第07話「願いに応える少女」
- リリカルなのはAS > 第2章 アリシア・テスタロッサとして
- by ima
- 2013.09.06 Friday 23:11
「ママ、チェント、レヴィ…お願いがあります。」
テスタロッサ家での夕食の一時の後、アリシアから出た言葉。
「…ヴィヴィオとの模擬戦で私が勝つ方法を一緒に考えてください。」
「ヴィヴィオとの模擬戦に勝つ方法?」
彼女は強く頷いた。
プレシアは何かの冗談かと思ったが、聞き間違いではないらしい。
ヴィヴィオとケンカでもしたのか?
テスタロッサ家での夕食の一時の後、アリシアから出た言葉。
「…ヴィヴィオとの模擬戦で私が勝つ方法を一緒に考えてください。」
「ヴィヴィオとの模擬戦に勝つ方法?」
彼女は強く頷いた。
プレシアは何かの冗談かと思ったが、聞き間違いではないらしい。
ヴィヴィオとケンカでもしたのか?
しかしそれならアリシアだけでなくフェイトからも相談があるだろう。彼女から通信が無いところを見るとアリシアからその話は伝わっていない。
「テストの点数を競っているのかしら? ごめんなさい、ベルカ史はよく知らないのよ。」
きっと次のテストの点数競争だろう。そう思ってわざとはぐらかそうとする。
「ううん、戦技魔法でヴィヴィオに勝つ方法。多分魔力ダメージに絞った模擬戦になると…思う。」
真剣な眼差しを見て冗談ではないと気づく。
「…チェント、お姉ちゃんとお風呂に入ってきなさい、レヴィも一緒に。お風呂から出たらアイスを用意しておくわ。」
「は~い♪」
「うん…」
何の話をしているのか判らないチェント。いつもならレヴィも彼女と一緒に喜ぶのだけれど、【模擬戦】と聞いてどう言えばいいのか迷っている。
「ママっ!」
「チェントを寝かしたら後で話を聞かせて頂戴。それまでは聞かないわよ。」
「…うん…」
雰囲気に気圧されてアリシアは2人の後を追いかけリビングを出て行った。
(何を考えているのかしら?)
額を手で押さえる。
希に彼女は予想も出来ない事を起こす。しかし今回のは極めつけだ。
1人ため息をついた。
『王様っ、シュテルん、ユーリ、大変っ大変だよっ!!』
イクスヴェリアとの会談を終えてミッドチルダへの帰路の途中、ディアーチェにレヴィから通信が届いた。
『どうしました? レヴィ』
『レヴィ、どうかしましたか?』
シュテルとユーリからも通信が届く、レヴィは3人まとめて使ったらしい。
『何があった?』
『アリシアがヴィヴィオと模擬戦するんだって、それで僕達にも手伝って欲しいんだって』
『模擬戦? 学校の試験ですか?』
『全然違う。戦技魔法を使った模擬戦だって。プレシアも吃驚してた。』
それはそうだろう。
飛び抜けた魔法力を持ち聖王の資質を開花させつつあるヴィヴィオ、片や微弱なリンカーコアしか持たないアリシア。2人の間には絶対的な差がある。
今のヴィヴィオが本気を出せば紫天一家がまとめてかかって引き分ければ良い位。戦略や戦法などで埋まる差ではない。
『何も戦技魔法で…聡明な彼女がヴィヴィオに挑もうとするとは思えないのですが。』
『レヴィ、その話は何時聞いた?』
『ついさっき、お風呂から出たらプレシアが話を聞くって言ってた。』
『…わかった、我は急ぎ戻る。シュテル、ユーリも急ぎ帰ってきてくれ。アリシアに言っておけ【力を請うなら直接話せ】と』
『うん、わかった。早く帰って来てね』
念話が切れた後
「全く…一体何を考えているのだ、あやつは?」
嘆息混じりに呟いた。
「ヴィヴィオ…少しかまいませんか?」
ヴィヴィオが部屋で本を読んでいるとドアをノックする音と共にシュテルの声が聞こえた。
「うんいいよ。」
入ってきた彼女は何か聞きにくそうにしている。
「どうしたの?」
「あの…今日も学校に行ったのですか?」
「うん、その後無限書庫に行ったけど?」
「それで…その…学校で何かありましたか?」
「? いつも通りだったけど…?」
単刀直入に話すシュテルにしては要領を得ない。
何が聞きたいのかわからない。
「そうですか…アリシアも…元気にしていましたか?」
「うん、今日も沢山お話したし、お昼も一緒に食べたよ。」
