第38話「贈り物の末路」
- リリカルなのは AffectStory2 ~刻の護り人~ > 第7章 刻の護り人
- by ima
- 2019.11.12 Tuesday 06:51
「………」
「………」
「また…凄いとこに行ってたんやなぁ~」
「全く…無茶をして…」
正座をさせられた私達は異世界での事件の事を話すと4人は心配半分呆れ半分といった顔をされた。
「ねぇヴィヴィオ、アリシア、事件に巻き込まれたって気づいた時にどうして教えてくれなかったの?」
「姉さんもヴィヴィオに言えたよね? 1度帰って相談しようって」
「……ごめんなさい。」
「………」
「また…凄いとこに行ってたんやなぁ~」
「全く…無茶をして…」
正座をさせられた私達は異世界での事件の事を話すと4人は心配半分呆れ半分といった顔をされた。
「ねぇヴィヴィオ、アリシア、事件に巻き込まれたって気づいた時にどうして教えてくれなかったの?」
「姉さんもヴィヴィオに言えたよね? 1度帰って相談しようって」
「……ごめんなさい。」
なのはとフェイトに言われて謝る。
「う~ん…相談は出来るやろうけど私らに話すんは難しいんとちゃうかな? 私達が知ってる事件が1日、それも夕方から翌朝にかけて全部起きてる。戻って来てもう1度行けても時間がずれたら間に合ったか微妙、別世界から戻って来られたタイミングは…危なかったな。」
「ええ、でも向こうのアリシアやヴィヴィオ、あの子達が支援してくれていたのならアリシアとヴィヴィオに無茶をさせない。2人に何かあれば彼女達も巻き込まれるのは知っているしバルディッシュの修理も問題ないわね。」
はやてとプレシアがフォローしてくれた。
私達よりあっちの世界の私達とシュテル達の方が信頼されているらしい。何だかちょっとくやしい。
「でも…プレシア母さん」
「わかっているわ。アリシア、ヴィヴィオ、これからは私達の誰かに必ず連絡すること。ヴィヴィオの異世界間の通信術式を使えば出来るわね。」
ユーリが残してくれた紙片と悠久の書によって偶然出来た通信術式。
1度切れたら再び使えるか判らなかったから事件後、エルトリアに行く日迄ずっと繋ぎっぱなしにしていた。
プレシアはそれを使いこなせと言っている。
出来たらエルトリアに居る間にしていると返したかったけれど、プレシアの言葉には凄い迫力があって到底言い返せる雰囲気でもなく…
「はい…」
私は項垂れながら答えた。
ヴィヴィオとアリシアに「イクスに付近を案内してあげて」となのはが言うと2人は道場から出て行った。
2人が出て行くのを見てなのはとプレシアがはぁ~っとため息をつくのを聞いてはやては苦笑いする。協力があったとは言え、よく解決出来たものだと思う。
「クリスマスプレゼントがいきなり役に立つとはな~。ヴィヴィオが使えるまで半年くらいかかるって思ってたけど、まさかアリシアのバルディッシュと同期させたのは予想外やった。」
「はやてちゃん、ヴィヴィオにクリスマスプレゼントあげたの?」
「はやて、『使えるまで半年』って何をプレゼントしたの?」
「あっ!」
思わず口が滑った。
なのはとフェイト、プレシアには何も伝えていなかったのを思い出す。
プレシアを見ると手元にウィンドウを出してバルディッシュの記録を見ている。さっき預かった時にデータをコピーしたらしい。
「照準制御プログラム? バルディッシュのリソースを殆ど使っているわね。市販デバイスよりもリソースは大きい筈なのに…一体どんな魔法の制御プログラムなのかしら?」
ジロリとはやての方を向くプレシア。元々厳しそうな目つきが更に怖くなっている。
「照準制御?…はやての魔法でリインだけじゃ制御出来ない戦技魔法…」
「ヴィヴィオとRHdだけじゃ使えない…ブレイカーやストライクスターズ…ラグナロクよりも大きくて照準制御があって…、時間もかかる筈だから近接じゃなくて長距離系…」
息が白く見える位寒い筈なのに汗が一気に吹き出してくる。
プレシアの言葉にフェイトとなのはが魔法の割り出しを始めている。2人はこの魔法を知っている。
「素直に答えなさい。あなた、ヴィヴィオに何をプレゼントしたの?」
「はやてちゃん!」
「はやて!」
蛇に睨まれた蛙は動けなくなる。目の前には大蛇…それも3匹。
誰かに助けを求めたいけれど家族、特にヴィータは『先になのはとフェイトに言った方がいいよ』と言っていた。それをしなかったのははやて自身。
