ヴィヴィオの日記帳 そのろく
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- by ima
- 2007.10.26 Friday 12:22
「ヴィヴィオ、こんにちは~」
「こんにちは、ヴァイスさん♪」
隊舎へと向かっていたヴィヴィオは横からヴァイスに声をかけられた。
以前写真をくれた・・・・たしかヴァイスさんと言ったかなと思いつつ挨拶をする
「名前覚えてくれてたんだ。前にヴィヴィオを泣かせた事あっただろ?それのお詫びと言っちゃなんだけど・・・これ」
ヴィヴィオに小さな箱の様な物を渡した。見た目より少し重い
「ありがとう!ヴァイスさん」
「それじゃ、またな!」
ヴァイスはそのまま隊舎横の方へ走っていった。
「こんにちは、ヴァイスさん♪」
隊舎へと向かっていたヴィヴィオは横からヴァイスに声をかけられた。
以前写真をくれた・・・・たしかヴァイスさんと言ったかなと思いつつ挨拶をする
「名前覚えてくれてたんだ。前にヴィヴィオを泣かせた事あっただろ?それのお詫びと言っちゃなんだけど・・・これ」
ヴィヴィオに小さな箱の様な物を渡した。見た目より少し重い
「ありがとう!ヴァイスさん」
「それじゃ、またな!」
ヴァイスはそのまま隊舎横の方へ走っていった。
「なのはママ、これヴァイスさんに貰った」
「へぇ~ヴァイス君も良いところあるじゃない♪」
「それで中身は何かな?」
ヴィヴィオはそのままなのはとフェイトの所まで箱を持って行った。紙包みを開けていないヴィヴィオはフルフルと首を振る。
「じゃあ、開けてみよっか」
「うん♪」
慣れない手つきで紙包みを開けていくヴィヴィオ、紙包みの中には箱があり、箱を開けてみるとどこかで見た機械が・・・
「カメラやん!」
「それも結構良いのだよ、これ!!良かったね~ヴィヴィオ。後でお礼に行こうね」
はやてと機械系に結構強いなのはは一目見て驚いた。普通に買えばそこそこの値段はするだろう
「かめら?」
何をするものか判らないヴィヴィオは回して見ている。
「あのね・・ここをこうやって、ヴィヴィオ、なのはママ達の方を向けてこのボタン押してみて」
「うん!」
ボタンを押した途端カメラからフラッシュが焚かれ次の瞬間、カメラになのはとフェイトとはやての姿が写っていた。
「わぁ~~♪」
「いっぱい撮ってママ達にも見せてね」
「うん!」
■がつ●にち
きょうはう゛ぁいすさんにぷれぜんとをもらった。
かめらっていうんだって!
いっぱいつかってままにみてもらうんだ。
かめらもってあるいてたらおねえちゃんとおにいちゃんにあった。
ぼたんをおしたらひかるのがちょっとびっくりする
おにいちゃんがひからないようにしてくれた。
ありがとうおにいちゃん!
いっぱいとった。なのはままとふぇいとままとすばるさんとてぃあなさんとしゃーりーさんとすばるさんのおねえさんのぎんがさん。とるときってみんなすこしとまるんだね。
ちょっとおもしろい
いっぱいとったらかめらからなにかなりだしてとれなくなった
なのはままにみせたらでんちがなくなったんだって。
なのはままかめらをみてなにかかんがえごとしてた。
あしたまたとれるようにするからかしてっていわれたから、いいよっていった。
えらいねっておかしもらった。
とってもおいしかったよ。あしたまたいっぱいとりたいな
何枚かなのは達を撮った後
ヴィヴィオが隊舎をうろついていると、キャロとエリオが向こうに見えた。
「どうしたの?ヴィヴィオ?」
「カメラ貰ったの♪」
「そうなんだ、良かったね~」
「お兄ちゃんお姉ちゃん撮ってあげるね」
カメラをキャロとエリオに向けてボタンを押す
「えっ!」
「ちょちょっと!」
キャロもエリオも少し驚きながらもヴィヴィオが何度かボタンを押していると諦めた様に笑いあった。
(ん?もしかしてフラッシュが怖いのかな?)
