第0話「胸に秘めた心」

「ねぇ、一緒にお出かけするの久しぶりだね♪」
「うん、ママあ~ん」
 手に持ったソフトクリームを私は隣にいる彼女に近づける。ペロッと少し食べた後
「美味しいね。おかえし、ア~ン」

 彼女の持ったソフトクリームを私も食べる。その時彼女の笑顔が私の記憶にあったもう1人の彼女と重なった。デジャヴ? ううん、そうじゃない。私にとって大切な人。

(今頃…どうしてるかな? 私達みたいにお出かけしてるのかな)
 

 世界は必然が重なって出来ている。

 いくら偶然と思っていても、必ず何か意味があってそれがある。

 もしその瞬間の必然が幾つもあった時、他の必然を見られたら

 それは夢? 

 そうかも知れない

 そうじゃないかも知れない

 それが判るのはあなただけなのだから
~~コメント~~
 長らくご無沙汰になってしまいごめんなさい。
今までのSS中で「もし~だったら」と思いながらも諫めるシーンが何度かありました。話の中では理解出来ても実際に強く思ってしまう事が先日起きてしまいました。
 ですので、いつもなら「あなたはどうしますか?」と0話では書かせて貰っているのですが今回は控えます。
 AdmixingStoryのAdmixingは「admix(混ぜる)」の現在進行形です。
 料理で色んな食材と調味料を混ぜて使うのは理由があって、それぞれに特徴があるから混ぜて使います。
 Another/Again/AgainST/Again2と幾つもの時間や世界と混ざってきたAsシリーズですが、今回は…どうなるのでしょうか?

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