第00話 「繋がる夢」

 野も山も木々も湖も、辺りが全てセピア色になった世界。
私は気づくとそれらに囲まれた平原に1人立っていた。
 でも不安や恐れはない。なぜなら

(ここ…前に来た…世界だよね)

 私が「彼女」と会った世界だから。

『…ィオ…ヴィオ…ヴィヴィオ…』
 声が聞こえた方へ行こうとすると、スーッと浮いて思った方向へと進んでいく。

(夢だから何でもありなんだ。じゃあこんな事もっ!)

 思い切って体を前に倒してもっと速く行きたいと思う。すると一気に速度が上がって周りの景色が流れる様に過ぎていく。

 林を抜けると遠くに昔話に出てくる様な城が現れてその横を流れる小川の川岸に立つ人影を見つける。

 私は彼女の前にスゥっと降りる。

「やっぱり♪ あなただったんだね」

 彼女とは1度会っている。
 前に会った時は彼女は悲哀の表情だった。でも今の彼女は笑顔。

(やっぱり私…どこかで会ってるような…誰だったっけ?)

 そんな事を考えていると彼女が口を開く。

『ヴィヴィオ…しくお願いしますね』
「えっ? 今何て言っ…」

 聞き返そうとした時、私の視界はブラックアウトした。



 世界は必然が重なって成り立っている。

 いくら偶然と思えようと何か理由があるからそこにある。

 必然が連なっているからこそ世界は成り立っている。

 もしその必然が目の前に立ちはだかった時、

 必然を変えようとするか必然の通りに流されるか、それはあなた次第

 それがあなたの進む道になるのだから。



~コメント~
 Affectは「~のふりをする」「~を愛用する」「~に連なる」という翻訳がよく使われています。ふりをする、愛用する、連なる、どれにしてもその要素「~」を知っているから出来る事です。
 当初ヴィヴィオメインのSSはAnother(アニメ1期)・Again(A's)・AgainST(StrikerS)の3部で終わるつもりでした。でも色々思うところがありAgain2でPSPゲームBattle Of ACES、AdmixではVividの世界と色々行かせて貰いました。今回は…
 ヴィヴィオに連なるAffectStory、暫くの間お付き合い下さいませ。

 

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