時々シャッターを押すときにビクビクしながら押しているのにエリオが気付く
「ねえ、ヴィヴィオ。そのピカッってするのない方がいい?」
「うん・・・でも・・・」
どうすればフラッシュが消えるか判らないらしい。エリオはちょっと貸してとヴィヴィオからカメラを借りて少し触った。
「うん、これで大丈夫。もう光らないよ。でも暗いところは撮れないからね」
「ありがとう、お兄ちゃん♪」
ピョコっと頭を下げるとカメラを持って走っていった。
【パシャッ】
何かの機械音が聞こえて、ギンガ・ナカジマは足を止めた。音の鳴った方を見ると
「あっヴィヴィオこんにちは~」
「こんにちは、ギンガさん」
ヴィヴィオに近寄ると手にはカメラを持っていた。
(これの音か・・・)
「ヴィヴィオ、いいね~それ、どうしたの?」
「貰ったの!」
ギンガにカメラを見せながら嬉しそうに言った。
「あっ!ギン姉もう来てたんだ。あれ?」
「こんにちは~ギンガさん。もう身体大丈夫なんですか?」
「良かった~すれ違いになるかと思っちゃった」
通路の向こうからスバルとティアナ、そしてギンガを探していたシャーリーがやって来た。
ヴィヴィオはカメラを向けてパチリとシャッターを何度か押した。
「あっヴィヴィオもいたんだ。どうしたの?それ」
スバルがヴィヴィオの持っているカメラを見て聞くと
「貰ったんですって」
「へぇ~良かったね、ヴィヴィオ」
「うん♪」
嬉しそうに言うヴィヴィオ。しかし、ギンガはヴィヴィオの行動を見てヴィヴィオの前でしゃがんで言う
「ヴィヴィオ、カメラで誰かを撮る時は先に聞いてから撮ってね。そうじゃないと撮られた人が嫌な気持ちになるから」
「??」
首をかしげるヴィヴィオ。何をどうしたらいいのかわからないらしい。スバルは苦笑しながらフォローする
「ギン姉、ヴィヴィオには難しいよ~それ。あのね、撮る前に『撮っていい?』って聞いてから撮ってねって事なんだよ」
「うん、スバルさんギンガさん撮っていい?」
「「うん♪」」
頷いた後、ヴィヴィオがシャッターを押すのを見計らってスバルとギンガはVサインを作った
【パシャッ】
ティアナとシャーリーも何枚かヴィヴィオに撮ってもらった後、
「ヴィヴィオも撮ってあげる、ちょっと貸して」
「いいよ」
シャーリーは4人並んだ所をパシャッと撮った。
カメラを返した後、ヴィヴィオは外に撮りに行く~と言ってトテトテと走っていった。
(あの型番って・・・確か・・・)
少し引っかかったシャーリーは確認の為になのはにメールを入れておいた。
隊舎の周りでヴィヴィオが色んなモノを撮っていると
【ピピッピピッ】と音が鳴り、撮れなくなった。
何度押しても同じ機械音しかしない
「あれ??」
「なのはママ~撮れなくなった~」
ヴィヴィオは再びなのはの元へ行ってカメラを見せる。
「そうなんだ、ヴィヴィオちょっと貸して」
ヴィヴィオからカメラを預かり見てみるとバッテリーランプが点滅していた。
「電池切れみたいだね。充電すればすぐに・・あれ?」
なのはが何かに気付いたようにカメラを操作しはじめる。壊れたのかと心配そうなヴィヴィオに
「ねぇヴィヴィオ、明日までに使えるようにしておくから今日はママに貸して?」
「いいよ!それじゃアイナさんの所行ってくる」
「うん、ありがとこれアイナさんと一緒に食べてね」
お菓子を渡しヴィヴィオは隊舎から宿舎へと戻っていったのをみて