「そうですか…元気ならそれでいいのです。失礼しました。」
それだけ言うと彼女は部屋を出て行ってしまった。
「?? どうしたんだろう?」
最後まで何を聞きたかったのか判らず、首を傾げるヴィヴィオだった。
「アリシア、ママに判るように教えて頂戴。どうしてあなたとヴィヴィオが戦技魔法で戦わなくちゃいけないの?」
チェントを寝かしつけた後、リビングに戻ってくるとアリシアとレヴィが待っていた。
2人に暖めたミルクカップを渡し自らはコーヒーをカップに注ぎ椅子に座る。
「ヴィヴィオ…最近おかしいの。何処がって言われちゃうと上手く言えないんだけど…何か焦ってる感じがしてた。おかしいって思い始めたのは闇の書事件の撮影が終わってから…」
「撮影が終わって数日しか経ってないし、あんな事があったのだからヴィヴィオも気持ちが整理出来ていないだけでしょう?」
「私もそう思ってた。でもね…授業で展開術式の構成するのに一生懸命になったり、ベルカの授業で念話も聞こえない位集中するって…あると思う?」
「……そうね…」
基礎授業で集中するなら理解もできる。しかし真正古代ベルカ式魔法に特化し専用のデバイスを持った彼女が展開術式に集中したり、ベルカ史の授業ではある意味教師より詳しいのに念話も聞こえない程集中するだろうか?
むしろその時間を使って何か別の事をしているのではと考える方が自然だ。
「それでね…今日ヴィヴィオと話したら…教えてくれたんだ…」
「『聖王…オリヴィエさんみたいに…もっと上手く魔法を使えなくちゃ…』って」
「!!」
そこまで聞いて何故アリシアがヴィヴィオと模擬戦をしなければならないと考えたのか気づいた。
「あの事を気にして求めているのね。アリシアは知っているの?」
「オリヴィエさんみたいに聖王に…なるつもりじゃないかって…私は思ってる。本当にヴィヴィオがしたいことなら応援するよ。でも…今のヴィヴィオは…違う。」
「オリヴィエさんに…私もお願いされてるんだって思ってる。『もしヴィヴィオが間違った方へ行きそうになったら止めてあげてって』。だから私が止めなくちゃいけないの。」
「お話して止める事も出来ると思う…でも、本当に間違ってるってヴィヴィオが気づくには私が本気になって止めないと駄目だから。」
「それで…戦技魔法を使った模擬戦なのね。」
彼女は強く頷く。
「ママ、前に教えてくれたよね。ヴィヴィオが私を親友だって言ってくれた時。私にお帰りなさいって言って欲しいって。」
『私が帰ってきたら今度はお帰りなさいって言って欲しいんです。私の大切な親友だから』
チェントの事件の時、ヴィヴィオがアリシアを置いて1人で行く時プレシアに言った言葉。
「私…ママもチェントもみんなヴィヴィオに助けて貰ってるから強く言えないって思う時がある。でも私はヴィヴィオが親友だって言ってくれる…私もそう思うから帰りを待つんじゃなくて一緒に笑って一緒に泣いて…一緒に歩きたい。だから…」
もしアリシアがヴィヴィオに勝つ事が出来たなら彼女の中でアリシアの立ち位置が変わる…変える事が出来る。しかし…
「でも…それは本当に大変な事よ?」
「判ってる。お願いママ、私に力を貸して。」
「……判ったわ…少し考えさせて。でも1つだけ約束して頂戴。絶対に危ない事はしない。アリシアとヴィヴィオのどちらかが怪我をしたら…わかるわね?」
「はい。」
これでママの協力は取り付けた。あとは…
「レヴィ、ディアーチェ達にも手伝って欲しいんだけど…いつ帰ってくるかな?」
「伝えたらみんな直ぐに戻るって言ってた。シュテルんは近くだから明日帰ってくるって。」
シュテルは今高町家に居る。ヴィヴィオに何か言ってなければいいけど…
「ありがと。みんな揃ったら私から話すね。」
「王様が【力を請うなら直接話せ…】だったかな、アリシアに伝えてくれって。」
「うん」
彼女らしい言い方だ
そう思いながらも高町家の2人にも話さなければいけないと感じていた。
翌日、ユーノが無限書庫で資料整理をしていると端末からコール音が聞こえた。
リインフォースⅡからだ。
(リインから? 何だろう?)