「あの…夜天の書の魔法を戻してくれてるお礼に夜天の書のオリジナルコピーを…地上本部の許可付きで…」
「……フレース・ヴェルグを…」
小さくなりながら魔法名を口にする。
「フレース・ヴェルグ?」
「「………」」
プレシアは知らないらしく首を傾げる、しかしなのはとフェイトの顔から表情が消えた。
(ヤバい…本気で怒った。)
「あの…なのはちゃん、フェイトちゃん?」
声をかけると2人ははやての両手をガシッと掴んでからプレシアに笑顔を見せる。
「プレシアさん、すみません。私達急用が出来たので少し本局に戻ります。その間にフィアッセが来たら少し待っていてと伝えて貰えませんか?」
「母さん、訳は後でお話します。」
「…ええ、わかったわ。」
「…私がフィアッセに伝えて…」
「「はやて(ちゃん)はこっち♪」」
両脇を抱えて引きずられ道場から出てそのまま庭のゲートへと消えてしまった。
道場から出て家に戻ったヴィヴィオはアリシアと客間に戻ってホッと息をついていた。
「プレシアさん…怖かった…」
「なのはさんの方が怖かったよ…」
互いのママが怖かったと思っていて彼女と顔を見合わせプッと笑う。
「先に戻って話をしなきゃいけなかったんだよね…巻き込んでごめんね。」
「ううん、最初に遊びに行こうって言ったのは私だったし…私こそごめん」
事件が起きているのを知って、なのはやフェイト、プレシア達を巻き込みたくなかった。
前の事件は『時間軸がぶつかる』という前兆があってそこに私達の世界も含まれていたし、オリヴィエがママ達を説得してくれていた。でも今度のは私達の世界には関係がない事件。だから逆に連れてくれば余計に影響すると思った。
あの事件時に大人のなのは達とプレシアを連れていけば…管理局は大混乱していただろう。
そしてアリシアが重傷を負ってしまい余計に彼女の話をする訳にもいかず連絡が全く出来なくなった。
でも…よく考えれば事件翌日からの事後処理やエルトリアの死触とグランツ・エレノアの病気を調べている時は余裕もあったし、更に言えばエルトリアに飛んだ直後に私だけ先に帰って知らせて戻るか4人を連れてくるという方法や、さっきプレシアから言われた通り通信術式を調べて伝えることも出来た。
4人が居れば更に早くエルトリアの復興も出来ただろうし、私達も気づかなかった問題にも気づいたかも知れない。
そこは私が間違っていた。…家族に心配をかけたのは変わりないのだから…。
「心配かけないように次からは連絡しよう。あの術式を調べなきゃ…手伝ってね。」
「わかった。」
と話していると
「判らない所があれば聞きなさい。それと…アリシアこっちに来なさい。」
襖を開けてプレシアが入ってきた。
「プレシアさん? ママ達は?」
「フェイト達は管理局へ戻ったわ。何か急用があるそうよ。」
アリシアがプレシアの前に行く
「何? キャッ! 冷たっ!」
プレシアはウィンドウを出してアリシアの上着と中のフリースをめくってお腹を触った。続けて両足膝にも触れる。最初は何かと思ったけれど触った箇所を見て気づいた。
彼女もそれに気づいて逃げようとしなかった。
(…アリシアの怪我…バレちゃってる…)
「……跡も残らないようにきちんと治してくれたようね……膝も異常ない。あまり心配させないで」
「………ごめんなさい……。」
アリシアは素直に謝った。
「罰として…アリシア、ヴィヴィオ、昼食の用意手伝いなさい。桃子1人じゃ大変だわ。」
「「はい♪」」
2人そろって笑って頷いた。
昼食は大きなケースに入った料理と添え物だった。綺麗に敷き詰められた料理に私とチェント、イクスは思わず見とれる。ミッドチルダでは見られない料理。
「『おせち』って言う日本の料理よ。料理の1つ1つに色んな意味があるんだって。」
「よく知ってるわね。今年も元気に過ごせますようにとか~、平和でありますように~とか沢山意味があるの。」
アリシアと桃子が教えてくれた。今度海鳴図書館に行って調べてみよう
人数が増えたから大変だと思っていたけれど、恭也とすずかは家に戻りなのは達も本局に行ってしまいダイニングテーブルに並べてみんなで食べる。
「イクス、お箸使えるんだ。」
驚いたのはイクスが箸を使って黒豆や伊達巻きを小皿に取って1口サイズに切り分けて食べていた。私も時々使うけれど本当に上手で…その動きに優雅さも感じられる。
