第16話「魔法のきっかけ」
- リリカルなのは AdditionalStory > 第2章 デュエルメイト
- by ima
- 2014.06.15 Sunday 22:20
「ん?」
昼も少し過ぎた頃、シグナムがバスの中から八神堂の近くを通った。玄関に大きな体を丸めて寝ているザフィーラとカウンター奥の本棚に古書を並べるはやての姿が見える。
(まだ誰も帰ってきていないのか?)
八神堂は古書店とは言ってもブレイブデュエルのショップの1つ、学校が終われば子供達がやってくる。普段はリインフォースが手伝っているのだけれど、今日は朝からはやてに頼まれてグランツ研究所に行っている。
歩道を歩く子供の姿から既に学校が終わっているらしく今から忙しくなる。
。
昼も少し過ぎた頃、シグナムがバスの中から八神堂の近くを通った。玄関に大きな体を丸めて寝ているザフィーラとカウンター奥の本棚に古書を並べるはやての姿が見える。
(まだ誰も帰ってきていないのか?)
八神堂は古書店とは言ってもブレイブデュエルのショップの1つ、学校が終われば子供達がやってくる。普段はリインフォースが手伝っているのだけれど、今日は朝からはやてに頼まれてグランツ研究所に行っている。
歩道を歩く子供の姿から既に学校が終わっているらしく今から忙しくなる。
。
時計を見ると道場に行くまで少しだけ時間がある。はやてだけでは対応出来ないだろうと考えて停車ボタンを押そうとした時、八神堂へ歩いているシャマルの姿が目に留まった。
彼女もこちらに気づいたらしく軽く手を振っている。
それを見て押しかけた手を引き彼女に振り返すのだった。
(それにしてもヴィヴィオ遅いな…研究所で何かあったか?)
「…うそ…」
「…じゃないみたい…だね…」
シグナムから気にされているとは微塵も思っていないヴィヴィオは目の前の光景に唖然としていた。隣でアリシアも同じ様に固まっている。
デュエルが終わってユーリと一緒にシミュレーターから降りたところ『家族を紹介します』と言われグランツの居る部屋へと案内された。
「ユーリが居るんだから家族ってあの3人だよね♪」
「きっとそうだよ」
2人で笑い会いながら言う。答えの判ったクイズみたいなもの、彼女達に似たチヴィットも居たのだから紹介されるのは…シュテル、レヴィ、ディアーチェの3人だろう。
そう思って部屋の中に入ってみると
「はじめまして」
「やっほ~♪」
「うむ」
「ようこそ」
「グランツ研究所へ♪」
「「!?」」
予想通りの3人とグランツ以外に、何と遠い未来世界に帰った筈のアミティエとキリエが居たのだ。
「…なんだか凄く驚かれているみたいですけど…」
「私達がなのは達と似ているからでしょう」
「うむ、直に慣れる。」
いや、そうじゃなくて…と言いたいところだったが、流石に驚きすぎてアワワとしか言葉にならない。
「こちらからシュテル、レヴィ、ディアーチェです。私達は留学生でこちらでお手伝いをしながらお世話になっています。」
「シュテル・スタークスです。はじめまして、2人目の白のセイクリッド」
「僕はレヴィ・ラッセル。ホントにそっくり!!」
「ディアーチェ・K・クローディアだ、貴様達の力見せて貰うぞ。」
それぞれ自己紹介をするシュテル達、我に返ったヴィヴィオは会釈をして答えるが、視線は2人に釘付けのままだった
「そして、こちらの2人が」
「私はアミティエ・フローリアン、アミタと呼んで下さい。改めてグランツ研究所にようこそ。」
「キリエ・フローリアンよ、本当にフェイトそっくりね~」
アミティエとキリエなのは間違いないらしい。
(フローリアン…そっかアミタさんとキリエさんのお父さんが…)
砕け得ぬ闇事件でエグザミアを封じた後、ヴィヴィオはアミタとキリエから彼女達を作った「博士」の事を聞いていた。見知らぬ人だと思っていたグランツも繋がっていたのだ。
「そっか…やっぱり」
アリシアが呟いて私の方を見る。彼女も同じことを考えていたらしい。頷きあって
「ヴィヴィオです」
と簡単な自己紹介をした。フルネームや何処から来たという話になるとみんなに嘘を言わなきゃいけなくなるからだ。