訝しげに思いつつ通信を開くと
『ユーノ君、やほ~♪』
「はやてっ!?」
モニタに映ったのは八神はやて。
「どうしたの? リインの通信なんか使っちゃって」
「いや~うちの子達と提督達の悪巧みにはまってしもうてな、司令権限剥奪されて局員権限も奪われて検査入院させられとるんよ…」
えっ!? と一瞬驚くもヴィータ達が彼女に悪巧みを働くとは思えないし、提督達というのはリンディやレティの事で彼女達も同様だ。管理局の権限を全て止められると言うことは…
「…はやて…また無理したんだね。」
「…いや…アハハハハ…」
予想的中、ハァ~とため息をつく。
「それでどうしたの? 入院中に読む本貸してなんて言わないでよ。」
「ううん、ちょっと調査依頼っていうか個人的なお願い。」
ミッドチルダ地上本部どころか局員でもない彼女から調査依頼とは…。
「また無茶難題を…受けられるかどうかわかんないけど、聞くだけ聞くよ。」
『ありがとな。この人の正体と調べて欲しいんは昔の…』
そう言ってある画像が送られる。何処かの戦場で立っている少女…ヴィヴィオに似ているが纏っている鎧が違う。
「この画像、どこで手に入れたの?」
『そこは企業秘密や♪』
そう言って人差し指で口を押さえウィンクして誤魔化され。
「…わかったよ。」
『んじゃよろしくな~』
そう言って端末が消えた後、再びハァ…とため息をつくのだった。
~コメント~
ASシリーズでアリシアの初登場は第1作AnotherStory最終話でした。
今話はそんな彼女から見たヴィヴィオと子育てに戸惑うプレシアな話でした。
「テストの点数を競っているのかしら? ごめんなさい、ベルカ史はよく知らないのよ。」
きっと次のテストの点数競争だろう。そう思ってわざとはぐらかそうとする。
「ううん、戦技魔法でヴィヴィオに勝つ方法。多分魔力ダメージに絞った模擬戦になると…思う。」
真剣な眼差しを見て冗談ではないと気づく。
「…チェント、お姉ちゃんとお風呂に入ってきなさい、レヴィも一緒に。お風呂から出たらアイスを用意しておくわ。」
「は~い♪」
「うん…」
何の話をしているのか判らないチェント。いつもならレヴィも彼女と一緒に喜ぶのだけれど、【模擬戦】と聞いてどう言えばいいのか迷っている。
「ママっ!」
「チェントを寝かしたら後で話を聞かせて頂戴。それまでは聞かないわよ。」
「…うん…」
雰囲気に気圧されてアリシアは2人の後を追いかけリビングを出て行った。
(何を考えているのかしら?)
