第14話 「新しい生活」
- リリカルなのは AgainStory2 > 4章 闇の書の意志
- by ima
- 2010.12.25 Saturday 20:27
「…ィオ」
「……」
「ヴィヴィオ?」
「………」
「ヴィヴィオってば!」
「あっ、ゴメン。考え事してた」
なのはが星光に雑誌でこの世界の物を色々見せているのを眺めつつ考え事をしていた。
「どうしたの?」
「うん…私、闇の書の復活させない為にここに来ただけだからもう帰らなくちゃって…」
「ヴィヴィオは管理局の魔導師ではないのですか?」
「……」
「ヴィヴィオ?」
「………」
「ヴィヴィオってば!」
「あっ、ゴメン。考え事してた」
なのはが星光に雑誌でこの世界の物を色々見せているのを眺めつつ考え事をしていた。
「どうしたの?」
「うん…私、闇の書の復活させない為にここに来ただけだからもう帰らなくちゃって…」
「ヴィヴィオは管理局の魔導師ではないのですか?」
星光に聞かれる。彼女が知らないのも当たり前。
「うん、私は別の場所から来たんだ。」
「そんなっ、折角来たんだからもうちょっとだけここに居ない? 明日から旅行なんだよ。みんな一緒に行けるって私楽しみにしていたのに」
引き止めるなのはに
「すぐに帰らなきゃいけないんだけど…なのは、私はやての所へ行ってくる。」
「じゃあ私もっ」
「ううん、すぐに戻るからそのまま休んでて。なのはも疲れてるんだから。えっと…星光さんも休んでて」
そう言い、そのまま家を出た。
「ヴィヴィオ、どうしたんだろう?」
「わかりません…」
残された2人は顔を見合わせた。
「すぐ治るかな…」
家を出て少し走った後、2人が追いかけてこないのを見て立ち止まり胸に手をあてる。
闇の書に取り込まれた後に生まれた違和感。
リンディに相談しようかとも考えたが、彼女に話して管理局に情報が残るのは流石にまずい。そこでリインか未来の機動6課医療担当のシャマルに相談しようと思ったのだ。
「すみませ~ん、わっ何これ!」
八神家のチャイムを押しても何故か音が鳴らず、何かあったのかとドアを開けて中を見るとそこは嵐が通り過ぎた後かの様に色んな物が散乱していた。2階からは足音と怒号が聞こえる。
「ヴィヴィオか、すまない…色々あってな。リインは我が主と共に就寝中だ。」
散らばった物を踏まぬようにリインフォースが顔を出し歩いてくる。
「いえ、シャマルさんに用事があって…」
リインフォースの後ろから顔を出すシャマル。
「私? 入って…ってここじゃ落ち着いて聞けないわね。シグナム、はやてちゃんが起きるまで結界頼めるかしら?」
「ああ、わかった。」
「?」
結界? 何に使っているんだろうと首を傾げると
「ヴィータちゃんとはやてちゃんのマテリアルがケンカしてて、はやてちゃんとリインちゃんを起こさないように結界張ってあるの」
それでこの騒ぎも知らずにはやてとリインは寝ているのかと納得する。
「さっ、行きましょう。何か飛んでくる前に」
そう言った瞬間2階からヴィータの怒声とパリーンとガラスの割れた音が聞こえた。
(…はやて起きたら怒るよね…絶対)
全員それが判っているから止めないのだろう。誰も動じていないのはさすが八神家だと心の中で感心する。
「闇の書に取り込まれた後から違和感ね…診せて貰っていいかしら?」
「お願いします」
魔法を見られるわけにも行かず、ヴィヴィオとシャマルは少し歩いて朝練習している山麓までやってきた。シャマルが小さな結界を作った後、ベルカの魔方陣を出してヴィヴィオの胸から虹色に輝く小さな球が現れる
「リンカーコアが少し消耗してるわ、魔法の使いすぎね。でも回復が始まってるし1週間もあれば治るんじゃないかしら」
