As08 攪乱(かくらん)の正体
管理局本局で鬼の霍乱(かくらん)が起きている。
当の本人が聞けば言い始めた者は只では済まないだろう。
誰もがそう思っていた。しかしその発生源である張本人
「はぁ…」
教導隊のエースオブエース高町なのはがその話を耳にしてもため息を洩らすだけだったのだから噂を聞いた局員が彼女と会った時2重の意味で驚かされていた。
当の本人が聞けば言い始めた者は只では済まないだろう。
誰もがそう思っていた。しかしその発生源である張本人
「はぁ…」
教導隊のエースオブエース高町なのはがその話を耳にしてもため息を洩らすだけだったのだから噂を聞いた局員が彼女と会った時2重の意味で驚かされていた。
「はぁ…」
「なのはさん…?」
「リンディ提督。いえ…何でもありません。大丈夫です。この前はありがとうございました。」
噂を聞きつけたリンディ・ハラオウンが足を伸ばして教導隊へ行ってみると、
(噂は本当だったのね…それも少し深刻ね)
噂通りで声をかけるのを一瞬躊躇う程の有様。
笑顔で答えたなのはだったが、それが無理に作っているのがすぐにわかる位だったから余計に痛々しい。
なのはの悩み…リンディにも色々思い当たる。彼女の母、高町桃子が交通事故で怪我をした時も任務優先で何度か顔を見せる位しかできない。
それにヴィヴィオも…
「ねぇ、今日は定時なんでしょう?」
「えっ、ええ…そうですが?」
「じゃあ一緒に食事でも行きましょうか。フェイトとヴィヴィオには私から言っておくから、後で私の部屋にきてね、待ってるわ」
「えっ、ちょっと、リンディ提督っ?」
彼女の言葉をあえて聞かずにそのまま部屋に戻った。
「ええ、そうなのよ~じゃあ今夜」
部屋に戻ると早速端末から彼女を呼び出して段取りを取り付ける。彼女にも噂は届いていたらしくリンディの意図に気づいて頷いてくれた。こう言うときは旧知の仲
「あとは…もう1人のママに頑張って貰いましょうか」
そう呟くと再び端末から彼女を呼び出した。
「ええ、わかりました。母さんありがとう」
「フェイトママ、どうしたの?」
「うん、なのは遅くなるから本局に泊まるんだって。ヴィヴィオ、今日はフェイトママとお風呂はいろっか?」
「ええ~もういいよ~。1人で入れるもん」
「前になのはとは入ったのに…ウウッ…」
「もう…仕方ないな~。フェイトママ一緒にはいろ。お風呂用意してくる~」
パタパタと走っていった娘の後ろ姿を目で追いかけつつ
「母さんお願いします。溜め込んでるモノ全部出しちゃってくださいね…」
そういう意味において母達は最強のタッグなのだから
「ハァッ…私…どうしてここに来てるんだろう…」
執務室の前でなのはは今日何度目かのため息をついた。
リンディに言われるまま決められて、上司に話すと『命令だ、時間厳守で行ってこい!』と即座に言われ、近くで聞いていた同僚も『不在の間は任せろ』と言われてしまった。更にミッドチルダで教導中のヴィータまで『絶対に行け』と通信でメッセージを送ってきたのだ。
「ハァ…少し話したら家に帰ろう…」
乗り気は全く無いけれど周りから言われてしまうと断るのも難しく呟いて部屋をノックした。
「失礼します。」
「やっと来たのね。待っていたわ」
部屋に入ると待ちかねた様に椅子から立ち上がるリンディ。そして
「リンディ、予約した時間まであまり余裕無いわよ」
「レティ提督!?」
ソファーにはレティが座っていた。2人とも制服ではなく私服姿
「大丈夫、近道知ってるんだから。そんな所にボーッと立ってないで着替えて着替えて」
そのままなのははリンディに手を引かれ部屋の奥へと連れ込まれてしまった。
…そして
「美味しいわよ~グッといきましょう」