額を手で押さえる。
希に彼女は予想も出来ない事を起こす。しかし今回のは極めつけだ。
1人ため息をついた。
『王様っ、シュテルん、ユーリ、大変っ大変だよっ!!』
イクスヴェリアとの会談を終えてミッドチルダへの帰路の途中、ディアーチェにレヴィから通信が届いた。
『どうしました? レヴィ』
『レヴィ、どうかしましたか?』
シュテルとユーリからも通信が届く、レヴィは3人まとめて使ったらしい。
『何があった?』
『アリシアがヴィヴィオと模擬戦するんだって、それで僕達にも手伝って欲しいんだって』
『模擬戦? 学校の試験ですか?』
『全然違う。戦技魔法を使った模擬戦だって。プレシアも吃驚してた。』
それはそうだろう。
飛び抜けた魔法力を持ち聖王の資質を開花させつつあるヴィヴィオ、片や微弱なリンカーコアしか持たないアリシア。2人の間には絶対的な差がある。
今のヴィヴィオが本気を出せば紫天一家がまとめてかかって引き分ければ良い位。戦略や戦法などで埋まる差ではない。
『何も戦技魔法で…聡明な彼女がヴィヴィオに挑もうとするとは思えないのですが。』
『レヴィ、その話は何時聞いた?』
『ついさっき、お風呂から出たらプレシアが話を聞くって言ってた。』
『…わかった、我は急ぎ戻る。シュテル、ユーリも急ぎ帰ってきてくれ。アリシアに言っておけ【力を請うなら直接話せ】と』
『うん、わかった。早く帰って来てね』
念話が切れた後
「全く…一体何を考えているのだ、あやつは?」
嘆息混じりに呟いた。
「ヴィヴィオ…少しかまいませんか?」
ヴィヴィオが部屋で本を読んでいるとドアをノックする音と共にシュテルの声が聞こえた。
「うんいいよ。」
入ってきた彼女は何か聞きにくそうにしている。
「どうしたの?」
「あの…今日も学校に行ったのですか?」
「うん、その後無限書庫に行ったけど?」
「それで…その…学校で何かありましたか?」
「? いつも通りだったけど…?」
単刀直入に話すシュテルにしては要領を得ない。
何が聞きたいのかわからない。
「そうですか…アリシアも…元気にしていましたか?」
「うん、今日も沢山お話したし、お昼も一緒に食べたよ。」
「そうですか…元気ならそれでいいのです。失礼しました。」
それだけ言うと彼女は部屋を出て行ってしまった。
「?? どうしたんだろう?」
最後まで何を聞きたかったのか判らず、首を傾げるヴィヴィオだった。
「アリシア、ママに判るように教えて頂戴。どうしてあなたとヴィヴィオが戦技魔法で戦わなくちゃいけないの?」
チェントを寝かしつけた後、リビングに戻ってくるとアリシアとレヴィが待っていた。
2人に暖めたミルクカップを渡し自らはコーヒーをカップに注ぎ椅子に座る。
「ヴィヴィオ…最近おかしいの。何処がって言われちゃうと上手く言えないんだけど…何か焦ってる感じがしてた。おかしいって思い始めたのは闇の書事件の撮影が終わってから…」
「撮影が終わって数日しか経ってないし、あんな事があったのだからヴィヴィオも気持ちが整理出来ていないだけでしょう?」
「私もそう思ってた。でもね…授業で展開術式の構成するのに一生懸命になったり、ベルカの授業で念話も聞こえない位集中するって…あると思う?」
「……そうね…」
基礎授業で集中するなら理解もできる。しかし真正古代ベルカ式魔法に特化し専用のデバイスを持った彼女が展開術式に集中したり、ベルカ史の授業ではある意味教師より詳しいのに念話も聞こえない程集中するだろうか?