「はい、こちらの文化を学んだ時に練習しました。とても美味しいです。」
「ありがとう、イクスちゃん本当にこっちは初めてなのよね?」
「はい。皆さんにお願いして連れてきて貰いました。」
小魚を干した料理は若干グロテスクで私は箸をつけられなかったけれど、彼女は気にせずに小皿に撮ってから美味しそうに食べるのを私達は驚いて見つめていた。
~コメント~
更新が遅れてすみません。(理由は後で書きます)
今話はRefrection&Detonation世界から戻った後の話です。
ヴィヴィオとしては前の事件で時間軸同士がぶつかる危険を増やしたくないというのと、話の通りアリシアが途中で怪我してしまったので治るのを待っていたという理由はあるのですが…
おせちの料理は地域・家庭毎に色々あると思います。それなりに手間もかかるのでネット通販や専門店に依頼もなく作らないといった家庭もあるそうですが、色々意味を込めて出来てきた料理なのでこういう風習は残って欲しいなと思います。
さてさきに書かせて頂いた更新が滞ってしまった理由ですが、
リリカルマジカル28用に作っていた新刊を準備していたからです。
夏にサークル内でトラブルがあり、いつも表紙や挿絵を担当していた静奈君が描けなくなっていたので、10年ぶり位に表紙や挿絵を描く練習を始め準備していました。
申し込んだ時点では私が行くつもりだったのですが、とある祭事が延期されてぶつかってしまい、仕事の都合で行けなくなり、遊びに行くつもりだった静奈君にお願いしました。(彼はイベントに顔を出すだけのつもりだったそうなのですが。友人から参加しているのを教わったそうです)
あと、リリカルなのは関連のツイッターで『原稿締め切りについてよく書かれている方』がいらっしゃったので参考にしてスケジュールを組んで作っていたところ、『1番参考にしてはいけない方』だったそうで、進捗を早める為更新できなくなった次第です。
リリカルマジカルで頒布した新刊のAS外伝について
この話は掲載中のAffectStory2が終わった後、2月から4月にかけての話で、アリシアが主人公(アリシア視点)での話になります。
ヴィヴィオと一緒に事件に巻き込まれながらも色々経験してきたアリシアの悩みや彼女を中心に起こる色々なイベントに触れながら、ヴィヴィオだけでなく周囲を巻き込んで進む話です。
機会があればWebでも掲載したいなとは思っています。
次回以降のイベント参加について
コミックマーケット97に参加予定しています。
私のほうはAffectStory2を予定していますが、静奈君も何か考えているそうで…そちらも含めてお楽しみにお待ちください。
「う~ん…相談は出来るやろうけど私らに話すんは難しいんとちゃうかな? 私達が知ってる事件が1日、それも夕方から翌朝にかけて全部起きてる。戻って来てもう1度行けても時間がずれたら間に合ったか微妙、別世界から戻って来られたタイミングは…危なかったな。」
「ええ、でも向こうのアリシアやヴィヴィオ、あの子達が支援してくれていたのならアリシアとヴィヴィオに無茶をさせない。2人に何かあれば彼女達も巻き込まれるのは知っているしバルディッシュの修理も問題ないわね。」
はやてとプレシアがフォローしてくれた。
私達よりあっちの世界の私達とシュテル達の方が信頼されているらしい。何だかちょっとくやしい。
「でも…プレシア母さん」
「わかっているわ。アリシア、ヴィヴィオ、これからは私達の誰かに必ず連絡すること。ヴィヴィオの異世界間の通信術式を使えば出来るわね。」
ユーリが残してくれた紙片と悠久の書によって偶然出来た通信術式。
1度切れたら再び使えるか判らなかったから事件後、エルトリアに行く日迄ずっと繋ぎっぱなしにしていた。
プレシアはそれを使いこなせと言っている。
出来たらエルトリアに居る間にしていると返したかったけれど、プレシアの言葉には凄い迫力があって到底言い返せる雰囲気でもなく…
「はい…」
私は項垂れながら答えた。
ヴィヴィオとアリシアに「イクスに付近を案内してあげて」となのはが言うと2人は道場から出て行った。
2人が出て行くのを見てなのはとプレシアがはぁ~っとため息をつくのを聞いてはやては苦笑いする。協力があったとは言え、よく解決出来たものだと思う。