「はい…んっ!」
1時間後3人の姿は本局の歓楽エリアのあるバーにあった。どこか懐かしい感じがする。
軽い食事だと思っていたなのはは完全に意表を突かれていて
「いい飲みっぷりね~もう1杯いきましょうか。これ1つお願い」
「かしこまりました」
すぐに別のグラスが3つ出てくる。
「これも美味しいわね。なのはさんも飲んでみて」
「はい…ん…美味しい」
口当たりの良さに思わず口にでてしまった。その言葉にリンディとレティはニコッと笑う。
「じゃあ次はこれにしましょうか…」
なのはがグラスを空ける前に2人は飲みきっていたのだが。
「やっぱり親子ね…酔って寝ちゃうところなんか本当にそっくり…」
リンディはポツリと洩らしながらなのはの顔を見る。
飲む機会があまり無いからか彼女はカウンターに頭を預けて幸せそうに眠っている。
数年前に彼女の娘と飲んだ時を思い出す。
「何か言った?」
「ううん、やっぱり思い詰めてたんだなって」
「そうね…第1線で頑張りながらなんて、私達も大変だったんだから…」
グラスの中の氷を響かせてレティが答えた。
『私…本当にあの子の…ヴィヴィオの親でいいんでしょうか、母さんが怪我したって仕事だって言って何も出来ない、逃げてる私が…。リンディ提督やクロノ君、エイミィさんみたいにも出来なくて、レティ提督とグリフィス君みたいにも出来ない。子どもだからってプレシアさんとアリシアちゃんみたいにもなれない私なんかが…親なんて…』
なのはが酔いに任せて溢した言葉。
でもその言葉こそ彼女の悩みそのもの。
「私には悩む前に発散させてくれるあなたが居たけれど、この子達はまだそういうのも難しいんでしょうね」
「そうね…何かあれば良く飲んでいたわね。」
闇の書のせいで夫を失い普通なら茫然自失となる所を息子、クロノの前だからと誰にも気づかれないよう平静を保っていた時、レティはそれに気づいてくれていた。
「あなたの娘達もだらしないわね。ここまで悩む前に発散させちゃえばいいのに…」
酒の勢いに任せて無茶を言う。
思わず笑ってしまう。
「あの子達はあの子達で頑張ってるんだろうけどね…みんな年相応より多くの重荷を背負ってるから無理してるんでしょう」
「…ヴィヴィオ……」
「こんな時でも気にしてるんだから立派な母親よ。」
「そうね…」
(伝説でしか出てこない時間移動や異世界移動が出来る娘を持った親の苦労なんて私達にもわからないわよ…)
「ねぇリンディ、今度あとの2人も呼ばない?」
「良いわね、それ…私達の権限使っちゃえば…」
「コラコラ、そんな勿体ないことしなくても簡単でしょ。大人だけで話しましょって言っちゃえば」
端で聞いた者が居れば頭を抱えそうな事を話しながら夜は更けていった。
「…朝…遅刻しちゃう!!」
明るい光が目に入ってなのははベッドから飛び起きた。
見知らぬ部屋…だけど中の物は管理局の支給品が目に付く。
「おはよう、よく眠れたかしら? 頭痛しないなら薬はいらないわね。はいお水」
「リンディ提督…あ、ありがとうございます。」
リンディからコップを渡され中の水を飲む。
徐々に昨日の出来事を思い出す。
「そっか…私、お酒飲んで寝ちゃって…私、変な事言いませんでした? 途中から全然覚えて無くて…」
「そうね~服を脱ぎかけた位かしら?」
彼女が呟いた言葉に顔が一気に熱くなる。
「ウソっ、私そんな事しちゃったんですか!?」
「冗談♪ 途中で寝ちゃったわよ。余程疲れてたんでしょう? …彼女はそう言いたかったのね…」
「もう、驚かせないでください。」
「ごめんなさい。あなた達はやっぱり親子だわ、ここまで似ているんだもの」
笑いながら言う彼女の言葉の意味がわからず首を傾げる。
「えっ?」