そう言うとシャマルはリンカーコアをヴィヴィオの胸へと戻す。
「ありがとうございます。シャマル先生」
「エッ、ヤダ私先生じゃないわよ♪ でも、先生もいいわね~♪」
いつもの癖が出てしまった。でもシャマルは冗談を言われたと思い笑う。
「とにかく2~3日は魔法を使わないように。それと私からも、ありがとうはやてちゃんを助けてくれて、それにリインフォースの時間を守ってくれて」
「シャマルさん…リインフォースが居なくなるの」
「私達は全員知ってるわ。リインフォースは別れの魔法で私達を管制システムから切り離してくれた。でも彼女ははやてちゃんから魔力を受けていないわ。魔力が尽きれば…はやてちゃんもきっと気づいている。リインちゃんはリインフォースの後を継いだんでしょう? じゃないといくら同じユニゾンデバイスでも他人とユニゾンなんて出来ないもの」
彼女達は受け入れてる。近いうちに別れが来ることを。その上で1日1日を大切にしている。
シャマルの言葉を聞いて間違ってなかったんだと思った。
「それに新しい家族はちょっと大変そうなのよね。」
「え、えっと…頑張って下さい。」
マテリアルを消さずに残そうと決めたヴィヴィオとしてはシャマルの礼を含めた皮肉にそう返すしかできなかった。
『アリシア、今いい?』
シャマルと別れた後、ヴィヴィオはRHdを通して連絡を入れる。
『ん…ヴィヴィオ? ごめんウトウトしてた』
どうやら寝る前だったらしい。
『悪いんだけど元の世界に帰るの少し遅くなっていいかな? 1週間くらい』
『いいけど、どうしたの?』
『うん…あのね』
シャマルからの話をする。リンカーコアが消耗していて治るのに数日かかる事を。時空転移にはかなりの魔力を使うから今戻ろうとすると元の時間に戻れない。
でも早く戻らないと元の時間でも時間は過ぎていく。こっちでの1週間が向こうで何日分にあたるのか? そもそも異世界での過ぎた時間も同じ様に進むのか?
ヴィヴィオにもわからない。
『いいよ。折角なんだし私達もこっちで楽しもう。フェイト達の温泉旅行明日からなんでしょ。私行ってみたいんだ~。それにあのフェイトそっくりなマテリアルの子も話せば良い子だし♪ ヴィヴィオ、ちゃんと治してから元の時間に戻ろ。変な時間に行っちゃったら大変だしちょっと帰るのが遅くなる位いいんじゃない。チェントには私から話しておくね』
『うん、じゃあまた』
『うん、おやすみ~ヴィヴィオもちゃんと休んでね』
眠そうな声でそういうと通話は切れてしまった。時間の遅れを知っていたみたいだがそれ程気にしていないのが心が軽くなる。
色々心配していたことが空回りで良かったと思いつつ、気が抜けてファ~と欠伸をする。
色々ありすぎて相当疲れているみたいだ。
「私も帰ってやすも…」
呟いて家への道を急いだ。
「記録修正、ヒット数多いですね。」
「そうね。でも…残しておく訳にもいかないし…エイミィ大変だけどお願いね」
「了解です。明日から温泉旅行楽しみたいですしね」
夜間に及ぶ事件でフェイトやアリシア達が眠りについた頃、エイミィはシャワーを浴びて目を覚ましハラオウン家に何故かある自室に籠もっていた。
彼女の最優先任務、それは今回の事件記録からヴィヴィオ達が関わった情報を消す。
リンディ同様、彼女もヴィヴィオが別時間から来ているのを知っている。彼女の本当のデバイス製作者が彼女の友人だったのだからチェックして驚いたのは当然といえば当然。
ヴィヴィオという存在まで消す必要は無いが、少なくとも時間移動能力者でありSSランクの魔導師だという情報は全て消さなければならない。
通信情報やデータの受け渡し、捕捉された情報の改変。
実直なクロノに手伝って貰う訳にもいかず、リンディがアリバイ作りをしている間に全て書き換える。
