第4話「ストライクアーツ」
- リリカルなのは AdmixingStory > 1章 Vividの世界で
- by ima
- 2011.05.05 Thursday 14:46
(今日は…色んな意味で疲れた…)
ベッドにドサッと倒れて深い息をつく。ずっと緊張が続くとここまで疲れるのかと思うくらい疲れた。
お昼休みや授業の合間の休憩時間
元居た世界とは違いこっちにはアリシアが居らず、リオとコロナと仲良しグループらしい。ちょっとした話でも話がわからなかったり、変な事を言わないようにしないととプレッシャーがずっとつきまとっていた。
廊下で見知った女の子が居たから声をかけたけれど、かなり余所余所しかった。こっちじゃクラスが違うから逆にヴィヴィオが判らなかったのだろう。
ベッドにドサッと倒れて深い息をつく。ずっと緊張が続くとここまで疲れるのかと思うくらい疲れた。
お昼休みや授業の合間の休憩時間
元居た世界とは違いこっちにはアリシアが居らず、リオとコロナと仲良しグループらしい。ちょっとした話でも話がわからなかったり、変な事を言わないようにしないととプレッシャーがずっとつきまとっていた。
廊下で見知った女の子が居たから声をかけたけれど、かなり余所余所しかった。こっちじゃクラスが違うから逆にヴィヴィオが判らなかったのだろう。
授業は殆ど同じだったのは助かった。数少ない気の休まる時間だったけれど、酷かったのは運動…こっちのヴィヴィオは体を動かすのは得意らしく苦手なヴィヴィオにとってクラスメイトから調子悪いのと心配される始末。
そして、さっきまでのなのはとフェイトとの夕食。
2人と話をしているといつもの様に話してしまいそうで怖くて大変だった。彼女達の前でアリシアとプレシアの名前は言っちゃいけない。
「ストライクアーツか…」
ノーヴェから教えて貰っているとは予想外だった。
運動の授業で色々失敗していたからリオとコロナと事情を知ってるアインハルトがフォローしてくれたから誤魔化せたけれど…
寝返りをうって天井を見上げる。
チェントと闘った時、ヴィヴィオの近接戦は彼女に殆ど通じなかった。
でも…だからこそ…
「ストライクアーツ…こっちのヴィヴィオじゃなくて…私がしてみよう。」
『偶然だと思ってもそれは必然。だから時の流れに身を任せるんじゃなくて、自分の考えで自分で決めて動かなくちゃいけない。それが私の…未来の必然になるんだから。』
異世界の闇の欠片事件で言った言葉。
ここに来たのも何か理由がある。だから時の流れに任せるんじゃなくて
(私が考えて動かなきゃ始まらないんだから)
「じゃあ早速…ねぇクリス、教えて欲しいんだけど」
ベッドから起き上がって本棚に立てかけてあったストライクアーツ関係の本を取り出した。
ヴィヴィオにはヴィヴィオのやり方があるのだから。
「フェイトちゃん、どうだった?」
「うん、大丈夫。今勉強してるみたい」
そーっと部屋の様子をみていたフェイトがリビングに戻ってきた。
アインハルトの家から帰ってきてからヴィヴィオの様子がおかしい。何か隠しているというかまるでヴィヴィオがヴィヴィオじゃない様な時がある。
いつもなら3人揃ったら一緒にお風呂に入ろうと言うのに…
フェイトもそんな違和感を感じたらしく、なのはが夕食の片付けをしている間に様子を見に行った。
「もう親離れする時期なのかな…フェイトちゃんはどう? キャロやエリオのお母さんでしょ」
「えっ、キャロもエリオも凄く良い子で親離れとかそんな…」
言われてみれば当然で機動6課に来た時、2人はしっかりしていた。
「暫く様子を見ていて、変だったらアインハルトに聞いてみよう。ヴィヴィオが変わっちゃった訳じゃないんだし」
「そうだね。」
フェイトの言葉がある意味当を得ているのだが、2人はまだ気づいていなかった。
「なぁスバル」
「何ノーヴェ~」
久しぶりにスバルのマンションに遊びに来たノーヴェはソファーに寝転びながら雑誌を読んでいる姉に声をかけた。