「アリシアです。私もレヴィさんが私やフェイトにそっくりで本当にビックリしました」
彼女も同じ考えらしい。驚いていた理由をフォローしてくれたあたりは彼女らしい。
「それじゃ自己紹介も終わったから早速デュエルしよっ♪」
「えっ? わわ、もうこんな時間。ユーリ電話貸して、翠屋に連絡しなきゃ」
言われて辺りを見回し時計を見つけた。既に昼を過ぎている。かなりの時間デュエルをしていたらしい。
「私もはやてさんに連絡しなきゃ。」
「3人とも昼食抜きでデュエルに没頭していたからね。レヴィ、少し休憩してからでいいかい?」
「そうですね。それにそろそろデュエルスペースにもプレイヤーが来る頃です。私達もショッププレイヤーなのですから」
「そうだな。」
シュテルとディアーチェに言われてリボンと肩をシュンと落として
「う~…わかった。でも絶対デュエルしようね♪」
そう言って部屋を駆け出て行った。
「ここにもT&Hや八神堂と同じデュエルスペースがあるんです。レヴィは手伝いに行ったのでしょう。」
「私達も着替えたらお手伝いしましょ。」
「では我は博士達の食事を作ってくる。あり合わせの物しか無いから苦情は受け付けんぞ」
「私も手伝います」
そう言うとアミタ、キリエ、ディアーチェも部屋を出て行ってしまった。
「アリシア、ヴィヴィオ、電話はこれを使って下さい。」
「あ、うん、ありがと」
ユーリから携帯を受け取り八神堂と翠屋に電話をするのだった。
「2人ともすぐにデュエルしたかったんじゃないの?」
部屋を出た後、シュテルはアミタから聞かれた。アミタは朝食時のやりとりを聞いていたらしい。
「はい、今すぐにでもデュエルしたいのは本当です。ですが彼女達はまだ初心者で所持カードも少ないです。ユーリとチヴィットとのデュエルを見て強くなる素質は十分でしたが。今はまだその時ではありません。」
「あのジャケットを使っていたら話は違ったがな…」
ディアーチェも同意する。
ユーリ&チヴィットも決して弱いわけではないけれどユーリは元々防御専門でNPCは初戦NPC、臨機応変な対応も出来ないしパターンを読まれてしまうと無力になる。
そんな彼女達と辛勝する程度なのだからシュテルにとってはもう少し強くなってからデュエルをしたい。
でも3人の話を聞いていたキリエが誰ともなく言う
「フーン、でもあの子達って留学してる風にも見えないしあんまり長く居ないんじゃないの? 私達の余ってるカードあげるか貸した方が早くないかしら?」
「ふむ…」
数日前に突然現れてその後は学校にも行っていない、普通に考えればアリシアとフェイトの親戚で海鳴市に遊びに来たのだろう。
となれば…長期滞在するとは思えない。
バインダーを出してカードを数枚取り出す。どれも複数枚持っているスキルカード
「そうですね、研鑽を積み高みを目指す様を見てみたいと思っていましたが既に高みに居る者なのかを見定める必要はあるように思えます。」
不慣れでカードの手持ちが少ないのが理由なのなら、彼女達に合ったカードを選んで貰いブレイブデュエルでデュエル経験を積ませて一気にあげてしまえばいい。
「シュテルにしては強引な方法だな、だがそれもよかろう。」
「そうね~じゃあ」
「はい、ご飯食べたらデュエル漬けでいきましょう♪」
ディアーチェ、キリエ、アミタもカードを数枚取り出し見せて笑った。
「遅くならないようにねって言われただけだったよ。」
「私も、ユーリさんに勝ったって言ったらはやてさんビックリしてた。」
ヴィヴィオとアリシアが八神堂と翠屋に連絡を入れた後、ユーリに案内されてランチルームに入るとアミタとキリエ、レヴィが待っていた。
机の上に20枚位カードが並べられている。
「わ~こんなにいっぱいあるんだ。スキルカードにレアカード、レア+なんてのもある。」
殆どがシュテル達5人が描かれたカード、
「好きなの好きなだけ選びなさい、あなた達がこっちに居る間貸してあげる。」
「「!?」」
『こっち』という言葉にビクリと反応する。何処からバレた?
