第33話「新たな世界?」
- リリカルなのは AdventStory > 第3章 湾曲した世界
- by ima
- 2016.05.29 Sunday 21:43
『ヴィヴィオお帰りっ!』
ヴィヴィオがメッセージを送って数分も経たない内にアリシアから通信が届いた。後ろをにはなのはとフェイトもいる。
『全然連絡が無かったから心配してたんだよ。』
『大丈夫? 怪我してない?』
「ただいま、アリシア、なのはママ、フェイトママ。何ともないよ」
私は昨夜話したばっかりだからそんなに離れていた感覚が無い。でもここでは1週間過ぎている。彼女達との反応の差はその違いだろう。
ヴィヴィオがメッセージを送って数分も経たない内にアリシアから通信が届いた。後ろをにはなのはとフェイトもいる。
『全然連絡が無かったから心配してたんだよ。』
『大丈夫? 怪我してない?』
「ただいま、アリシア、なのはママ、フェイトママ。何ともないよ」
私は昨夜話したばっかりだからそんなに離れていた感覚が無い。でもここでは1週間過ぎている。彼女達との反応の差はその違いだろう。
『そっちのアリシアは…大丈夫なの?』
「うん、今プレシアさんが看てくれてる。大丈夫かはわかんないけど…ううん、きっと大丈夫。」
『チェントと大きくなったヴィヴィオも居るんだよね?』
「2人とも医務室でグッスリ。」
食べて直ぐベッドに倒れ込む様にして眠ってしまったのを思い出して笑って話す。
大人の私は数日間聖王の鎧を使い続けていてチェントも1時間位使い続けていた。残った魔力は殆ど無かった。
『じゃあもう解決なんだ。今から帰ってくるんでしょ?』
「ううん…明日から大人の私と一緒に異世界に行かなきゃ。」
『『『えっ?』』』
安堵した彼女の言葉を否定するとモニタ向こうで前に乗り出す。
『危険な所なんでしょ? どうしてもヴィヴィオが行かなくちゃいけないの」
「うん、でも…オリヴィエさんからのメッセージだから…私達だから、ううん、私達しか出来ないんだ。」
彼女からのメッセージじゃなければ行くとは言わなかった。
でも彼女からのメッセージを受けて異世界のヴィヴィオ達が動き何らかの事件に巻き込まれた。知ってしまった以上ヴィヴィオ自身も行くしかないと決めている。
「それに…あっちのシュテルやはやてさんやみんなに話す約束だから…心配かけちゃうけど…ごめんなさい。」
そう言うとモニタ向こうの3人はため息をついて頷いた。
「偽りの魂…どういう意味なのかな?」
日が落ちて誰も居なくなったロビーでヴィヴィオは1人ソファーに寝転がって呟いた。
【偽りの魂】…人の手で作られた魂…命という意味であれば人造魔導師計画や戦闘機人、聖骸布から作られた者と何人もの顔が浮かぶ。ヴィヴィオもその中の1人。でも彼女が魔導書を通じて送ってきたという事はヴィヴィオが原因とは思えない。
だったら…大人のアリシアが感染したウィルスの適合者が偽りの魂? でもそんな研究施設だったら管理局に連絡すれば動くだろう。
もっと何か…見えないものがある気がする。それが何なのかはわからない…
「偽りの魂…」
本当にどういう意味なんだろう?