「クリスマスプレゼントがいきなり役に立つとはな~。ヴィヴィオが使えるまで半年くらいかかるって思ってたけど、まさかアリシアのバルディッシュと同期させたのは予想外やった。」
「はやてちゃん、ヴィヴィオにクリスマスプレゼントあげたの?」
「はやて、『使えるまで半年』って何をプレゼントしたの?」
「あっ!」
思わず口が滑った。
なのはとフェイト、プレシアには何も伝えていなかったのを思い出す。
プレシアを見ると手元にウィンドウを出してバルディッシュの記録を見ている。さっき預かった時にデータをコピーしたらしい。
「照準制御プログラム? バルディッシュのリソースを殆ど使っているわね。市販デバイスよりもリソースは大きい筈なのに…一体どんな魔法の制御プログラムなのかしら?」
ジロリとはやての方を向くプレシア。元々厳しそうな目つきが更に怖くなっている。
「照準制御?…はやての魔法でリインだけじゃ制御出来ない戦技魔法…」
「ヴィヴィオとRHdだけじゃ使えない…ブレイカーやストライクスターズ…ラグナロクよりも大きくて照準制御があって…、時間もかかる筈だから近接じゃなくて長距離系…」
息が白く見える位寒い筈なのに汗が一気に吹き出してくる。
プレシアの言葉にフェイトとなのはが魔法の割り出しを始めている。2人はこの魔法を知っている。
「素直に答えなさい。あなた、ヴィヴィオに何をプレゼントしたの?」
「はやてちゃん!」
「はやて!」
蛇に睨まれた蛙は動けなくなる。目の前には大蛇…それも3匹。
誰かに助けを求めたいけれど家族、特にヴィータは『先になのはとフェイトに言った方がいいよ』と言っていた。それをしなかったのははやて自身。
「あの…夜天の書の魔法を戻してくれてるお礼に夜天の書のオリジナルコピーを…地上本部の許可付きで…」
「……フレース・ヴェルグを…」
小さくなりながら魔法名を口にする。
「フレース・ヴェルグ?」
「「………」」
プレシアは知らないらしく首を傾げる、しかしなのはとフェイトの顔から表情が消えた。
(ヤバい…本気で怒った。)
「あの…なのはちゃん、フェイトちゃん?」
声をかけると2人ははやての両手をガシッと掴んでからプレシアに笑顔を見せる。
「プレシアさん、すみません。私達急用が出来たので少し本局に戻ります。その間にフィアッセが来たら少し待っていてと伝えて貰えませんか?」
「母さん、訳は後でお話します。」
「…ええ、わかったわ。」
「…私がフィアッセに伝えて…」
「「はやて(ちゃん)はこっち♪」」
両脇を抱えて引きずられ道場から出てそのまま庭のゲートへと消えてしまった。
道場から出て家に戻ったヴィヴィオはアリシアと客間に戻ってホッと息をついていた。
「プレシアさん…怖かった…」
「なのはさんの方が怖かったよ…」
互いのママが怖かったと思っていて彼女と顔を見合わせプッと笑う。
「先に戻って話をしなきゃいけなかったんだよね…巻き込んでごめんね。」
「ううん、最初に遊びに行こうって言ったのは私だったし…私こそごめん」
事件が起きているのを知って、なのはやフェイト、プレシア達を巻き込みたくなかった。
前の事件は『時間軸がぶつかる』という前兆があってそこに私達の世界も含まれていたし、オリヴィエがママ達を説得してくれていた。でも今度のは私達の世界には関係がない事件。だから逆に連れてくれば余計に影響すると思った。
あの事件時に大人のなのは達とプレシアを連れていけば…管理局は大混乱していただろう。
そしてアリシアが重傷を負ってしまい余計に彼女の話をする訳にもいかず連絡が全く出来なくなった。
でも…よく考えれば事件翌日からの事後処理やエルトリアの死触とグランツ・エレノアの病気を調べている時は余裕もあったし、更に言えばエルトリアに飛んだ直後に私だけ先に帰って知らせて戻るか4人を連れてくるという方法や、さっきプレシアから言われた通り通信術式を調べて伝えることも出来た。
4人が居れば更に早くエルトリアの復興も出来ただろうし、私達も気づかなかった問題にも気づいたかも知れない。
そこは私が間違っていた。…家族に心配をかけたのは変わりないのだから…。
「心配かけないように次からは連絡しよう。あの術式を調べなきゃ…手伝ってね。」
「わかった。」
と話していると
「判らない所があれば聞きなさい。それと…アリシアこっちに来なさい。」
襖を開けてプレシアが入ってきた。
「プレシアさん? ママ達は?」