「流石にあげるのは贔屓していると思われちゃいそうなので…」
「アリシアはへいとの親戚かなんかでしょ。貸してあげる代わりに私達とデュエルしよっ!」
どうやらアリシアと一緒に私も遊びに来ていると思われているらしい…ホッと胸を撫で下ろす。
その上で再び並べられたカードに視線を戻す。
(ダークマテリアルズ…シュテル達とアミタさん達はブレイブデュエルのテストもしてるから、強いんだ…)
4人ともさっきヴィヴィオ達がデュエルしていたのを見ていた。その上でカードの手持ちが少ない事は知られている。だからか?
ジッとアミタに視線を移す。視線と何を考えたか気づいて慌ててフォローする
「勘違いしないでくださいね、あなた達が弱いと思っているからじゃありません。2人とも数少ないカードを使って想像以上のデュエルを見せてくれました。私達も是非あなた達とデュエルしたいです。ユーリが言っていた様にブレイブデュエルはカードの多さでは決まりませんが、それでもある程度のカードを持っているのといないのとでは差があります。これはその差を埋める為のカードなんです。」
「勿論カードなんか要らないっていうのもアリよん♪」
「ハンデってことか…」
アリシアの呟きを聞いてそう思った。でも…
並べられたカードの中からシュテルのカードとアミタのカードを選ぶ。
「ヴィヴィオ?」
「ホルダー全部っていうのは無理だけど、良さそうなの何枚か借りますね。」
ブレイブデュエルを楽しむだけなら毎日1枚ずつ集めていけばいい。でも私達は…元の世界に戻る方法を探さなきゃいけない。その為にカードを借りてブレイブデュエルの事をもっと知らなきゃいけない。
「アリシア、『きっかけ』は見つかったんだからもっと探そうよ。きっと見つかるよ。」
笑顔でそう言うとアリシアは一瞬止まったけどすぐに気づいたらしく
「…そうか、そうだね。じゃあ私は~♪」
それからヴィヴィオ達はディアーチェとシュテルが食事を持ってくるまでカードの事をアミタ達に聞きながら選んでいくのであった。
~コメント~
もしヴィヴィオがなのはイノセントの世界にやって来たら?
毎日1枚しかロード出来ないブレイブデュエル。ヴィヴィオとアリシアはトレードするにしても元になるカードが少ないです。話を進める上ではやてやなのはにカードを借りるっていう方法もあるかなと悩みましたが、グランツ研究所に行くならそこで大量ゲットすればいいよね♪となり今話に至りました。
次話からはヴィヴィオ達の進撃が始まります。
夏のコミックマーケットですが、今回は落選したそうです
次回イベントに合わせて頑張りますのでよろしくおねがいします
彼女もこちらに気づいたらしく軽く手を振っている。
それを見て押しかけた手を引き彼女に振り返すのだった。
(それにしてもヴィヴィオ遅いな…研究所で何かあったか?)