「お~い、そんな所で寝てたら風邪引くよ。」
「………」
「ヴィヴィオ~」
「……ん…? キャッ!!」
瞼を開くと目の前に自分の顔があった。
慌てて起き上がって目の前の顔に思いっきり頭をぶつける。
「イタッ!!」
「った~…っ!」
ゴンッっという重い音と痛みで一気に目が覚めた。
「何するのよ…折角起こしてあげたのに。」
「……ご、ごめんなさい。目の前に私の顔があって思いっきりびっくりしちゃって…」
頭を抑えながら謝る。
「あ…そっか、それは驚くよね。私こそごめん。」
大人ヴィヴィオも鼻を抑えながら謝った。
「それよりどうしたの?」
「どうしたのって、もう朝だから起こしたんだけど、チェントが朝ご飯作ってるからヴィヴィオとプレシアさんを呼んできてって。」
「朝…朝っ!?」
慌てて窓を見ると既に明るくなっていた。
「考えてる間に寝ちゃったんだ…」
「ベッドで寝ないと疲れ取れないよ…って私とチェントがベッド占領しちゃってた。ごめんね」
ソファーから降りて髪をまとめたリボンを解いて結わえ直し窓に映る姿を見て頷く。鏡があれば良かったんだけれど…
「ねぇ、さっきチェントが朝ご飯作ってるって言ったけど…逆じゃないの?」
「逆?」
キョトンとした眼で聞き返される。
「だってヴィヴィオの方が年上でしょ。私を呼びに来るのはチェントじゃないのかなって。」
「あ~…私、かんり…私が起きたらチェントが先に起きてて寝てて良いよって言われて2度寝してたから…」
どうやら大人の私は料理が苦手でチェントもそれを知っていて家事を担っているらしい。この事件が終わったらママ達に料理を教えて貰おう、彼女の様にならない為に…そう心の中で誓うヴィヴィオだった。
「よく眠れたかしら?」
大人ヴィヴィオと一緒にプレシアの研究室に行くとチェントがテーブルに朝食を広げている途中だった。駆け寄ってスープを運ぶのを手伝っていると戻って来たプレシアが言った。
シャンプーの香りがするから朝食を用意している間にシャワーを浴びてきたらしい。
「「「おはようございます。」」」
合わせたかの様に2人のヴィヴィオとチェントが挨拶すると彼女は頬を崩す。
「おはよう、食べながら話しましょう。」
何となく彼女から険しさが少なくなってきている気がした。
「アリシアにはウィルスの再構成を遅らせる処置をしたわ。でも彼女の体内ではウィルスは増えている。あなたが持って来たカプセルにあった原種で破壊プログラムを作り今試験中、何度かテストをして成功したら彼女に投与する。本当なら2ヶ月位の試験が要るのだけれど時間が無いから私を信用して貰うしかないわね。」
「はい」
プレシアの言葉に大人ヴィヴィオが頷く。
「昨日も言ったけれどヴィヴィオは彼女に付いていきなさい。但しヴィヴィオを危険な場所には連れて行かないように。彼女に何かあれば私達が消えてしまう、2人とも私が言っている意味わかるわね?」
「はい」
ヴィヴィオも頷く。もし自分達の身に何かあれば時空転移で2人を助ける事が出来なくなってプレシアが消えてしまい齟齬が発生する…それも2つの世界で…。
「チェントには私の助手をお願いするわ。それとヴィヴィオに連絡があった時彼女役もよろしくね。」
「はい…えっ!? 私がヴィヴィオ役?」
「ヴィヴィオの魔法は数人しか知らない。今は管理局の仕事で2週間程欠席するって連絡しているけれどもし誰かから通信があった時は代役が必要だわ。」
「お願いね。チェント」
「うん、が、がんばる。」
「ヴィヴィオ、学院の先生とコラード教官からこれを預かっているわ。『登校時に提出するように。』」
思い出したかのように端末を広げて彼女からRHdにデータが送られてくる。課題の数に思わず声を出しそうになるけれど泣き言を言っていられる状況でもない。
(もしかして…プレシアさんアリシア達には優しそうに見えるけどママ達より厳しいんじゃ…)
大人の私は私の気持ちに気づいたのか苦笑いしながら頷いた。
「1週間くらいで戻って来なさい。その頃にはアリシアも少しは良くなっている筈よ。」
「はい。」
朝食を食べ終えてプレシアの言葉にヴィヴィオは頷いた。大人の私と並んで立って悠久の書を取り出す。
「暫くよろしくね、ヴィヴィオ」
「こちらこそ」
大人ヴィヴィオから差し出された手を繋いで目を瞑りイメージを送る。異世界の教会やチェントの居た部屋…その時目の前に光が見えた。
「行ってきます!」
ヴィヴィオが言った瞬間、虹色の光が2人を包み細かな粒子となって2人毎消えた。
「っと、着いた?」
光が消えてトンっと降りた場所は部屋の中だった。
「大丈夫…なのかな? これがあるから」