「スバルは救急専門だろ?」
「うん、そうだよ~」
「だったら人の体も詳しいんだよな?」
「うん、それなりに~…ってノーヴェ気になる人出来たの?、そうか~ノーヴェのそんなお年頃か~お姉ちゃんは嬉しいよ。でも私の目に叶わなければ即却下だからね。」
雑誌を置いてガバッと起き上がるスバル。何故か瞳を煌めかせている。
「ち、ちが、違うって」
「でも私より先に父さんに会って貰わないと…、お父さん娘さんを下さい!! 許さん!! ベタベタだけどあのシーンが見られるのか~」
【ゴンッ!!】
「人の話を聞けって!! 実はさ…ヴィヴィオなんだけど」
勿論部屋に響いた音はノーヴェの拳
「イタタタ…ちょっと位手加減しても…ヴィヴィオ? ヴィヴィオがどうしたの?」
「今日、ストライクアーツの練習を見てたんだけどさ…人間って3日そこらで動きが変わるのか?」
「動き?」
「今までヴィヴィオ達の練習を見て来たんだけどさ、今日のヴィヴィオ動きが変って言うのじゃなくて、まるで今日からストライクアーツを始めた様な動きだったんだ。いくら調子が悪いからって、そこまで動きが変わるものか? 重心移動なんか身体が覚えているものだろ?」
「確かに…、なのはさんの教導も、最初は基礎ばっかりだったけど基礎がなくっちゃ応用なんてできないもん」
「だからさ…」
「でもさ…ヴィヴィオが別人なんてあり得ないでしょ」
「あ…うん…」
「暫く様子みれば良いんじゃない? インターミドルが近いから緊張してるだけかも知れないし」
「ああ、そうだな。ああ、それとスバル」
「何?」
「妹の浮いた話を気にする前に自分や姉の事を気にしろ。あたしが最初なんて良い笑いものだぞ。お休み」
そう言ってノーヴェはリビングを出て行った。
「…なにそれーっ!!」
部屋には残った姉の声だけが響いていた。
「えっと…これでこうやって重心を一気に前へ」
翌朝、起きたヴィヴィオは庭で昨日読んだ本を真似して練習を始めた。
元々こっちのヴィヴィオが練習メニューになりそうな方法にマークを付け日記もあったからそれを見て、どういう方法が良いのかを考えてメニューを作った。
(魔法もストライクアーツも一緒。最初は基礎をきちんと作らないと。)
「アインハルトさんやリオとコロナと練習出来る様に…」
飽きやすい反復練習。でもそれが基礎となる。
その姿を窓ごしに見る2人には気づかなかった。
「フェイトちゃん、ヴィヴィオはヴィヴィオだよ。頑張り屋さん」
「そうだね。」
なのはとフェイトは1人で基礎練習をするヴィヴィオを見守りながら応援していた。
~コメント~
Vividのヴィヴィオは体を動かすのが得意です。でも、運動苦手で読書好きなヴィヴィオと代わっていたら?
見る人が見れば…ね
そして、さっきまでのなのはとフェイトとの夕食。
2人と話をしているといつもの様に話してしまいそうで怖くて大変だった。彼女達の前でアリシアとプレシアの名前は言っちゃいけない。
「ストライクアーツか…」
ノーヴェから教えて貰っているとは予想外だった。
運動の授業で色々失敗していたからリオとコロナと事情を知ってるアインハルトがフォローしてくれたから誤魔化せたけれど…
寝返りをうって天井を見上げる。
チェントと闘った時、ヴィヴィオの近接戦は彼女に殆ど通じなかった。
でも…だからこそ…
「ストライクアーツ…こっちのヴィヴィオじゃなくて…私がしてみよう。」
『偶然だと思ってもそれは必然。だから時の流れに身を任せるんじゃなくて、自分の考えで自分で決めて動かなくちゃいけない。それが私の…未来の必然になるんだから。』
異世界の闇の欠片事件で言った言葉。
ここに来たのも何か理由がある。だから時の流れに任せるんじゃなくて
(私が考えて動かなきゃ始まらないんだから)
「じゃあ早速…ねぇクリス、教えて欲しいんだけど」
ベッドから起き上がって本棚に立てかけてあったストライクアーツ関係の本を取り出した。
ヴィヴィオにはヴィヴィオのやり方があるのだから。
「フェイトちゃん、どうだった?」
