第04話「壊れた過去と現在となの(前編)」
- リリカルなのは AgainStory > 第1章 渦中の中へ
- by ima
- 2009.07.02 Thursday 10:00
「なのはっ、ヴィヴィオっ」
「ごきげんよう。ユーノ・スクライアさん」
ユーノ・スクライアが無限書庫から慌ててなのはの家にやって来て家の中に飛び込んだ時、ソファーで1人お茶を飲んでいる少女がいた。
「君は…」
さっきなのは達と話していた時後ろに居た気がするが、改めて見ると子供の頃のフェイトにソックリだ。
「アリシア・テスタロッサです。ユーノさんフェイトとはやてさんの事は気にならないんですか? 入るなり『なのはっヴィヴィオ』って」
「ごきげんよう。ユーノ・スクライアさん」
ユーノ・スクライアが無限書庫から慌ててなのはの家にやって来て家の中に飛び込んだ時、ソファーで1人お茶を飲んでいる少女がいた。
「君は…」
さっきなのは達と話していた時後ろに居た気がするが、改めて見ると子供の頃のフェイトにソックリだ。
「アリシア・テスタロッサです。ユーノさんフェイトとはやてさんの事は気にならないんですか? 入るなり『なのはっヴィヴィオ』って」
アリシアが少し笑いながら、伏せてあったカップを1つ取りにお茶を入れる。
「どうして…ここに? アリシア・テスタロッサってプレシア・テスタロッサの…」
ユーノがその名前を忘れる筈が無い。
彼女の死がジュエルシード事件の引き金と言っても良いからだ。
「はい、娘です。詳しい事情は後でフェイトかヴィヴィオ、なのはさんにでも聞いて下さい。それより、フェイト達をベッドに運んで欲しいんですけど。私じゃ運べなくて」
アリシアの向いた方を見ると4人がソファーに寄りかかって眠っていた。
「あ、ああ…」
(なのは達はどうして、一体何が?)
どうして彼女がここに居て、何故そんなに落ち着いていられるのか? ユーノは事態がすぐに飲み込めなかった。
過去に来て色んな事が次々に起こり疲れたのか、過去の世界に来たヴィヴィオもベッドで眠っていた。
落ち着いて気が緩んだのか、ソファーに座るなりそのまま寝てしまい、なのはによってベッドに運ばれていた。
(ヴィヴィオ、よく頑張ったね…)
眠るヴィヴィオを見つめながら横に居るフェイトに話かける。
「ねぇフェイトちゃん」
「何?なのは」
「ヴィヴィオ…凄いね。私、そこまで考えつかなかった…」
魔法と出会った頃と今のヴィヴィオは同じ年位、彼女はなのはが思っていたより強く大きく成長している。
嬉しいようでどこか寂しい感じ
「うん…私も驚いた」
フェイトも良く似た思いなのだろう。
「それでね、さっきはやてちゃんが言っていた【魔力爆撃】だけど、私1つだけ心当たりあるんだ…」
さっきのはやての話聞いたときふとあることを思い出していた。
「今日って【あの日】だよね。修理が終わってレイジングハートがレイジングハート・エクセリオンに」
「バルディッシュがバルディッシュ・アサルトになった日」
間違えてなければ今夜もう一度市街で戦闘がある。
「もし、私達が武装局員の結界を強化したら、その分だけ闇…【夜天の魔導書】の魔力を減らせられるんじゃないかな」
さっきははやて言っていたからつられて一緒にその名前を言っていたけど、今はこの名前の方がいい様な気がする。
「うん、出来ると思う」
フェイトも頷く。でも、これはアースラスタッフや守護騎士達に見つからない様にしなければならない。
「ヴィヴィオのことはやてちゃんに頼んで、今から行かない?」
「うん、そうだね」
2人で頷き合いヴィヴィオを起こさぬ様にそっと寝室から出て行った。私達が今出来るのはこんな事だけ…
「…魔力爆撃の威力を上げさせて【あの子】の消耗を狙う…か」
「うん。あの時、シャマルさんが夜天の魔導書の魔力を使って結界を破壊したから、私達が破壊される前の結界を強化すれば少しでも多く魔力を使わせる事が出来ると思うんだ。」
「アースラやジグナム達に見つからない様にしなきゃダメだけど、確かあの時私がシグナムと、なのはがヴィータと、アルフがザフィーラと戦ってるから、見つける余裕は無いと思うの」
「う~ん…」
4人分の食事でも作ろうかとキッチンに立っていたはやては、なのはとフェイトの提案を聞いてすぐに頷けずにいた。
(確かにより多くの魔力を使わせてしまえば少しは元に近づくけど、アースラやシャマルに見つかってしまえば余計にややこしくなるんとちゃうか?)
