第24話 「虹の橋を渡って」
- リリカルなのは AffectStory ~刻の移り人~ > 第4章 刻の移り人
- by ima
- 2012.07.12 Thursday 11:38
『ヴィヴィオ、ディアーチェが再起動した。フェイト達と一緒にそっちに向かってる。もう少しだから頑張って』
アリシアから念話が届く。
(待ってたよっ!!)
待ちに待った瞬間だった。
舞台は全て整った。
ここまではU-Dを消耗させながら時間を稼ぐ為の戦い。
アリシアから念話が届く。
(待ってたよっ!!)
待ちに待った瞬間だった。
舞台は全て整った。
ここまではU-Dを消耗させながら時間を稼ぐ為の戦い。
(ここからは…あの子を助けるっ)
狙いはU-D、アンブレイカブル・ダーク。それを一瞬でも止められればいい。シールドを越える攻撃、魔法も物理も遮る防衛システム以上のシールドを壊す。
(砲撃と一緒に叩いても多分通らない…どうすれば…あの魔力と物理の複合シールド…を抜く攻撃…システムを壊せば…!)
シールド…魔法を無効化…魔法を切る…ハッと思いつく。
『アリシア、上に誰か居たら逃げてって言って』
『グリフィスさんっ!』
『アリシア、上に誰か居たら逃げてって言って』
『グリフィスさんっ、ヴィヴィオの上に居る人全員離れさせてください。マリンガーデンみたいに何かするつもりです。』
艦橋のグリフィスに直ぐさま通信を送る
「全員へ通信、ヴィヴィオとU-Dの直上から退避」
「了解」
リイン・アギトがはやてとシグナムと一緒に出て行ってしまった為、アルトが通信席に座っている。
「上空をあけて何をするつもりかしら…」
「わからない。でも何か思いついたんだと思う。U-Dを止める方法を。」
攻撃設定をフルコンタクトから魔力ダメージに絞り左右の拳に魔力を集める。
「RHd、防御解除していいから今から言うのを用意してっ」
【Master…Bat,this plan's]
「お願い。今はこれしか無いの。」
RHdに作戦を伝え準備を頼む。
【Yes…】
ヴィヴィオの身を案じるRHdは最初反対するが、受け入れる。
捨て身とも言える作戦。
でも…この方法なら。両拳に魔力を集める。
だが離れた後に生まれた魔導騎兵と思念体が上から襲い来る。中にはヴィヴィオの思念体も居た。
そしてU-Dも距離を詰め羽を広げた。強力な魔力弾が来る!!
(あともう少しなのにっ!)
「クロスファイアァアアシュートっ!」
数本の光が立ち上り思念体と魔導騎兵に直撃する。そしてヴィヴィオの前に割り入り庇いU-Dの放った魔力弾を全て聖王の鎧で受け止め。そのままU-Dを蹴り飛ばす。
「ハァッハァッハァッ…あんまり持たない…からっ…」
「もういいよ、ありがと。出来たから。」
そう言って両拳に魔力を集めU-Dめがけて飛び出した。
「ハァアアアアアッ!!!」
U-Dの魄翼からリング上の砲撃が襲ってくる。ジャケットが散り腰の鎧が壊れ散る。
ヴィヴィオとRHdが今まであった全ての防御を止めたからだ。
「ァァァアアアアアアッ!!!」
怯まず突っ込んでくるヴィヴィオにU-Dは背丈より大きな剣を作り出しヴィヴィオめがけて投げた。それをヴィヴィオが紙一重で避ける。リボンがちぎれ髪が舞う。
「ァァァァアアアアアアアッ!!!!」
それに怯むことなく一気に彼女の目の前へ詰める。
翼から伸びた爪の1本が左肩のジャケットを破り肩に突き刺さった。
「…ッグ…つか…まえたっ!!!」
苦痛に歪んだ表情の中に笑みを浮かべる。
左手で爪を掴むと魔力が楔となって爪に亀裂を作り食い込んだ。
【!?】
「ヤァアアアアアッ!!」