「本当は犯罪なんだけどね…不甲斐ない大人がせめて出来る事ってこれくらいだし。仕方ないよね」
そう自分に言い聞かせて1つ1つ記録を塗り替えていく。
「終わったぁ~…もーダメ、おやすみ…」
全ての記録の書き換えが終わったのは日が昇り再び沈みかけた時だった。
「ここが…すごい-!!」
夕方近くになってヴィヴィオはなのはと星光と共にデパートへとやってきた。
「もう少し早く来るつもりだったんだけど…」
ヴィヴィオが帰ってきた時には2人ともベッドで熟睡していて、ヴィヴィオもベッドに背を預け眠ってしまった。
「ヴィヴィオっ♪」
呼びかけられて振り返ってみるとアリシアが小さく手をふっていた。思わず駆け寄る。
「アリシア、フェイトと明日の買い物?」
「私達だけじゃないんだけど…」
フェイトと2人顔を見合わせた後、視線を向けるとそこにはテレビを珍しそうにじーっと見る雷刃とチェントがいた。
「離れてくれなくて…」
フェイトも困り顔で答える。戦った際、雷刃が子供っぽい言動をしていたのを思い出して納得する。
「なのは、はやてちゃんのマテリアルも旅行に行くのかな?」
「う~ん…ヴィヴィオ、朝はやてちゃん家に行ったとき何か聞いてない?」
特には何も聞いていないし、ヴィヴィオは行ってすぐに家を出ている。でも…
「多分…旅行には行けないと思う。はやてが許さないんじゃないかな?」
「「「?」」」
どういう意味かがわからずアリシアと3人揃って首を傾げる。
同じ頃…八神家では
「ヴィータ、家の中ちゃんと直すまで晩ご飯はお預けやっ、あんたもな!! あと2人とも暫くアイス無しっ」
「は、はやてぇ~」
「何故我がっ…これはこの塵芥が!」
「何でもこうでもない!! ケンカ両成敗。家の中こんだけひっくり返したんは誰やっ!!」
「…し、しかたがない」
睡魔に勝てずそのまま寝付いてしまったが、起きて部屋から出た瞬間目が点になった。
台風が引っかき回した様な酷い有様。泥棒でもここまで散らかさないだろう。
闇統がはやてを睨むが怒りマークを頭に幾つも作ったはやてに気圧されてしまい渋々散らばった本を拾い上げる。2人が片付けるのをジッと監視するはやて。
「周りの皆さんに迷惑はかけたらアカン。旅行なんて以ての外、次やったらミッドの旅行も中止やからな!!」
2人が片付け終わるのはそれから4時間後の夜も更けた頃である。
~~コメント~~
ヴィヴィオ達がもしTheBattleOfAcesの世界にやってきたら?
少し時間が開いてしまいましたが続章スタートです。
ゲームの中の闇の欠片事件ではマテリアル達は消えました。でも、もしヴィヴィオが居ることでマテリアル達も残った時間を作ることができたら。今までバトルが最後になる話が続いていたので今回はもう少しだけ続きます。
「うん、私は別の場所から来たんだ。」
「そんなっ、折角来たんだからもうちょっとだけここに居ない? 明日から旅行なんだよ。みんな一緒に行けるって私楽しみにしていたのに」
引き止めるなのはに
「すぐに帰らなきゃいけないんだけど…なのは、私はやての所へ行ってくる。」
「じゃあ私もっ」
「ううん、すぐに戻るからそのまま休んでて。なのはも疲れてるんだから。えっと…星光さんも休んでて」
そう言い、そのまま家を出た。
「ヴィヴィオ、どうしたんだろう?」
「わかりません…」
残された2人は顔を見合わせた。
「すぐ治るかな…」
家を出て少し走った後、2人が追いかけてこないのを見て立ち止まり胸に手をあてる。
闇の書に取り込まれた後に生まれた違和感。
リンディに相談しようかとも考えたが、彼女に話して管理局に情報が残るのは流石にまずい。そこでリインか未来の機動6課医療担当のシャマルに相談しようと思ったのだ。