「こんな事ならリインも連れてくるんやったな。」
リインはデバイスでも情報整理のエキスパート。整理された情報なら判断も下しやすい。
でも、このまま悩んでいても話は始まらない。
「わかった。でも、見つかりそうになったら直ぐに逃げてな。発見されへんのが最低条件。結界強化はその次や」
「うん」
「了解。ヴィヴィオの事お願いね」
「なのはちゃん、フェイトちゃん、気をつけてな」
「「行ってきます」」
そう言うと2人は部屋から出て行った。
「まぁ、あの2人が一緒なら大丈夫やろ…さて続き続きっと」
冷蔵庫に入っていた食材を見て、久しぶりにこっちの世界で腕を振るえるのにワクワクしていた。
「今夜は鍋がいいって言ってたから用意したのに…」
一方、この時間の八神はやては深いため息をついていた。
目の前には土鍋にダシが張られ、隣に切った野菜と魚が並べられている。
今夜は先日友達になった月村すずかが遊びに来てくれる。
かなり遅れた昼食の際に全員に早めに帰ってくる様にと何度も言っていたのに、今度はシャマルとザフィーラまで戻らず、誰とも連絡が取れない…
(折角来てくれるのに2人で鍋つついても美味しない)
「すずかちゃんと2人で鍋も寂しいな…そうや!」
少し考えて携帯を取った
「もしもしすずかちゃん、はやてです。あのな…」
はやての中で鍋の具材がそのまま冷蔵庫へと向かうのはほぼ確定だった。
「これが、この世界の書庫なんだ…」
翌日、ヴィヴィオは図書館にやってきていた。
昨夜はやてから『昔の私の様子を見ててな』と頼まれたのだ。
この頃のはやては車椅子生活を送っていて、病院と図書館・スーパーと自宅の往復しかしなかったらしい。
「この服動きづらいし、頭もちょっと重たいんだけど…」
ガラスに映る自分の姿を見て、凄い違和感を感じる。
藍色の瞳で黒髪のショートカットとジャケットと短いデニムのショーツ。まるで遊び盛りの少年だ。
(どうしてここまで変装しなきゃダメなの?)
なのはとはやてが言うには、海鳴には黒髪の日本人が多いから金髪のままだと目立つらしい。
(だったら女の子の服が良かったのに…)
目立たないのが一番良いのだからと、ヴィヴィオは一応納得した。ここまで変装すれば余程でない限り正体がヴィヴィオだというのに気付く者は居ないだろう。
(でもなのはママ達どこから見つけて来たのかな? コレ…)
なのは達に半ば呆れ果てつつも、この世界の【書庫】というのがどんな場所なのかと興味を持っていたし、実際図書館に着くとそこは楽園の様に見えた。
出かける際になのはとフェイトへ「行ってきます」と言おうとしたが、変装道具一式を用意した2人は熟睡していた。
昨夜何かあったらしい…
(これがこの世界の歴史なんだ…)
歴史書を読んでなのはが育った海鳴は相当平和な世界らしいというのが判る。
(この動物、本当にユーノさんにそっくり♪)
動物図鑑をみてフェレットと間違えられたのに納得した。確かによく似ている。
(この式なら私でも解けそう)
高等数学の参考資料を読んでそう思った。
($’&¥!%”●!”★!!)
手に取りやすそうな場所にあった小説を手にとって読んだ瞬間、文字通り顔が真っ赤になって慌てて本を閉じた。
何でこんな本がここにあるのだろう?
もし彼女の様子をずっと見続ける者が居たなら、少年の挙動に何者なんだろうと首を傾げたに違いない。
そうこうしていると、聖祥小学校のコートを着た1人の少女が入ってきた。数分後、示し合わせた様に車椅子を押す女性と乗せられた少女がやって来る。
(すずかとこっちのはやてさんと…シャマルさん…ザフィーラ)
ガラスのドアの向こうに蒼い毛並みの動物が見える。
すずかもはやてやシャマルと談笑している。今日が初対面ではないらしい。
(すずか達、何話してるの?)
何を話しているのか気になって聞き耳をたてようと、さり気なさを装いつつ1冊の本を持って近くに席った。
「友達が休んでたん? 病気?」
「そうなの。お見舞いにいった子も移ったらしくて…」
「すずかちゃんは?」
「私は平気。それになのはちゃんとフェイトちゃん、私の友達も治ったってもう学校に来てるから。」
どうやら、なのはとフェイトは管理局へ行っていて、管理局や魔法についてはすずかにも教えていないらしい。
「気をつけてなすずかちゃんも。最近寒いし。病人に心配されても嫌やと思うけど」
「ううん、そんなことない、嬉しいよ。はやてちゃんも気をつけてね」
「うん、ありがとうな」
(今日は何も起きなさそう)
何気ない会話だと思い、ヴィヴィオは早々にはやての待つ家に戻ろうと本を元の場所へ戻しに行った。
帰り際にシャマルと一緒に本を選んでいるはやてを見てどれを読もうかと選ぶはやての姿を見て、そのまま図書館を出ようとした。
その時ヴィヴィオの前にすずかがやってきて
「あの…これっ、じゃあ♪」
紙片を押し渡し、はやての方へ歩いて行った。
(すずか?…何…これ!? ウソッ!!)