「うん、大丈夫。今勉強してるみたい」
そーっと部屋の様子をみていたフェイトがリビングに戻ってきた。
アインハルトの家から帰ってきてからヴィヴィオの様子がおかしい。何か隠しているというかまるでヴィヴィオがヴィヴィオじゃない様な時がある。
いつもなら3人揃ったら一緒にお風呂に入ろうと言うのに…
フェイトもそんな違和感を感じたらしく、なのはが夕食の片付けをしている間に様子を見に行った。
「もう親離れする時期なのかな…フェイトちゃんはどう? キャロやエリオのお母さんでしょ」
「えっ、キャロもエリオも凄く良い子で親離れとかそんな…」
言われてみれば当然で機動6課に来た時、2人はしっかりしていた。
「暫く様子を見ていて、変だったらアインハルトに聞いてみよう。ヴィヴィオが変わっちゃった訳じゃないんだし」
「そうだね。」
フェイトの言葉がある意味当を得ているのだが、2人はまだ気づいていなかった。
「なぁスバル」
「何ノーヴェ~」
久しぶりにスバルのマンションに遊びに来たノーヴェはソファーに寝転びながら雑誌を読んでいる姉に声をかけた。
「スバルは救急専門だろ?」
「うん、そうだよ~」
「だったら人の体も詳しいんだよな?」
「うん、それなりに~…ってノーヴェ気になる人出来たの?、そうか~ノーヴェのそんなお年頃か~お姉ちゃんは嬉しいよ。でも私の目に叶わなければ即却下だからね。」
雑誌を置いてガバッと起き上がるスバル。何故か瞳を煌めかせている。
「ち、ちが、違うって」
「でも私より先に父さんに会って貰わないと…、お父さん娘さんを下さい!! 許さん!! ベタベタだけどあのシーンが見られるのか~」
【ゴンッ!!】
「人の話を聞けって!! 実はさ…ヴィヴィオなんだけど」
勿論部屋に響いた音はノーヴェの拳
「イタタタ…ちょっと位手加減しても…ヴィヴィオ? ヴィヴィオがどうしたの?」
「今日、ストライクアーツの練習を見てたんだけどさ…人間って3日そこらで動きが変わるのか?」
「動き?」
「今までヴィヴィオ達の練習を見て来たんだけどさ、今日のヴィヴィオ動きが変って言うのじゃなくて、まるで今日からストライクアーツを始めた様な動きだったんだ。いくら調子が悪いからって、そこまで動きが変わるものか? 重心移動なんか身体が覚えているものだろ?」
「確かに…、なのはさんの教導も、最初は基礎ばっかりだったけど基礎がなくっちゃ応用なんてできないもん」
「だからさ…」
「でもさ…ヴィヴィオが別人なんてあり得ないでしょ」
「あ…うん…」
「暫く様子みれば良いんじゃない? インターミドルが近いから緊張してるだけかも知れないし」
「ああ、そうだな。ああ、それとスバル」
「何?」
「妹の浮いた話を気にする前に自分や姉の事を気にしろ。あたしが最初なんて良い笑いものだぞ。お休み」
そう言ってノーヴェはリビングを出て行った。
「…なにそれーっ!!」
部屋には残った姉の声だけが響いていた。
「えっと…これでこうやって重心を一気に前へ」
翌朝、起きたヴィヴィオは庭で昨日読んだ本を真似して練習を始めた。
元々こっちのヴィヴィオが練習メニューになりそうな方法にマークを付け日記もあったからそれを見て、どういう方法が良いのかを考えてメニューを作った。
(魔法もストライクアーツも一緒。最初は基礎をきちんと作らないと。)
「アインハルトさんやリオとコロナと練習出来る様に…」
飽きやすい反復練習。でもそれが基礎となる。
その姿を窓ごしに見る2人には気づかなかった。
「フェイトちゃん、ヴィヴィオはヴィヴィオだよ。頑張り屋さん」
「そうだね。」
なのはとフェイトは1人で基礎練習をするヴィヴィオを見守りながら応援していた。
~コメント~
Vividのヴィヴィオは体を動かすのが得意です。でも、運動苦手で読書好きなヴィヴィオと代わっていたら?
見る人が見れば…ね
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