「すみませ~ん、わっ何これ!」
八神家のチャイムを押しても何故か音が鳴らず、何かあったのかとドアを開けて中を見るとそこは嵐が通り過ぎた後かの様に色んな物が散乱していた。2階からは足音と怒号が聞こえる。
「ヴィヴィオか、すまない…色々あってな。リインは我が主と共に就寝中だ。」
散らばった物を踏まぬようにリインフォースが顔を出し歩いてくる。
「いえ、シャマルさんに用事があって…」
リインフォースの後ろから顔を出すシャマル。
「私? 入って…ってここじゃ落ち着いて聞けないわね。シグナム、はやてちゃんが起きるまで結界頼めるかしら?」
「ああ、わかった。」
「?」
結界? 何に使っているんだろうと首を傾げると
「ヴィータちゃんとはやてちゃんのマテリアルがケンカしてて、はやてちゃんとリインちゃんを起こさないように結界張ってあるの」
それでこの騒ぎも知らずにはやてとリインは寝ているのかと納得する。
「さっ、行きましょう。何か飛んでくる前に」
そう言った瞬間2階からヴィータの怒声とパリーンとガラスの割れた音が聞こえた。
(…はやて起きたら怒るよね…絶対)
全員それが判っているから止めないのだろう。誰も動じていないのはさすが八神家だと心の中で感心する。
「闇の書に取り込まれた後から違和感ね…診せて貰っていいかしら?」
「お願いします」
魔法を見られるわけにも行かず、ヴィヴィオとシャマルは少し歩いて朝練習している山麓までやってきた。シャマルが小さな結界を作った後、ベルカの魔方陣を出してヴィヴィオの胸から虹色に輝く小さな球が現れる
「リンカーコアが少し消耗してるわ、魔法の使いすぎね。でも回復が始まってるし1週間もあれば治るんじゃないかしら」
そう言うとシャマルはリンカーコアをヴィヴィオの胸へと戻す。
「ありがとうございます。シャマル先生」
「エッ、ヤダ私先生じゃないわよ♪ でも、先生もいいわね~♪」
いつもの癖が出てしまった。でもシャマルは冗談を言われたと思い笑う。
「とにかく2~3日は魔法を使わないように。それと私からも、ありがとうはやてちゃんを助けてくれて、それにリインフォースの時間を守ってくれて」
「シャマルさん…リインフォースが居なくなるの」
「私達は全員知ってるわ。リインフォースは別れの魔法で私達を管制システムから切り離してくれた。でも彼女ははやてちゃんから魔力を受けていないわ。魔力が尽きれば…はやてちゃんもきっと気づいている。リインちゃんはリインフォースの後を継いだんでしょう? じゃないといくら同じユニゾンデバイスでも他人とユニゾンなんて出来ないもの」
彼女達は受け入れてる。近いうちに別れが来ることを。その上で1日1日を大切にしている。
シャマルの言葉を聞いて間違ってなかったんだと思った。
「それに新しい家族はちょっと大変そうなのよね。」
「え、えっと…頑張って下さい。」
マテリアルを消さずに残そうと決めたヴィヴィオとしてはシャマルの礼を含めた皮肉にそう返すしかできなかった。
『アリシア、今いい?』
シャマルと別れた後、ヴィヴィオはRHdを通して連絡を入れる。
『ん…ヴィヴィオ? ごめんウトウトしてた』
どうやら寝る前だったらしい。
『悪いんだけど元の世界に帰るの少し遅くなっていいかな? 1週間くらい』
『いいけど、どうしたの?』
『うん…あのね』
シャマルからの話をする。リンカーコアが消耗していて治るのに数日かかる事を。時空転移にはかなりの魔力を使うから今戻ろうとすると元の時間に戻れない。
でも早く戻らないと元の時間でも時間は過ぎていく。こっちでの1週間が向こうで何日分にあたるのか? そもそも異世界での過ぎた時間も同じ様に進むのか?
