「うん、そういうのも良いかも。それぞれ違うサポートとかもわかるかも!それじゃ私とスバル、ティアナはフェイト隊長とチームになってね」
「了解」
「・・りょ・了解」
ティアナはなのはが答えた瞬間にフェイトが微笑んだのを見逃さなかった。
『やっぱり・・・』
「ぞれじゃ始めるよ~!。よーいスタートッ」
スバルとなのはが距離を取ったのをみて、
「ティアナ・・・今の私にサポート要らないから・・・判るよね?」
「りょっ・・了解ですっ!待機します。」
ティアナの言葉を聞いて、頷き飛び立つフェイト。そして2人に念話を送った
『なのは、スバル。昨日ね私について何か言ったかな?』
『『えっ?』』
『あのね、まだエリオもキャロも10歳なんだよね・・・それに・・・私も・・・』
『フェイトちゃん?』
『まさか・・・』
フェイトはニヤリと2人に対して微笑み
『子供にも・・・それに友達にも言っちゃダメな言葉ってあるよね・・ねぇ?なのは、スバル』
そこまで言われた時点で気がついた。昨日言ったことがバレてると
『あのねっフェイトちゃん、あれは』
『あれはそのっ・・エリオが元気かなって・・』
『そうそう・・・ちょっと確認するのにね』
『ふ~ん・・・それで私もおばあちゃんなんだ・・・そうなんだ・・・』
沈黙するフェイト
『・・・あの・・フェイトさん??』
『フェ・・フェイト隊長?』
『大丈夫だよ。今日は訓練だから非殺傷設定だし♪でもね、はやてちゃんに頼んで少し制限外す許可貰ってるから・・・それと「口は災いの元」っていうの覚えてねっ』
一気にバルディッシュをザンバーフォームに変えスバルとなのはに向かって突っ込んでいった。
その後暫くはなのはとスバルの悲鳴があたりに木霊した。ティアナは木陰で耳を塞いで悲鳴が上がる度に震えていた。
「白い悪魔」以外にも悪魔を越える悪魔が居たのだと言うことを
後日、八神はやて部隊長談
あの時は久しぶりにその・・・背筋が凍るっていうの? あれを体験しました。
まぁ今は部隊の中も色々と大変な事になってるし、いざと言う時に使えんだり連携できんっていう事もあるから許可を出しました。というより凄いプレッシャーみたいなもんがフェイトちゃんから出てて・・
怒らせた人には申し訳ないけど巻き込まれるのもな、それにいつも優しいフェイトちゃんをあこまで怒らせるんはそれだけの理由があるはずやしな。いい経験になるんちゃう?
普段怒らない人を怒らせると非常に怖いという教訓
「じゃあどういう事だろうね?」
「「う~ん・・・」」
2人の頭の中には?マークが入り乱れていた。
エリオがデバイスの調整と言うことで地下のメンテルームへ行った間、キャロはヴィヴィオと一緒に本を読んでいた。
ふと朝にエリオから聞かれた言葉を思い出す。
「ねぇヴィヴィオ」
「なぁに?キャロお姉ちゃん」
「あのね・・フェイトママがおばあちゃんになるってどんな風にすればなるのかな??」
「フェイトママ??お・・おば」
「おばあちゃん。」
「フェイトママがおばあちゃん?ん~~~」
首をかしげてヴィヴィオは少し考えるが、ニコッと笑って
「わかんない」
と答えた。
「そうだよね、私もわかんない♪」
2人は顔を見合わせて笑い、そしてまた本を読み始めた。
--お昼頃--
「フェイト隊長お疲れ様です」
「お疲れ様、また夕方から捜査会議があるからそれまではゆっくりしていて」
「了解です」
ヴァイスやヘリのメンテスタッフに声をかけてフェイトは一旦隊舎に戻ってきた。
『今日はなのはが本局に戻ってるはずだから、ヴィヴィオ寂しがってるかな?』
少しだけヴィヴィオとキャロがフェイトに抱きついてくる光景を想像して微笑む
「ただいま~ヴィヴィオ良い子にしてたかな?」
「おかえりなさい、フェイトママ」
とてとてとヴィヴィオがフェイトに抱きついてくる。抱きかかえるフェイト
「あれ?キャロお姉ちゃんは?」
いつもなら一緒にいる時間の筈なのにキャロが居ない事に気づいてヴィヴィオに聞くと
「あのね、あっちに一緒に行っちゃった。『すぐもどる』って」
ヴィヴィオが手を羽の様にバタバタさせるのをみて『フリード』と一緒だったら問題ないかな?と思い直した。
「じゃあ、キャロお姉ちゃんが戻ってきたら一緒にご飯食べよっか」
「うん!」
ニッコリと笑うヴィヴィオの笑顔にフェイトは疲れが取れる様な気がした。
「フェイトママ」
「どうしたのヴィヴィオ」
「あのね、フェイトママ『おばあちゃんになるの?』」
一瞬フェイトがビシッっと固まった様になるが、聞き間違いと思い再び聞き直す
「ヴィ・・ヴィヴィオ?ゴメンねフェイトママちゃんと聞こえなかったからもう一度言ってもらえるかな?」
「あのね、キャロお姉ちゃんが『フェイトママがおばあちゃんになる』って」
思い出すようにう~んと上を見上げてフェイトに言うヴィヴィオ
『おばあちゃん??私が??ママ??何のこと??』
フェイトが考えているとキャロが戻ってきた。
「お帰りなさい、フェイトママ♪」
ヴィヴィオと同じようにキャロも抱きつく。
「キャロ、フリードと一緒じゃなかったの?」
「?私はあの小鳥さんと一緒にいたよ、『雛が生まれたから見に来てって』」
窓を指さすキャロ。そこには小鳥が2羽止まっていた