「…うそ…」
「…じゃないみたい…だね…」
シグナムから気にされているとは微塵も思っていないヴィヴィオは目の前の光景に唖然としていた。隣でアリシアも同じ様に固まっている。
デュエルが終わってユーリと一緒にシミュレーターから降りたところ『家族を紹介します』と言われグランツの居る部屋へと案内された。
「ユーリが居るんだから家族ってあの3人だよね♪」
「きっとそうだよ」
2人で笑い会いながら言う。答えの判ったクイズみたいなもの、彼女達に似たチヴィットも居たのだから紹介されるのは…シュテル、レヴィ、ディアーチェの3人だろう。
そう思って部屋の中に入ってみると
「はじめまして」
「やっほ~♪」
「うむ」
「ようこそ」
「グランツ研究所へ♪」
「「!?」」
予想通りの3人とグランツ以外に、何と遠い未来世界に帰った筈のアミティエとキリエが居たのだ。
「…なんだか凄く驚かれているみたいですけど…」
「私達がなのは達と似ているからでしょう」
「うむ、直に慣れる。」
いや、そうじゃなくて…と言いたいところだったが、流石に驚きすぎてアワワとしか言葉にならない。
「こちらからシュテル、レヴィ、ディアーチェです。私達は留学生でこちらでお手伝いをしながらお世話になっています。」
「シュテル・スタークスです。はじめまして、2人目の白のセイクリッド」
「僕はレヴィ・ラッセル。ホントにそっくり!!」
「ディアーチェ・K・クローディアだ、貴様達の力見せて貰うぞ。」
それぞれ自己紹介をするシュテル達、我に返ったヴィヴィオは会釈をして答えるが、視線は2人に釘付けのままだった
「そして、こちらの2人が」
「私はアミティエ・フローリアン、アミタと呼んで下さい。改めてグランツ研究所にようこそ。」
「キリエ・フローリアンよ、本当にフェイトそっくりね~」
アミティエとキリエなのは間違いないらしい。
(フローリアン…そっかアミタさんとキリエさんのお父さんが…)
砕け得ぬ闇事件でエグザミアを封じた後、ヴィヴィオはアミタとキリエから彼女達を作った「博士」の事を聞いていた。見知らぬ人だと思っていたグランツも繋がっていたのだ。
「そっか…やっぱり」
アリシアが呟いて私の方を見る。彼女も同じことを考えていたらしい。頷きあって
「ヴィヴィオです」
と簡単な自己紹介をした。フルネームや何処から来たという話になるとみんなに嘘を言わなきゃいけなくなるからだ。
「アリシアです。私もレヴィさんが私やフェイトにそっくりで本当にビックリしました」
彼女も同じ考えらしい。驚いていた理由をフォローしてくれたあたりは彼女らしい。
「それじゃ自己紹介も終わったから早速デュエルしよっ♪」
「えっ? わわ、もうこんな時間。ユーリ電話貸して、翠屋に連絡しなきゃ」
言われて辺りを見回し時計を見つけた。既に昼を過ぎている。かなりの時間デュエルをしていたらしい。
「私もはやてさんに連絡しなきゃ。」
「3人とも昼食抜きでデュエルに没頭していたからね。レヴィ、少し休憩してからでいいかい?」
「そうですね。それにそろそろデュエルスペースにもプレイヤーが来る頃です。私達もショッププレイヤーなのですから」
「そうだな。」
シュテルとディアーチェに言われてリボンと肩をシュンと落として
「う~…わかった。でも絶対デュエルしようね♪」
そう言って部屋を駆け出て行った。
「ここにもT&Hや八神堂と同じデュエルスペースがあるんです。レヴィは手伝いに行ったのでしょう。」
「私達も着替えたらお手伝いしましょ。」
「では我は博士達の食事を作ってくる。あり合わせの物しか無いから苦情は受け付けんぞ」
「私も手伝います」
そう言うとアミタ、キリエ、ディアーチェも部屋を出て行ってしまった。
「アリシア、ヴィヴィオ、電話はこれを使って下さい。」
「あ、うん、ありがと」
ユーリから携帯を受け取り八神堂と翠屋に電話をするのだった。
「2人ともすぐにデュエルしたかったんじゃないの?」
部屋を出た後、シュテルはアミタから聞かれた。アミタは朝食時のやりとりを聞いていたらしい。
「はい、今すぐにでもデュエルしたいのは本当です。ですが彼女達はまだ初心者で所持カードも少ないです。ユーリとチヴィットとのデュエルを見て強くなる素質は十分でしたが。今はまだその時ではありません。」
「あのジャケットを使っていたら話は違ったがな…」
ディアーチェも同意する。
ユーリ&チヴィットも決して弱いわけではないけれどユーリは元々防御専門でNPCは初戦NPC、臨機応変な対応も出来ないしパターンを読まれてしまうと無力になる。
