第35話「魔法使いとして~3~」

【ドォオオン…】

 光が土煙を上げて藁山に落ちた。

「イタタタタ…この転移は」
「なかなか過激です。」
「2回連続で落ちるとは思いませんでした。」
「今のは私のせいじゃないからね…」
「すみません…人数が多すぎたみたいです。」
「荷物は無事ですか?」
「大丈夫だ。それよりも…アミタ、キリエ、迎えが来ているぞ」

「おかえり、みんな♪」

 出迎えたエレノアは抱きつくアミタとキリエ、ユーリに頬を崩した。        


 
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第34話「魔法使いとして~2~」

 事件収束から10日後、

「う~んっ!、これで準備できたね♪」
「ヴィヴィオ、お疲れ様」
「アリシアもね~。みんなもおつかれさま~」

 ヴィヴィオは背伸びをしながら答える。アリシアは大きく欠伸をして部屋を出て行った。
 彼女のねぎらいの言葉に頷く。あとは実際に動くだけ…

「ちょっと休憩してから管理…」

 休憩してから管理局に連絡しようかと言おうとした時

「ヴィヴィオっ! 大変!! アミタさん達今日帰るって!! キッチンにメモが置いてあった!!」

 アリシアが部屋に駆け込んで来た。

「ちょっ!?」

 メモを見ると『アミタ達の見送りに行って来ます。』と書かれていた。

「ど、どうしよう…」
「とりあえず追いかけよう。そっちも準備よろしくっ!」
「う、うん、わかった! アリシアっ!」
 
 2人で家を駆けだしそのままバリアジャケットを纏って空へと上がった。
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第33話「魔法使いとして~1~」

 指揮船になのは達が降りたのを見た後、ヴィヴィオもアリシアと一緒に指揮船へと向かった。

「ちょっと…ふらついてるけど大丈夫?」
「ハハハ…大丈夫…多分。」

 心配するアリシアに笑ってごまかす。  
 空間転移で行ければいいのだけれど、今夜だけでスターライトブレイカーを2回、ストライクスターズ、そしてフレースヴェルグを使ったことで殆ど魔力を使い切ってしまっていて後を追いかけるように飛んで向かった。


「ヴィヴィオちゃん、アリシアちゃんもお疲れや♪」

 甲板でははやてが出迎えてくれた。彼女も騎士甲冑から私服に戻っている。それを見てようやく事件が終わったのだと思えた。
 私も降りてバリアジャケットから私服に戻った。
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第32話「繋がっていく光」

 救護班から軽食を受け取って食べようとしていた時、通信が入る。

『ヴィヴィオ、私をフェイトの所に連れてって。急いでっ!!』
「わかった。レヴィ、これ全部あげるっ!」
「いいのっ? ありがとーっ♪」
「ヴィヴィオ、何が起きた…」

 シュテルが聞くのを待たずに空間転移で指揮船に飛び

「お待たせっ!捕まって!!」
「うんっ!」

 アリシアの手を取ってフェイトの居る場所へと向かう。


  
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第31話「鎮魂の光」

 ストライクスターズで外装を壊した直後にシュテル、レヴィ、ディアーチェのトリプルブレイカーがユーリを直撃した。爆発の中、ユーリが落ちていくところをレヴィが追いかけて抱きとめたのを見てヴィヴィオも4人が降りていく場所へと向かう。

「ユーリっ!!」
「ユーリ!」
「無事かユーリ?」 
「…レヴィ…ディアーチェ…シュテル…みんな…ありがとう、本当にっありがとうございます。」

 目覚めた後泣きながら3人に抱きつくユーリを見て私はホッと息をついて笑った。
 バリアジャケットに戻ってデアボリック・エミッションを解除するとアリシアから通信が入った。ウィンドウを開くと彼女が覗き込む。 


 
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第30話「4人の絆」

(…ヴィヴィオちゃん…凄すぎる…)

 センサーから送られて来たその映像に目を奪われていた。
 ヴィヴィオが新たなジャケットを纏った直後映像が乱れた。どれだけの魔力量かはわからないけれど見たことのないレベルの魔力値だというのはわかる。
 アリシアが言ってくれなければ中のセンサーは全滅していた。

(これ…把握できる魔力値を超えてるんじゃ…)

 ヴィヴィオが結界を作らなければ関東全域を覆っている広域結界は潰されていた。あれは広域結界を守る為に作ったんだと気づいた。
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第29話「聖王再臨」

『ヴィヴィオっ、なのはとアミタさんがフィルの追撃、フェイトがユーリを引きつけてはやてが大型機動外殻の相手をするって!。キリ…なんでもない。後は任せたよっ!』

 アリシアから通信が届く。

「うん、任せて。みんないくよっ」

 アリシアからの通信を聞いてヴィヴィオはシュテル、レヴィ、ディアーチェに声をかける。3人とも頷く。

「シャマルさんもはやての所へ行って下さい。八神家が全員揃えば最強なんですから♪」
「ええ、みんなも気をつけて」

 私は笑顔で頷くと虹の光へと身体を飛び込ませた。  
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