第08話「アリシア・テスタロッサとして」

「う~ん…ユーノ君でもきついか…」

 ユーノにある調査を頼んで2日後、はやては彼から届いたメッセージに目を通していた。
 ヴィヴィオに関わっているのを気づいているのか、古代ベルカ関係を主に調べてくれたらしいがかすりもしないらしい。

「…やっぱりヴィヴィオやったんかな?」

 端末を切ってベッドに寝転ぶ。
 成長したヴィヴィオだと決めつけてしまえばそれまでなのだが、どこか引っかかる。
 ヴィヴィオのRHdの解析結果が欲しいが、権限が奪われている今はこの映像しかとっかかりがない。
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第07話「願いに応える少女」

「ママ、チェント、レヴィ…お願いがあります。」

 テスタロッサ家での夕食の一時の後、アリシアから出た言葉。

「…ヴィヴィオとの模擬戦で私が勝つ方法を一緒に考えてください。」
「ヴィヴィオとの模擬戦に勝つ方法?」

 彼女は強く頷いた。
 プレシアは何かの冗談かと思ったが、聞き間違いではないらしい。
 ヴィヴィオとケンカでもしたのか?
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第06話「葛藤する少女」

「じゃあ私、無限書庫に行かなきゃいけないからまた明日ね~」
「うん、ごきげんよう」
「ごきげんよ~」

 教室を出て行くヴィヴィオを目で追いかける。出て行った瞬間「ハァ…」とため息を漏らした。

「大丈夫? 授業終わってから調子悪そうだけど…」
「先生のところ、行く?」

コロナとリオが心配そうに声をかけてきてくれた。

「ううん、大丈夫。ちょっと考え事してただけだから。私も行くところあるからまた明日、ごきげんよう」

 そう言うとアリシアも彼女の後を追うように鞄を肩にかけて小走りで教室を出た。
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