大人ヴィヴィオがリビングのテーブルに置かれた包みを見せる。それは彼女がルヴェラからミッドチルダのチェント宛てに送った時の包み。外を見ると夕暮れの日差しに変わっている…
「…こんなにピッタリ来られるんだ…やっぱりヴィヴィオは凄いね。」
彼女の呟きに最初ヴィヴィオはどういう意味かが判らなかった。でも彼女達が悠久の書ではなく刻の魔導書を使っていたのを見て彼女達は管理者権限が無く時空転移も以前のヴィヴィオと同じ様にズレがあるものだと思っていたらしい。
「チェントに連れてきて貰ったから上手く飛べただけだよ。それよりこれからどうするの? 私もお手伝いするよ。」
今の彼女は時空転移が使えない。何かあった時の為にヴィヴィオが一緒に行った方がいいと思った。しかし
「ありがと、でも大丈夫。普通の転移魔法だけなら使えるしアリシアも居ないから無茶するつもりは無いよ。管理局の中で遺跡の情報とか調べるだけだからヴィヴィオはここでお留守番よろしく!レイジングハートっ」
【AllRight】
彼女はデバイスを出すと私服から管理局制服へと着替えた。髪もショートカットになって瞳の色も変わっている。思わず感嘆の声が洩れた。
「どう? 私だってわかんないでしょ♪ アルフさん直伝の変身魔法。じゃあちょっと管理局に行ってくるから留守番よろしくっ!!」
「えっ!?」
ヴィヴィオが止める間もなく大人ヴィヴィオは転移魔方陣を作って行ってしまった。
「……私…ここで何してたらいいのか何にも聞いてないんだけど…」
深くため息をつきながら、部屋の中を色々見に行く事にした。
~コメント~
再びやって来ましたなのはForceの世界。ヴィヴィオにとっては巻き込まれて右も左も判らない世界です。
大人ヴィヴィオを登場させようと決めた時、ヴィヴィオとアリシアってどんな風に成長していくんだろう? と考えました。ヴィヴィオにはなのはとフェイト、アリシアにはプレシアとチェントという家族が居るので破天荒な正確にはなっていないでしょうけど自分では気づかない性格の違い…的なものをヴィヴィオが感じても面白いんじゃないかと思い大人ヴィヴィオには若干猪突猛進なイメージを持たせています。
さて少し話が変わります。2週間程掲載が遅れてしまいすみませんでした。
5月の連休明けにあった定期検診で異常が見つかり暫く入院することになりました。昨年迄も検査では特に異常も無かったので驚きや治療中の仕事の割り振りをして入院、今日に至ります。
先日静奈君が見舞いに来てパソコンとインターネットが出来る様にしてくれたのでリリカルマジカル用の話だけ先に書き上げSSも更新しました。
幾つかの検査の後、問題が無ければ6月の初旬には退院出来るそうなので暫くは体を労りながら更新を続ける予定ですのでよろしくお願いします。
「うん、今プレシアさんが看てくれてる。大丈夫かはわかんないけど…ううん、きっと大丈夫。」
『チェントと大きくなったヴィヴィオも居るんだよね?』
「2人とも医務室でグッスリ。」
食べて直ぐベッドに倒れ込む様にして眠ってしまったのを思い出して笑って話す。
大人の私は数日間聖王の鎧を使い続けていてチェントも1時間位使い続けていた。残った魔力は殆ど無かった。
『じゃあもう解決なんだ。今から帰ってくるんでしょ?』
「ううん…明日から大人の私と一緒に異世界に行かなきゃ。」
『『『えっ?』』』
安堵した彼女の言葉を否定するとモニタ向こうで前に乗り出す。
『危険な所なんでしょ? どうしてもヴィヴィオが行かなくちゃいけないの」
「うん、でも…オリヴィエさんからのメッセージだから…私達だから、ううん、私達しか出来ないんだ。」
彼女からのメッセージじゃなければ行くとは言わなかった。
でも彼女からのメッセージを受けて異世界のヴィヴィオ達が動き何らかの事件に巻き込まれた。知ってしまった以上ヴィヴィオ自身も行くしかないと決めている。
「それに…あっちのシュテルやはやてさんやみんなに話す約束だから…心配かけちゃうけど…ごめんなさい。」
そう言うとモニタ向こうの3人はため息をついて頷いた。
「偽りの魂…どういう意味なのかな?」
日が落ちて誰も居なくなったロビーでヴィヴィオは1人ソファーに寝転がって呟いた。
【偽りの魂】…人の手で作られた魂…命という意味であれば人造魔導師計画や戦闘機人、聖骸布から作られた者と何人もの顔が浮かぶ。ヴィヴィオもその中の1人。でも彼女が魔導書を通じて送ってきたという事はヴィヴィオが原因とは思えない。
だったら…大人のアリシアが感染したウィルスの適合者が偽りの魂? でもそんな研究施設だったら管理局に連絡すれば動くだろう。
もっと何か…見えないものがある気がする。それが何なのかはわからない…
「偽りの魂…」
本当にどういう意味なんだろう?