「さてと・・・・・・」
なのはは机に置いたカメラを再び操作し始めた。
「やっぱヴィヴィオだとガードが低くなるな~」
「ホントだ・・スゲーッ!!さすが最新型、まさか撮った直後にネットワークで転送できるとはね」
「俺らだとこんな風には撮れないよな、絶対!」
「ああっ!」
ヘリの資材を置いてある一角に数人の影が集まっていた。それはヴァイスとヘリのメンテスタッフ数人の影
「それにヴィヴィオ背が低いから」
「このアングルはっ!」
「ふ~ん、そんなにいいんだ・・・」
「それはもう!・・・・」
「これはもう至高の極みっ・・・」
「へぇ~・・・」
「あっおし~っこれぼけてなけりゃっ!」
「そうなんですか・・・」
「ほ~う」
画面の前でヴァイスが得意顔で
「大丈夫だって、この機種補正が凄いから・・ほらっ」
彼が後ろを向いた時そこには
「ねぇはやてちゃん、暫くヘリ動かなくても良いかな?・・」
「ええよ、アルトもおるし」
「良かった。はやてちょっとで良いから限定解除ってダメかな?」
「ええよ、うちも出来ればしたい位やし・・・」
「ギン姉・・私達も・・・」
「ええ、言っても効かない人は・・・・」
「キャロ、広域結界お願い。逃げ出せないように・・エリオも本気だして良いわよ」
「はいっ!」
「もちろん」
途端に格納庫全体が結界に包まれる
「どうして・・・」
辺りを囲まれたヴァイスがなんとか絞り出した質問になのはは静かに微笑みながら答えた。
「あれ~ヴァイス君知らなかったかな?私、こういうのには結構詳しいの♪どこに送られてるかまで簡単に判っちゃった♪」
「アハハハ・・・」
「まだ懲りてないみたいだから・・・・覚悟はいいよね。全員まとめて頭冷やそうね♪」
ヴァイス達の目にはもはや悪魔とも鬼ともつかない、ただただ恐怖だけが映っていた。
【ズゥゥゥゥゥン】
「あらやだ、地震かしら?」
遊び疲れて眠ってしまったヴィヴィオをベッドに運ぶ途中のアイナは少し様子を見ていたが、続いて何も起きなかったのでベッドに寝かしつけた。
アイナに抱かれたヴィヴィオの寝顔はとても幸せそうだった。
~~その1と同じオチです(笑)すみません(ペコリ)
本当はその1を書いたときに半分お蔵入りと思っていたのですが、ある意味今回の話が「繋ぎ」になる部分があったので色々言われるの覚悟で掲載しました。
この話の「カメラ」「ネットワーク」「お兄ちゃん&お姉ちゃん」だけでも覚えていて頂ければうれしいです。
元なのはは凄く機械に強いですが、アニメ版なのはも強いのでしょうか?
しかしヴァイスも懲りないね(苦笑)~~
Comments
ありがとうございます。
日記シリーズは楽しく書けるのでスイスイと筆が進みます。
複線というよりアイテムを使いたかっただけなのかもしれません
>アダマ様
はじめまして、ありがとうございます。自業自得と言ってもヴィヴィオが撮った画像は欲しいですよね。
同情するからネガをくれw(いや、古いよネタもネガも)
......いや、冗談ですから..そ、その手のものをはなsぎゃぁぁぁぁx………(プーただいま電波の状況g
日記シリーズ本当にいいですねw
伏線楽しみにしていますw
オチがこんな形だったのでパターンになっちゃいそうでちょっと怖かったです。
日記シリーズは書いていても楽しいです。
やっぱり日記帳シリーズ面白いです、此れからも頑張って下さい。