右手の光が剣状に伸びる。ヴィヴィオはその光剣を全力で振り下ろした。
その瞬間、U-Dのシールドが割れてはじけ飛び彼女の動きも止まった。薙がれた部分だけU-Dの紫天装束が全て消え肌が見える。
狙いはその1点。
光剣が消えたのと同時にヴィヴィオを囲んだ8方向に魔法球が生まれ、U-Dとの間に大きな光球が現れる。
「星よぉぉおおおおっ!!!!」
【Strike Stars】
プログラムを続けて起動させる。
RHdに頼んだのはレリック片とジュエルシードの魔力を溜めておくのと今使える最大威力の魔法【ストライクスターズ】を撃つ為魔力を集める事。
周囲の魔力を集め続けるU-D相手に同じ集束系の魔法、スターライトブレイカーは使えない。そこで防御を止めたRHdが先に限界まで魔力を集め、後でヴィヴィオもレリックから取り出せるだけの魔力を使って零距離でぶつけたのだ。
ヴィヴィオの放った光はU-Dを突き抜けアースラのシールドを貫いた後、宇宙へと架かる虹の橋を作り出す。
だがまだ終わらない。何の為に零距離でストライクスターズを使ったのか。それはU-Dを吹き飛ばさずに捕まえておく為。肩を貫かれた左手の楔は爪に食い込み離していない。
光が収まるのを待たずに叫ぶ。
間近に来ているであろう彼女達に向かって
「みんなぁああっ!!!」
「いきますっ!」
「僕達の全力っ!」
「戻ってこい、ユーリィィィッ!!!」
合図を待っていたかの様に3方からの砲撃がU-Dへと伸びた。彼女の居た場所に光が撃ち込まれる。
「やった…!?」
その光に呑み込まれヴィヴィオは意識をを失った。
~コメント~
高町ヴィヴィオがもしなのはGODの世界にきたら?
システムアンブレイカブルダークの奥にいるユーリという存在にヴィヴィオが気づいていたら?U-Dに対して自らを重ねた気持ちを持っていると思い色々考えた結果こう言う形になりました。
虹の橋、今週末から上映開始の魔法少女リリカルなのは2ndA'sでも是非みたいところです。
狙いはU-D、アンブレイカブル・ダーク。それを一瞬でも止められればいい。シールドを越える攻撃、魔法も物理も遮る防衛システム以上のシールドを壊す。
(砲撃と一緒に叩いても多分通らない…どうすれば…あの魔力と物理の複合シールド…を抜く攻撃…システムを壊せば…!)
シールド…魔法を無効化…魔法を切る…ハッと思いつく。
『アリシア、上に誰か居たら逃げてって言って』
『グリフィスさんっ!』
『アリシア、上に誰か居たら逃げてって言って』
『グリフィスさんっ、ヴィヴィオの上に居る人全員離れさせてください。マリンガーデンみたいに何かするつもりです。』
艦橋のグリフィスに直ぐさま通信を送る
「全員へ通信、ヴィヴィオとU-Dの直上から退避」
「了解」
リイン・アギトがはやてとシグナムと一緒に出て行ってしまった為、アルトが通信席に座っている。
「上空をあけて何をするつもりかしら…」
「わからない。でも何か思いついたんだと思う。U-Dを止める方法を。」
攻撃設定をフルコンタクトから魔力ダメージに絞り左右の拳に魔力を集める。
「RHd、防御解除していいから今から言うのを用意してっ」
【Master…Bat,this plan's]
「お願い。今はこれしか無いの。」
RHdに作戦を伝え準備を頼む。
【Yes…】
ヴィヴィオの身を案じるRHdは最初反対するが、受け入れる。
捨て身とも言える作戦。
でも…この方法なら。両拳に魔力を集める。
だが離れた後に生まれた魔導騎兵と思念体が上から襲い来る。中にはヴィヴィオの思念体も居た。
そしてU-Dも距離を詰め羽を広げた。強力な魔力弾が来る!!