むしろその時間を使って何か別の事をしているのではと考える方が自然だ。
「それでね…今日ヴィヴィオと話したら…教えてくれたんだ…」
「『聖王…オリヴィエさんみたいに…もっと上手く魔法を使えなくちゃ…』って」
「!!」
そこまで聞いて何故アリシアがヴィヴィオと模擬戦をしなければならないと考えたのか気づいた。
「あの事を気にして求めているのね。アリシアは知っているの?」
「オリヴィエさんみたいに聖王に…なるつもりじゃないかって…私は思ってる。本当にヴィヴィオがしたいことなら応援するよ。でも…今のヴィヴィオは…違う。」
「オリヴィエさんに…私もお願いされてるんだって思ってる。『もしヴィヴィオが間違った方へ行きそうになったら止めてあげてって』。だから私が止めなくちゃいけないの。」
「お話して止める事も出来ると思う…でも、本当に間違ってるってヴィヴィオが気づくには私が本気になって止めないと駄目だから。」
「それで…戦技魔法を使った模擬戦なのね。」
彼女は強く頷く。
「ママ、前に教えてくれたよね。ヴィヴィオが私を親友だって言ってくれた時。私にお帰りなさいって言って欲しいって。」
『私が帰ってきたら今度はお帰りなさいって言って欲しいんです。私の大切な親友だから』
チェントの事件の時、ヴィヴィオがアリシアを置いて1人で行く時プレシアに言った言葉。
「私…ママもチェントもみんなヴィヴィオに助けて貰ってるから強く言えないって思う時がある。でも私はヴィヴィオが親友だって言ってくれる…私もそう思うから帰りを待つんじゃなくて一緒に笑って一緒に泣いて…一緒に歩きたい。だから…」
もしアリシアがヴィヴィオに勝つ事が出来たなら彼女の中でアリシアの立ち位置が変わる…変える事が出来る。しかし…
「でも…それは本当に大変な事よ?」
「判ってる。お願いママ、私に力を貸して。」
「……判ったわ…少し考えさせて。でも1つだけ約束して頂戴。絶対に危ない事はしない。アリシアとヴィヴィオのどちらかが怪我をしたら…わかるわね?」
「はい。」
これでママの協力は取り付けた。あとは…
「レヴィ、ディアーチェ達にも手伝って欲しいんだけど…いつ帰ってくるかな?」
「伝えたらみんな直ぐに戻るって言ってた。シュテルんは近くだから明日帰ってくるって。」
シュテルは今高町家に居る。ヴィヴィオに何か言ってなければいいけど…
「ありがと。みんな揃ったら私から話すね。」
「王様が【力を請うなら直接話せ…】だったかな、アリシアに伝えてくれって。」
「うん」
彼女らしい言い方だ
そう思いながらも高町家の2人にも話さなければいけないと感じていた。
翌日、ユーノが無限書庫で資料整理をしていると端末からコール音が聞こえた。
リインフォースⅡからだ。
(リインから? 何だろう?)
訝しげに思いつつ通信を開くと
『ユーノ君、やほ~♪』
「はやてっ!?」
モニタに映ったのは八神はやて。
「どうしたの? リインの通信なんか使っちゃって」
「いや~うちの子達と提督達の悪巧みにはまってしもうてな、司令権限剥奪されて局員権限も奪われて検査入院させられとるんよ…」
えっ!? と一瞬驚くもヴィータ達が彼女に悪巧みを働くとは思えないし、提督達というのはリンディやレティの事で彼女達も同様だ。管理局の権限を全て止められると言うことは…
「…はやて…また無理したんだね。」
「…いや…アハハハハ…」
予想的中、ハァ~とため息をつく。
「それでどうしたの? 入院中に読む本貸してなんて言わないでよ。」
「ううん、ちょっと調査依頼っていうか個人的なお願い。」
ミッドチルダ地上本部どころか局員でもない彼女から調査依頼とは…。
「また無茶難題を…受けられるかどうかわかんないけど、聞くだけ聞くよ。」
『ありがとな。この人の正体と調べて欲しいんは昔の…』
そう言ってある画像が送られる。何処かの戦場で立っている少女…ヴィヴィオに似ているが纏っている鎧が違う。
「この画像、どこで手に入れたの?」
『そこは企業秘密や♪』
そう言って人差し指で口を押さえウィンクして誤魔化され。
「…わかったよ。」
『んじゃよろしくな~』
そう言って端末が消えた後、再びハァ…とため息をつくのだった。
~コメント~
ASシリーズでアリシアの初登場は第1作AnotherStory最終話でした。
今話はそんな彼女から見たヴィヴィオと子育てに戸惑うプレシアな話でした。
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