「お~い、そんな所で寝てたら風邪引くよ。」
「………」
「ヴィヴィオ~」
「……ん…? キャッ!!」
瞼を開くと目の前に自分の顔があった。
慌てて起き上がって目の前の顔に思いっきり頭をぶつける。
「イタッ!!」
「った~…っ!」
ゴンッっという重い音と痛みで一気に目が覚めた。
「何するのよ…折角起こしてあげたのに。」
「……ご、ごめんなさい。目の前に私の顔があって思いっきりびっくりしちゃって…」
頭を抑えながら謝る。
「あ…そっか、それは驚くよね。私こそごめん。」
大人ヴィヴィオも鼻を抑えながら謝った。
「それよりどうしたの?」
「どうしたのって、もう朝だから起こしたんだけど、チェントが朝ご飯作ってるからヴィヴィオとプレシアさんを呼んできてって。」
「朝…朝っ!?」
慌てて窓を見ると既に明るくなっていた。
「考えてる間に寝ちゃったんだ…」
「ベッドで寝ないと疲れ取れないよ…って私とチェントがベッド占領しちゃってた。ごめんね」
ソファーから降りて髪をまとめたリボンを解いて結わえ直し窓に映る姿を見て頷く。鏡があれば良かったんだけれど…
「ねぇ、さっきチェントが朝ご飯作ってるって言ったけど…逆じゃないの?」
「逆?」
キョトンとした眼で聞き返される。
「だってヴィヴィオの方が年上でしょ。私を呼びに来るのはチェントじゃないのかなって。」
「あ~…私、かんり…私が起きたらチェントが先に起きてて寝てて良いよって言われて2度寝してたから…」
どうやら大人の私は料理が苦手でチェントもそれを知っていて家事を担っているらしい。この事件が終わったらママ達に料理を教えて貰おう、彼女の様にならない為に…そう心の中で誓うヴィヴィオだった。
「よく眠れたかしら?」
大人ヴィヴィオと一緒にプレシアの研究室に行くとチェントがテーブルに朝食を広げている途中だった。駆け寄ってスープを運ぶのを手伝っていると戻って来たプレシアが言った。
シャンプーの香りがするから朝食を用意している間にシャワーを浴びてきたらしい。
「「「おはようございます。」」」
合わせたかの様に2人のヴィヴィオとチェントが挨拶すると彼女は頬を崩す。
「おはよう、食べながら話しましょう。」
何となく彼女から険しさが少なくなってきている気がした。
「アリシアにはウィルスの再構成を遅らせる処置をしたわ。でも彼女の体内ではウィルスは増えている。あなたが持って来たカプセルにあった原種で破壊プログラムを作り今試験中、何度かテストをして成功したら彼女に投与する。本当なら2ヶ月位の試験が要るのだけれど時間が無いから私を信用して貰うしかないわね。」
「はい」
プレシアの言葉に大人ヴィヴィオが頷く。
「昨日も言ったけれどヴィヴィオは彼女に付いていきなさい。但しヴィヴィオを危険な場所には連れて行かないように。彼女に何かあれば私達が消えてしまう、2人とも私が言っている意味わかるわね?」
「はい」
ヴィヴィオも頷く。もし自分達の身に何かあれば時空転移で2人を助ける事が出来なくなってプレシアが消えてしまい齟齬が発生する…それも2つの世界で…。
「チェントには私の助手をお願いするわ。それとヴィヴィオに連絡があった時彼女役もよろしくね。」
「はい…えっ!? 私がヴィヴィオ役?」
「ヴィヴィオの魔法は数人しか知らない。今は管理局の仕事で2週間程欠席するって連絡しているけれどもし誰かから通信があった時は代役が必要だわ。」
「お願いね。チェント」
「うん、が、がんばる。」
「ヴィヴィオ、学院の先生とコラード教官からこれを預かっているわ。『登校時に提出するように。』」
思い出したかのように端末を広げて彼女からRHdにデータが送られてくる。課題の数に思わず声を出しそうになるけれど泣き言を言っていられる状況でもない。