ヴィヴィオにもわからない。
『いいよ。折角なんだし私達もこっちで楽しもう。フェイト達の温泉旅行明日からなんでしょ。私行ってみたいんだ~。それにあのフェイトそっくりなマテリアルの子も話せば良い子だし♪ ヴィヴィオ、ちゃんと治してから元の時間に戻ろ。変な時間に行っちゃったら大変だしちょっと帰るのが遅くなる位いいんじゃない。チェントには私から話しておくね』
『うん、じゃあまた』
『うん、おやすみ~ヴィヴィオもちゃんと休んでね』
眠そうな声でそういうと通話は切れてしまった。時間の遅れを知っていたみたいだがそれ程気にしていないのが心が軽くなる。
色々心配していたことが空回りで良かったと思いつつ、気が抜けてファ~と欠伸をする。
色々ありすぎて相当疲れているみたいだ。
「私も帰ってやすも…」
呟いて家への道を急いだ。
「記録修正、ヒット数多いですね。」
「そうね。でも…残しておく訳にもいかないし…エイミィ大変だけどお願いね」
「了解です。明日から温泉旅行楽しみたいですしね」
夜間に及ぶ事件でフェイトやアリシア達が眠りについた頃、エイミィはシャワーを浴びて目を覚ましハラオウン家に何故かある自室に籠もっていた。
彼女の最優先任務、それは今回の事件記録からヴィヴィオ達が関わった情報を消す。
リンディ同様、彼女もヴィヴィオが別時間から来ているのを知っている。彼女の本当のデバイス製作者が彼女の友人だったのだからチェックして驚いたのは当然といえば当然。
ヴィヴィオという存在まで消す必要は無いが、少なくとも時間移動能力者でありSSランクの魔導師だという情報は全て消さなければならない。
通信情報やデータの受け渡し、捕捉された情報の改変。
実直なクロノに手伝って貰う訳にもいかず、リンディがアリバイ作りをしている間に全て書き換える。
「本当は犯罪なんだけどね…不甲斐ない大人がせめて出来る事ってこれくらいだし。仕方ないよね」
そう自分に言い聞かせて1つ1つ記録を塗り替えていく。
「終わったぁ~…もーダメ、おやすみ…」
全ての記録の書き換えが終わったのは日が昇り再び沈みかけた時だった。
「ここが…すごい-!!」
夕方近くになってヴィヴィオはなのはと星光と共にデパートへとやってきた。
「もう少し早く来るつもりだったんだけど…」
ヴィヴィオが帰ってきた時には2人ともベッドで熟睡していて、ヴィヴィオもベッドに背を預け眠ってしまった。
「ヴィヴィオっ♪」
呼びかけられて振り返ってみるとアリシアが小さく手をふっていた。思わず駆け寄る。
「アリシア、フェイトと明日の買い物?」
「私達だけじゃないんだけど…」
フェイトと2人顔を見合わせた後、視線を向けるとそこにはテレビを珍しそうにじーっと見る雷刃とチェントがいた。
「離れてくれなくて…」
フェイトも困り顔で答える。戦った際、雷刃が子供っぽい言動をしていたのを思い出して納得する。
「なのは、はやてちゃんのマテリアルも旅行に行くのかな?」
「う~ん…ヴィヴィオ、朝はやてちゃん家に行ったとき何か聞いてない?」
特には何も聞いていないし、ヴィヴィオは行ってすぐに家を出ている。でも…
「多分…旅行には行けないと思う。はやてが許さないんじゃないかな?」
「「「?」」」
どういう意味かがわからずアリシアと3人揃って首を傾げる。
同じ頃…八神家では
「ヴィータ、家の中ちゃんと直すまで晩ご飯はお預けやっ、あんたもな!! あと2人とも暫くアイス無しっ」
「は、はやてぇ~」
「何故我がっ…これはこの塵芥が!」
「何でもこうでもない!! ケンカ両成敗。家の中こんだけひっくり返したんは誰やっ!!」
「…し、しかたがない」
睡魔に勝てずそのまま寝付いてしまったが、起きて部屋から出た瞬間目が点になった。
台風が引っかき回した様な酷い有様。泥棒でもここまで散らかさないだろう。
闇統がはやてを睨むが怒りマークを頭に幾つも作ったはやてに気圧されてしまい渋々散らばった本を拾い上げる。2人が片付けるのをジッと監視するはやて。
「周りの皆さんに迷惑はかけたらアカン。旅行なんて以ての外、次やったらミッドの旅行も中止やからな!!」
2人が片付け終わるのはそれから4時間後の夜も更けた頃である。
~~コメント~~
ヴィヴィオ達がもしTheBattleOfAcesの世界にやってきたら?
少し時間が開いてしまいましたが続章スタートです。
ゲームの中の闇の欠片事件ではマテリアル達は消えました。でも、もしヴィヴィオが居ることでマテリアル達も残った時間を作ることができたら。今までバトルが最後になる話が続いていたので今回はもう少しだけ続きます。
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