「何でもないわ。シャワー浴びてきなさい。着替えと制服おいてあるから。それと…」
優しく抱きしめられる。
「なのはさん。私にとってはあなたも娘みたいなものなのだから、悩みがあったら何でもいいから話して。」
それは久しく感じなかった母の暖かさ
「はい…ありがとうございます。もう…大丈夫です。」
「じゃあ今日も1日頑張りましょう!」
「はいっ♪」
とびっきりの笑顔でなのはは答えるのだった。
後日、ある局員が通路を歩いていると前から高町なのはが歩いてきた。端に寄って敬礼する。しかし彼女は目の前で立ち止まった。
「ねぇ少しいいかな? あなたが噂を流したって聞いたんだけど…」
その瞬間彼の背筋に悪寒が走る。
「う、噂ですか?」
「そう、鬼の霍乱が起きているって噂。聞いた人何人かに聞いてみたら君が言ったって教えてくれたんだ。本当に君が言ったのかな?」
『誰だ、裏切ったヤツは』と罵る余裕もなく、足がガタガタ震えだす。
「も、申し訳ありませんっ。私が言いました。」
隠してもすぐにバレてもっと酷い事になる。そう覚悟した彼は素直に頭を下げた。
「勘違いしないで、怒ってるんじゃないよ」
「えっ?」
「君のおかげでわかったんだ。私も誰かに支えて貰ってるんだって。ありがとうってお礼を言いたかっただけ。またね♪」
頭を上げた後、頭を撫でて彼女はそのまま来た道を帰っていった。
「……助かったのか…」
直後腰が抜けてその場に座り込んでしまったのは言うまでも無い。
~コメント~
今回はリリカルなのはの主人公、高町なのはの話です。
Asシリーズでは幼少期・異世界と何人もの『高町なのは』が登場しますが、ヴィヴィオのママな彼女はヴィヴィオが事件に巻き込まれる度凄く心配して気が気じゃない時を過ごしています。そんな時に桃子の件を知れば思い悩むのも当然です。
今話は以前の話とも少し重なっています。もしよろしければAnotherStory--話も併せてお読み下さい。
新シリーズですが骨子が固まり本編の執筆(キーボードで入れていても執筆と言うのでしょうか?)を始めております。あともう少し短編集がありますのでお楽しみにお待ち下さい。
「なのはさん…?」
「リンディ提督。いえ…何でもありません。大丈夫です。この前はありがとうございました。」
噂を聞きつけたリンディ・ハラオウンが足を伸ばして教導隊へ行ってみると、
(噂は本当だったのね…それも少し深刻ね)
噂通りで声をかけるのを一瞬躊躇う程の有様。
笑顔で答えたなのはだったが、それが無理に作っているのがすぐにわかる位だったから余計に痛々しい。
なのはの悩み…リンディにも色々思い当たる。彼女の母、高町桃子が交通事故で怪我をした時も任務優先で何度か顔を見せる位しかできない。
それにヴィヴィオも…
「ねぇ、今日は定時なんでしょう?」
「えっ、ええ…そうですが?」
「じゃあ一緒に食事でも行きましょうか。フェイトとヴィヴィオには私から言っておくから、後で私の部屋にきてね、待ってるわ」
「えっ、ちょっと、リンディ提督っ?」
彼女の言葉をあえて聞かずにそのまま部屋に戻った。
「ええ、そうなのよ~じゃあ今夜」
部屋に戻ると早速端末から彼女を呼び出して段取りを取り付ける。彼女にも噂は届いていたらしくリンディの意図に気づいて頷いてくれた。こう言うときは旧知の仲
「あとは…もう1人のママに頑張って貰いましょうか」
そう呟くと再び端末から彼女を呼び出した。
「ええ、わかりました。母さんありがとう」
「フェイトママ、どうしたの?」
「うん、なのは遅くなるから本局に泊まるんだって。ヴィヴィオ、今日はフェイトママとお風呂はいろっか?」
「ええ~もういいよ~。1人で入れるもん」