「ちょっと待ってね・・・えっと、はいこれっ!元気に育ててね」
キャロがポシェットから何かを取り出して手前に置くと、小鳥はそれをいくつかついばみ飛び立った。
ヴィヴィオが手でバタバタとしたのは小鳥の事だったらしい。
「フェイトママ、ご飯」
「!そうだねヴィヴィオ、キャロも一緒に行こう」
「はいっ!」
見とれていたフェイトはヴィヴィオの言葉に気がついて食堂に向かった。
「あのね・・・キャロ、フェイトママ少し聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「うん♪」
サラダを美味しそうに食べるキャロはフェイトの方を向いた
「あのね、その・・私が『おばあちゃん』にってどういうことかな?さっきヴィヴィオから聞いたんだけど」
キャロは少し考えてから思い出すように言った
「お兄ちゃんが朝練でスバルさんとなのはさんに『元気すぎてフェイトママをおばあさんにしちゃダメだよ!』って言われたらしくて、でも私もお兄ちゃんも何のことか判らなくて・・・」
「そうなんだ・・なのはとスバルが・・・ふ~ん」
キャロが答えた瞬間、フェイトの顔が一瞬凄く怖そうに見えた様な気がした。
-翌朝-
「なのは、今日は私も朝練参加していいかな?」
「うん?いいけど・・・大丈夫なの?」
「ちょっと体動かしてないと、変な方へ考えちゃいそうだし・・・エリオが見てくれてるから」
「うん!」
「それじゃ、今日はエリオとフリードがキャロを看てくれてる代わりにフェイト隊長が参加してくれる事になりました。」
なのはが朝練前にフェイトを紹介する。フェイトはニコリと笑う
その一瞬ティアナはフェイトがスバルへの視線を見て背筋を凍らせた。
そして、まさか・・と昨日の言葉を少し思い出した。
『ティア、ティア!今日は隊長2人と一緒なんだって、どんな訓練するのかな?』
『ス・・スバル・・・あんた、今日死ぬ気で頑張らないと暫くご飯食べられなくなるかもよ・・・』
『??どういうこと?』
『・・・・いや・・多分すぐわかるから・・』
「フェイト隊長、それじゃ今日の訓練何か提案とかある?」
なのはがフェイトに聞くと、少し微笑みながら
「そうだね・・・フロント、フォワードとセンターが2人ずついるから隊長も別れて模擬戦闘訓練ってどうかな?」
なのはは少し考えて
「うん、そういうのも良いかも。それぞれ違うサポートとかもわかるかも!それじゃ私とスバル、ティアナはフェイト隊長とチームになってね」
「了解」
「・・りょ・了解」
ティアナはなのはが答えた瞬間にフェイトが微笑んだのを見逃さなかった。
『やっぱり・・・』
「ぞれじゃ始めるよ~!。よーいスタートッ」
スバルとなのはが距離を取ったのをみて、
「ティアナ・・・今の私にサポート要らないから・・・判るよね?」
「りょっ・・了解ですっ!待機します。」
ティアナの言葉を聞いて、頷き飛び立つフェイト。そして2人に念話を送った
『なのは、スバル。昨日ね私について何か言ったかな?』
『『えっ?』』
『あのね、まだエリオもキャロも10歳なんだよね・・・それに・・・私も・・・』
『フェイトちゃん?』
『まさか・・・』
フェイトはニヤリと2人に対して微笑み
『子供にも・・・それに友達にも言っちゃダメな言葉ってあるよね・・ねぇ?なのは、スバル』
そこまで言われた時点で気がついた。昨日言ったことがバレてると
『あのねっフェイトちゃん、あれは』
『あれはそのっ・・エリオが元気かなって・・』
『そうそう・・・ちょっと確認するのにね』
『ふ~ん・・・それで私もおばあちゃんなんだ・・・そうなんだ・・・』
沈黙するフェイト
『・・・あの・・フェイトさん??』
『フェ・・フェイト隊長?』
『大丈夫だよ。今日は訓練だから非殺傷設定だし♪でもね、はやてちゃんに頼んで少し制限外す許可貰ってるから・・・それと「口は災いの元」っていうの覚えてねっ』
一気にバルディッシュをザンバーフォームに変えスバルとなのはに向かって突っ込んでいった。
その後暫くはなのはとスバルの悲鳴があたりに木霊した。ティアナは木陰で耳を塞いで悲鳴が上がる度に震えていた。
「白い悪魔」以外にも悪魔を越える悪魔が居たのだと言うことを
後日、八神はやて部隊長談
あの時は久しぶりにその・・・背筋が凍るっていうの? あれを体験しました。
まぁ今は部隊の中も色々と大変な事になってるし、いざと言う時に使えんだり連携できんっていう事もあるから許可を出しました。というより凄いプレッシャーみたいなもんがフェイトちゃんから出てて・・
怒らせた人には申し訳ないけど巻き込まれるのもな、それにいつも優しいフェイトちゃんをあこまで怒らせるんはそれだけの理由があるはずやしな。いい経験になるんちゃう?
普段怒らない人を怒らせると非常に怖いという教訓
Comments
コメントありがとうございます。コメントの返し方が判らなくて今まで返信できませんでした。すみません。
静かな人ほど怒ったときは怖いですよね。フェイト御婆ちゃんなんて言われると20歳前の女性はショック大きすぎます。
リンディ曾御婆ちゃんもほぼ同意かもしれませんね。
フェイト御婆ちゃんと孫の暮らし一寸読みたいかも。
頑張ってください、これからも応援しています。