第04話「壊れた過去と現在となの(前編)」

「なのはっ、ヴィヴィオっ」
「ごきげんよう。ユーノ・スクライアさん」

 ユーノ・スクライアが無限書庫から慌ててなのはの家にやって来て家の中に飛び込んだ時、ソファーで1人お茶を飲んでいる少女がいた。

「君は…」

 さっきなのは達と話していた時後ろに居た気がするが、改めて見ると子供の頃のフェイトにソックリだ。
 
「アリシア・テスタロッサです。ユーノさんフェイトとはやてさんの事は気にならないんですか? 入るなり『なのはっヴィヴィオ』って」
続きを読む>>

第03話「再会・そして」

「ここはこんなところかしら。あとは…」

 海鳴市にあるマンションの一室でリンディ・ハラオウンは1人荷物の整理に追われていた。
 数日前、フェイトの裁判が終わり話がしたいと言うことで管理外世界に住む高町なのはに連絡を入れようとしたところ何らかの妨害で通じなかった。慌ててアースラで向かったものの、襲撃を受けていたなのはだけでなく助けに向かったフェイトまで怪我を負わせてしまった。
 更に悪いことに襲撃したを全員取り逃がす不始末。
 加えてアースラを整備中に無理矢理出した影響で整備期間が暫く延びるだろうとレティより聞いた。

(せめてあと1人、もしヴィヴィオさんが居てくれたら…)
続きを読む>>

第02話「戦いの嵐、再びなの」

「ったたた…」
「ワッ」
「キャッ」
「はい、ヴィヴィオ」
「あ、ありがとフェイトママ」

 いきなり飛ばされたのは、どこかの路地裏だった。
 ヴィヴィオは転移の影響で転びそうになったところをフェイトに支えて貰った。
 しかし、なのはとフェイトまで手が回らず、ヴィヴィオ達が気付いた時には2人は折り重なるように倒れていた。
続きを読む>>
1/1