「前になのはとは入ったのに…ウウッ…」
「もう…仕方ないな~。フェイトママ一緒にはいろ。お風呂用意してくる~」
パタパタと走っていった娘の後ろ姿を目で追いかけつつ
「母さんお願いします。溜め込んでるモノ全部出しちゃってくださいね…」
そういう意味において母達は最強のタッグなのだから
「ハァッ…私…どうしてここに来てるんだろう…」
執務室の前でなのはは今日何度目かのため息をついた。
リンディに言われるまま決められて、上司に話すと『命令だ、時間厳守で行ってこい!』と即座に言われ、近くで聞いていた同僚も『不在の間は任せろ』と言われてしまった。更にミッドチルダで教導中のヴィータまで『絶対に行け』と通信でメッセージを送ってきたのだ。
「ハァ…少し話したら家に帰ろう…」
乗り気は全く無いけれど周りから言われてしまうと断るのも難しく呟いて部屋をノックした。
「失礼します。」
「やっと来たのね。待っていたわ」
部屋に入ると待ちかねた様に椅子から立ち上がるリンディ。そして
「リンディ、予約した時間まであまり余裕無いわよ」
「レティ提督!?」
ソファーにはレティが座っていた。2人とも制服ではなく私服姿
「大丈夫、近道知ってるんだから。そんな所にボーッと立ってないで着替えて着替えて」
そのままなのははリンディに手を引かれ部屋の奥へと連れ込まれてしまった。
…そして
「美味しいわよ~グッといきましょう」
「はい…んっ!」
1時間後3人の姿は本局の歓楽エリアのあるバーにあった。どこか懐かしい感じがする。
軽い食事だと思っていたなのはは完全に意表を突かれていて
「いい飲みっぷりね~もう1杯いきましょうか。これ1つお願い」
「かしこまりました」
すぐに別のグラスが3つ出てくる。
「これも美味しいわね。なのはさんも飲んでみて」
「はい…ん…美味しい」
口当たりの良さに思わず口にでてしまった。その言葉にリンディとレティはニコッと笑う。
「じゃあ次はこれにしましょうか…」
なのはがグラスを空ける前に2人は飲みきっていたのだが。
「やっぱり親子ね…酔って寝ちゃうところなんか本当にそっくり…」
リンディはポツリと洩らしながらなのはの顔を見る。
飲む機会があまり無いからか彼女はカウンターに頭を預けて幸せそうに眠っている。
数年前に彼女の娘と飲んだ時を思い出す。
「何か言った?」
「ううん、やっぱり思い詰めてたんだなって」
「そうね…第1線で頑張りながらなんて、私達も大変だったんだから…」
グラスの中の氷を響かせてレティが答えた。
『私…本当にあの子の…ヴィヴィオの親でいいんでしょうか、母さんが怪我したって仕事だって言って何も出来ない、逃げてる私が…。リンディ提督やクロノ君、エイミィさんみたいにも出来なくて、レティ提督とグリフィス君みたいにも出来ない。子どもだからってプレシアさんとアリシアちゃんみたいにもなれない私なんかが…親なんて…』
なのはが酔いに任せて溢した言葉。
でもその言葉こそ彼女の悩みそのもの。
「私には悩む前に発散させてくれるあなたが居たけれど、この子達はまだそういうのも難しいんでしょうね」
「そうね…何かあれば良く飲んでいたわね。」
闇の書のせいで夫を失い普通なら茫然自失となる所を息子、クロノの前だからと誰にも気づかれないよう平静を保っていた時、レティはそれに気づいてくれていた。
「あなたの娘達もだらしないわね。ここまで悩む前に発散させちゃえばいいのに…」
酒の勢いに任せて無茶を言う。
思わず笑ってしまう。
「あの子達はあの子達で頑張ってるんだろうけどね…みんな年相応より多くの重荷を背負ってるから無理してるんでしょう」
「…ヴィヴィオ……」
「こんな時でも気にしてるんだから立派な母親よ。」