(もしかして…プレシアさんアリシア達には優しそうに見えるけどママ達より厳しいんじゃ…)
大人の私は私の気持ちに気づいたのか苦笑いしながら頷いた。
「1週間くらいで戻って来なさい。その頃にはアリシアも少しは良くなっている筈よ。」
「はい。」
朝食を食べ終えてプレシアの言葉にヴィヴィオは頷いた。大人の私と並んで立って悠久の書を取り出す。
「暫くよろしくね、ヴィヴィオ」
「こちらこそ」
大人ヴィヴィオから差し出された手を繋いで目を瞑りイメージを送る。異世界の教会やチェントの居た部屋…その時目の前に光が見えた。
「行ってきます!」
ヴィヴィオが言った瞬間、虹色の光が2人を包み細かな粒子となって2人毎消えた。
「っと、着いた?」
光が消えてトンっと降りた場所は部屋の中だった。
「大丈夫…なのかな? これがあるから」
大人ヴィヴィオがリビングのテーブルに置かれた包みを見せる。それは彼女がルヴェラからミッドチルダのチェント宛てに送った時の包み。外を見ると夕暮れの日差しに変わっている…
「…こんなにピッタリ来られるんだ…やっぱりヴィヴィオは凄いね。」
彼女の呟きに最初ヴィヴィオはどういう意味かが判らなかった。でも彼女達が悠久の書ではなく刻の魔導書を使っていたのを見て彼女達は管理者権限が無く時空転移も以前のヴィヴィオと同じ様にズレがあるものだと思っていたらしい。
「チェントに連れてきて貰ったから上手く飛べただけだよ。それよりこれからどうするの? 私もお手伝いするよ。」
今の彼女は時空転移が使えない。何かあった時の為にヴィヴィオが一緒に行った方がいいと思った。しかし
「ありがと、でも大丈夫。普通の転移魔法だけなら使えるしアリシアも居ないから無茶するつもりは無いよ。管理局の中で遺跡の情報とか調べるだけだからヴィヴィオはここでお留守番よろしく!レイジングハートっ」
【AllRight】
彼女はデバイスを出すと私服から管理局制服へと着替えた。髪もショートカットになって瞳の色も変わっている。思わず感嘆の声が洩れた。
「どう? 私だってわかんないでしょ♪ アルフさん直伝の変身魔法。じゃあちょっと管理局に行ってくるから留守番よろしくっ!!」
「えっ!?」
ヴィヴィオが止める間もなく大人ヴィヴィオは転移魔方陣を作って行ってしまった。
「……私…ここで何してたらいいのか何にも聞いてないんだけど…」
深くため息をつきながら、部屋の中を色々見に行く事にした。
~コメント~
再びやって来ましたなのはForceの世界。ヴィヴィオにとっては巻き込まれて右も左も判らない世界です。
大人ヴィヴィオを登場させようと決めた時、ヴィヴィオとアリシアってどんな風に成長していくんだろう? と考えました。ヴィヴィオにはなのはとフェイト、アリシアにはプレシアとチェントという家族が居るので破天荒な正確にはなっていないでしょうけど自分では気づかない性格の違い…的なものをヴィヴィオが感じても面白いんじゃないかと思い大人ヴィヴィオには若干猪突猛進なイメージを持たせています。
さて少し話が変わります。2週間程掲載が遅れてしまいすみませんでした。
5月の連休明けにあった定期検診で異常が見つかり暫く入院することになりました。昨年迄も検査では特に異常も無かったので驚きや治療中の仕事の割り振りをして入院、今日に至ります。
先日静奈君が見舞いに来てパソコンとインターネットが出来る様にしてくれたのでリリカルマジカル用の話だけ先に書き上げSSも更新しました。
幾つかの検査の後、問題が無ければ6月の初旬には退院出来るそうなので暫くは体を労りながら更新を続ける予定ですのでよろしくお願いします。
Comments
まぁ、ちょっとした充電時間と思うしかないですね