そんな彼女達と辛勝する程度なのだからシュテルにとってはもう少し強くなってからデュエルをしたい。
でも3人の話を聞いていたキリエが誰ともなく言う
「フーン、でもあの子達って留学してる風にも見えないしあんまり長く居ないんじゃないの? 私達の余ってるカードあげるか貸した方が早くないかしら?」
「ふむ…」
数日前に突然現れてその後は学校にも行っていない、普通に考えればアリシアとフェイトの親戚で海鳴市に遊びに来たのだろう。
となれば…長期滞在するとは思えない。
バインダーを出してカードを数枚取り出す。どれも複数枚持っているスキルカード
「そうですね、研鑽を積み高みを目指す様を見てみたいと思っていましたが既に高みに居る者なのかを見定める必要はあるように思えます。」
不慣れでカードの手持ちが少ないのが理由なのなら、彼女達に合ったカードを選んで貰いブレイブデュエルでデュエル経験を積ませて一気にあげてしまえばいい。
「シュテルにしては強引な方法だな、だがそれもよかろう。」
「そうね~じゃあ」
「はい、ご飯食べたらデュエル漬けでいきましょう♪」
ディアーチェ、キリエ、アミタもカードを数枚取り出し見せて笑った。
「遅くならないようにねって言われただけだったよ。」
「私も、ユーリさんに勝ったって言ったらはやてさんビックリしてた。」
ヴィヴィオとアリシアが八神堂と翠屋に連絡を入れた後、ユーリに案内されてランチルームに入るとアミタとキリエ、レヴィが待っていた。
机の上に20枚位カードが並べられている。
「わ~こんなにいっぱいあるんだ。スキルカードにレアカード、レア+なんてのもある。」
殆どがシュテル達5人が描かれたカード、
「好きなの好きなだけ選びなさい、あなた達がこっちに居る間貸してあげる。」
「「!?」」
『こっち』という言葉にビクリと反応する。何処からバレた?
「流石にあげるのは贔屓していると思われちゃいそうなので…」
「アリシアはへいとの親戚かなんかでしょ。貸してあげる代わりに私達とデュエルしよっ!」
どうやらアリシアと一緒に私も遊びに来ていると思われているらしい…ホッと胸を撫で下ろす。
その上で再び並べられたカードに視線を戻す。
(ダークマテリアルズ…シュテル達とアミタさん達はブレイブデュエルのテストもしてるから、強いんだ…)
4人ともさっきヴィヴィオ達がデュエルしていたのを見ていた。その上でカードの手持ちが少ない事は知られている。だからか?
ジッとアミタに視線を移す。視線と何を考えたか気づいて慌ててフォローする
「勘違いしないでくださいね、あなた達が弱いと思っているからじゃありません。2人とも数少ないカードを使って想像以上のデュエルを見せてくれました。私達も是非あなた達とデュエルしたいです。ユーリが言っていた様にブレイブデュエルはカードの多さでは決まりませんが、それでもある程度のカードを持っているのといないのとでは差があります。これはその差を埋める為のカードなんです。」
「勿論カードなんか要らないっていうのもアリよん♪」
「ハンデってことか…」
アリシアの呟きを聞いてそう思った。でも…
並べられたカードの中からシュテルのカードとアミタのカードを選ぶ。
「ヴィヴィオ?」
「ホルダー全部っていうのは無理だけど、良さそうなの何枚か借りますね。」
ブレイブデュエルを楽しむだけなら毎日1枚ずつ集めていけばいい。でも私達は…元の世界に戻る方法を探さなきゃいけない。その為にカードを借りてブレイブデュエルの事をもっと知らなきゃいけない。
「アリシア、『きっかけ』は見つかったんだからもっと探そうよ。きっと見つかるよ。」
笑顔でそう言うとアリシアは一瞬止まったけどすぐに気づいたらしく
「…そうか、そうだね。じゃあ私は~♪」
それからヴィヴィオ達はディアーチェとシュテルが食事を持ってくるまでカードの事をアミタ達に聞きながら選んでいくのであった。
~コメント~
もしヴィヴィオがなのはイノセントの世界にやって来たら?
毎日1枚しかロード出来ないブレイブデュエル。ヴィヴィオとアリシアはトレードするにしても元になるカードが少ないです。話を進める上ではやてやなのはにカードを借りるっていう方法もあるかなと悩みましたが、グランツ研究所に行くならそこで大量ゲットすればいいよね♪となり今話に至りました。
次話からはヴィヴィオ達の進撃が始まります。
夏のコミックマーケットですが、今回は落選したそうです
次回イベントに合わせて頑張りますのでよろしくおねがいします
Comments