「そうね…」
(伝説でしか出てこない時間移動や異世界移動が出来る娘を持った親の苦労なんて私達にもわからないわよ…)
「ねぇリンディ、今度あとの2人も呼ばない?」
「良いわね、それ…私達の権限使っちゃえば…」
「コラコラ、そんな勿体ないことしなくても簡単でしょ。大人だけで話しましょって言っちゃえば」
端で聞いた者が居れば頭を抱えそうな事を話しながら夜は更けていった。
「…朝…遅刻しちゃう!!」
明るい光が目に入ってなのははベッドから飛び起きた。
見知らぬ部屋…だけど中の物は管理局の支給品が目に付く。
「おはよう、よく眠れたかしら? 頭痛しないなら薬はいらないわね。はいお水」
「リンディ提督…あ、ありがとうございます。」
リンディからコップを渡され中の水を飲む。
徐々に昨日の出来事を思い出す。
「そっか…私、お酒飲んで寝ちゃって…私、変な事言いませんでした? 途中から全然覚えて無くて…」
「そうね~服を脱ぎかけた位かしら?」
彼女が呟いた言葉に顔が一気に熱くなる。
「ウソっ、私そんな事しちゃったんですか!?」
「冗談♪ 途中で寝ちゃったわよ。余程疲れてたんでしょう? …彼女はそう言いたかったのね…」
「もう、驚かせないでください。」
「ごめんなさい。あなた達はやっぱり親子だわ、ここまで似ているんだもの」
笑いながら言う彼女の言葉の意味がわからず首を傾げる。
「えっ?」
「何でもないわ。シャワー浴びてきなさい。着替えと制服おいてあるから。それと…」
優しく抱きしめられる。
「なのはさん。私にとってはあなたも娘みたいなものなのだから、悩みがあったら何でもいいから話して。」
それは久しく感じなかった母の暖かさ
「はい…ありがとうございます。もう…大丈夫です。」
「じゃあ今日も1日頑張りましょう!」
「はいっ♪」
とびっきりの笑顔でなのはは答えるのだった。
後日、ある局員が通路を歩いていると前から高町なのはが歩いてきた。端に寄って敬礼する。しかし彼女は目の前で立ち止まった。
「ねぇ少しいいかな? あなたが噂を流したって聞いたんだけど…」
その瞬間彼の背筋に悪寒が走る。
「う、噂ですか?」
「そう、鬼の霍乱が起きているって噂。聞いた人何人かに聞いてみたら君が言ったって教えてくれたんだ。本当に君が言ったのかな?」
『誰だ、裏切ったヤツは』と罵る余裕もなく、足がガタガタ震えだす。
「も、申し訳ありませんっ。私が言いました。」
隠してもすぐにバレてもっと酷い事になる。そう覚悟した彼は素直に頭を下げた。
「勘違いしないで、怒ってるんじゃないよ」
「えっ?」
「君のおかげでわかったんだ。私も誰かに支えて貰ってるんだって。ありがとうってお礼を言いたかっただけ。またね♪」
頭を上げた後、頭を撫でて彼女はそのまま来た道を帰っていった。
「……助かったのか…」
直後腰が抜けてその場に座り込んでしまったのは言うまでも無い。
~コメント~
今回はリリカルなのはの主人公、高町なのはの話です。
Asシリーズでは幼少期・異世界と何人もの『高町なのは』が登場しますが、ヴィヴィオのママな彼女はヴィヴィオが事件に巻き込まれる度凄く心配して気が気じゃない時を過ごしています。そんな時に桃子の件を知れば思い悩むのも当然です。
今話は以前の話とも少し重なっています。もしよろしければAnotherStory--話も併せてお読み下さい。
新シリーズですが骨子が固まり本編の執筆(キーボードで入れていても執筆と言うのでしょうか?)を始めております。あともう少し短編集がありますのでお楽しみにお待ち下さい。
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