(あともう少しなのにっ!)
「クロスファイアァアアシュートっ!」
数本の光が立ち上り思念体と魔導騎兵に直撃する。そしてヴィヴィオの前に割り入り庇いU-Dの放った魔力弾を全て聖王の鎧で受け止め。そのままU-Dを蹴り飛ばす。
「ハァッハァッハァッ…あんまり持たない…からっ…」
「もういいよ、ありがと。出来たから。」
そう言って両拳に魔力を集めU-Dめがけて飛び出した。
「ハァアアアアアッ!!!」
U-Dの魄翼からリング上の砲撃が襲ってくる。ジャケットが散り腰の鎧が壊れ散る。
ヴィヴィオとRHdが今まであった全ての防御を止めたからだ。
「ァァァアアアアアアッ!!!」
怯まず突っ込んでくるヴィヴィオにU-Dは背丈より大きな剣を作り出しヴィヴィオめがけて投げた。それをヴィヴィオが紙一重で避ける。リボンがちぎれ髪が舞う。
「ァァァァアアアアアアアッ!!!!」
それに怯むことなく一気に彼女の目の前へ詰める。
翼から伸びた爪の1本が左肩のジャケットを破り肩に突き刺さった。
「…ッグ…つか…まえたっ!!!」
苦痛に歪んだ表情の中に笑みを浮かべる。
左手で爪を掴むと魔力が楔となって爪に亀裂を作り食い込んだ。
【!?】
「ヤァアアアアアッ!!」
右手の光が剣状に伸びる。ヴィヴィオはその光剣を全力で振り下ろした。
その瞬間、U-Dのシールドが割れてはじけ飛び彼女の動きも止まった。薙がれた部分だけU-Dの紫天装束が全て消え肌が見える。
狙いはその1点。
光剣が消えたのと同時にヴィヴィオを囲んだ8方向に魔法球が生まれ、U-Dとの間に大きな光球が現れる。
「星よぉぉおおおおっ!!!!」
【Strike Stars】
プログラムを続けて起動させる。
RHdに頼んだのはレリック片とジュエルシードの魔力を溜めておくのと今使える最大威力の魔法【ストライクスターズ】を撃つ為魔力を集める事。
周囲の魔力を集め続けるU-D相手に同じ集束系の魔法、スターライトブレイカーは使えない。そこで防御を止めたRHdが先に限界まで魔力を集め、後でヴィヴィオもレリックから取り出せるだけの魔力を使って零距離でぶつけたのだ。
ヴィヴィオの放った光はU-Dを突き抜けアースラのシールドを貫いた後、宇宙へと架かる虹の橋を作り出す。
だがまだ終わらない。何の為に零距離でストライクスターズを使ったのか。それはU-Dを吹き飛ばさずに捕まえておく為。肩を貫かれた左手の楔は爪に食い込み離していない。
光が収まるのを待たずに叫ぶ。
間近に来ているであろう彼女達に向かって
「みんなぁああっ!!!」
「いきますっ!」
「僕達の全力っ!」
「戻ってこい、ユーリィィィッ!!!」
合図を待っていたかの様に3方からの砲撃がU-Dへと伸びた。彼女の居た場所に光が撃ち込まれる。
「やった…!?」
その光に呑み込まれヴィヴィオは意識をを失った。
~コメント~
高町ヴィヴィオがもしなのはGODの世界にきたら?
システムアンブレイカブルダークの奥にいるユーリという存在にヴィヴィオが気づいていたら?U-Dに対して自らを重ねた気持ちを持っていると思い色々考えた結果こう言う形になりました。
虹の橋、今週末から上映開始の魔法少女リリカルなのは2ndA'sでも是非みたいところです。
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