「フェイト達は管理局へ戻ったわ。何か急用があるそうよ。」
アリシアがプレシアの前に行く
「何? キャッ! 冷たっ!」
プレシアはウィンドウを出してアリシアの上着と中のフリースをめくってお腹を触った。続けて両足膝にも触れる。最初は何かと思ったけれど触った箇所を見て気づいた。
彼女もそれに気づいて逃げようとしなかった。
(…アリシアの怪我…バレちゃってる…)
「……跡も残らないようにきちんと治してくれたようね……膝も異常ない。あまり心配させないで」
「………ごめんなさい……。」
アリシアは素直に謝った。
「罰として…アリシア、ヴィヴィオ、昼食の用意手伝いなさい。桃子1人じゃ大変だわ。」
「「はい♪」」
2人そろって笑って頷いた。
昼食は大きなケースに入った料理と添え物だった。綺麗に敷き詰められた料理に私とチェント、イクスは思わず見とれる。ミッドチルダでは見られない料理。
「『おせち』って言う日本の料理よ。料理の1つ1つに色んな意味があるんだって。」
「よく知ってるわね。今年も元気に過ごせますようにとか~、平和でありますように~とか沢山意味があるの。」
アリシアと桃子が教えてくれた。今度海鳴図書館に行って調べてみよう
人数が増えたから大変だと思っていたけれど、恭也とすずかは家に戻りなのは達も本局に行ってしまいダイニングテーブルに並べてみんなで食べる。
「イクス、お箸使えるんだ。」
驚いたのはイクスが箸を使って黒豆や伊達巻きを小皿に取って1口サイズに切り分けて食べていた。私も時々使うけれど本当に上手で…その動きに優雅さも感じられる。
「はい、こちらの文化を学んだ時に練習しました。とても美味しいです。」
「ありがとう、イクスちゃん本当にこっちは初めてなのよね?」
「はい。皆さんにお願いして連れてきて貰いました。」
小魚を干した料理は若干グロテスクで私は箸をつけられなかったけれど、彼女は気にせずに小皿に撮ってから美味しそうに食べるのを私達は驚いて見つめていた。
~コメント~
更新が遅れてすみません。(理由は後で書きます)
今話はRefrection&Detonation世界から戻った後の話です。
ヴィヴィオとしては前の事件で時間軸同士がぶつかる危険を増やしたくないというのと、話の通りアリシアが途中で怪我してしまったので治るのを待っていたという理由はあるのですが…
おせちの料理は地域・家庭毎に色々あると思います。それなりに手間もかかるのでネット通販や専門店に依頼もなく作らないといった家庭もあるそうですが、色々意味を込めて出来てきた料理なのでこういう風習は残って欲しいなと思います。
さてさきに書かせて頂いた更新が滞ってしまった理由ですが、
リリカルマジカル28用に作っていた新刊を準備していたからです。
夏にサークル内でトラブルがあり、いつも表紙や挿絵を担当していた静奈君が描けなくなっていたので、10年ぶり位に表紙や挿絵を描く練習を始め準備していました。
申し込んだ時点では私が行くつもりだったのですが、とある祭事が延期されてぶつかってしまい、仕事の都合で行けなくなり、遊びに行くつもりだった静奈君にお願いしました。(彼はイベントに顔を出すだけのつもりだったそうなのですが。友人から参加しているのを教わったそうです)
あと、リリカルなのは関連のツイッターで『原稿締め切りについてよく書かれている方』がいらっしゃったので参考にしてスケジュールを組んで作っていたところ、『1番参考にしてはいけない方』だったそうで、進捗を早める為更新できなくなった次第です。
リリカルマジカルで頒布した新刊のAS外伝について
この話は掲載中のAffectStory2が終わった後、2月から4月にかけての話で、アリシアが主人公(アリシア視点)での話になります。
ヴィヴィオと一緒に事件に巻き込まれながらも色々経験してきたアリシアの悩みや彼女を中心に起こる色々なイベントに触れながら、ヴィヴィオだけでなく周囲を巻き込んで進む話です。
機会があればWebでも掲載したいなとは思っています。
次回以降のイベント参加について
コミックマーケット97に参加予定しています。
私のほうはAffectStory2を予定していますが、静奈君も何か考えているそうで…そちらも含めてお楽しみにお待ちください。
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