すずかから受け取った紙片を見て瞬時に凍り付いた。そこには
『ヴィヴィオちゃんだよね。また会えてうれしいな。なのはちゃん達にはきっとナイショだよね。また図書館で会おうね』
と書かれていたのだ。
(どうして判ったの!?)
どうやらこの世界には余程じゃ無い者が居るらしい…
その後、家に戻る前に翠屋へクッキーを買いに寄ることにした。
(桃子さんのクッキー食べたらママ達とはやてさん、きっと元気になるよね)
そう思い中に入ってみると
「いらっしゃいませ~」
(桃子さんと士郎さん元気そう。今は2人なんだ…)
2人とも変わりなくて良かった。でも、すぐに気付かれると思いヴィヴィオは急いで出る。
「…このクッキー2つ」
「はい、ありがとう。それとこれはおまけね♪」
ヴィヴィオが頼んだ2つ以外にもう1つを袋に入れて桃子はその袋を差し出した。そして顔を寄せ
「あの、お金は…」
「いいの、ヴィヴィオちゃん。元気そうで良かったわ、また来てね♪」
「!?」
心臓が止まるかと思った。
(何でどうして判ったの? 私何かわかるような事言った?)
「なのはには秘密なのよね。絶対に言わないから安心して」
「あ…ありがとう。桃子さん」
「またな来てくれな♪」
ウィンクする士郎と桃子に送られて、ヴィヴィオは慌ててはやての待つ家に戻った。
この世界は余程じゃ無い人ばかりなのだろうか?
「アハハハハっ♪、流石や! なのはちゃんのお父さんとお母さん。それにすずかちゃん」
部屋にはやての笑い声が響く。
「笑い話じゃないよっ! すっごくビックリしたんだからっ」
ヴィヴィオ自身、変装した姿を鏡で見てこれなら気付かれないと自信を持って出かけたのに、この世界で知ってる3人全員に一目で変装を見破られたのだ。
しかもなのはに内緒だと言うのまで読まれて…
どうして私だと判ったのかさっぱり判らない。
「ゴメンゴメン。その変装を一目で見破るんやから相当やね。まぁ予想やけどなのはちゃんのお父さん・お母さんは客商売してるやろ、ヴィヴィオが前になのはちゃん家にお世話になってたからちょっとした仕草でわかったんとちゃう? すずかちゃんも図書館でわざわざ近くの席空いてるのに自分の近くに座って聞き耳立てられてるのに気付いて、『男の子の変装をした女の子、私かはやてちゃんに用事あるのかな』とか考えて様子を見てたらヴィヴィオだって何かで判ったんやろうな。すずかちゃん以外と勘良いし」
「…」
「次は男の子じゃなくて、女の子っぽい感じの方がいいかもな。」
「うん…そうする。なのはママとフェイトママは?」
出る前は2人ともグッスリ眠っていたのに戻ってくるともう居なかった。
「2人ともちょっと遠くの世界に行ってるから、今夜は戻らんと思うよ。それでどうやった?昔の私の様子」
さっきまでの表情から真剣な顔になるはやて。プライベートから仕事へ切り替えたようだ。
ヴィヴィオも改まって座り直し、今日の出来事を話した。
シャマルとザフィーラがはやてに付き添っていた事、なのはとフェイトが昨日学校を休んでいて今日は登校したらしい事。そして、今日会ったはやてとシャマル・ザフィーラ何も持っていなかった事。
ヴィヴィオから今日の様子を一通り聞いてはやてはお茶を一口飲んだ。
なのはの両親やすずかにヴィヴィオの変装を一目で見破ったのは面白かった。なのはに内緒にしてくれるそうだから特に問題は無いだろう。
ヴィヴィオが驚いた様を見てみたい気もするが、シャマルとザフィーラの前には出られない。
(あの子達には私見られてるしな)
「成る程な、シャマルはともかくザフィーラは気をつけた方が良いな。あの子守護獣やから昔の私の周りを常に警戒してるやろうし…」
はやてはふとなのはとフェイトが居ない今、丁度良い機会かも知れないとヴィヴィオの認識と考えを聞こうと思った。
【無限書庫司書の肩書き】【古代ベルカ式の騎士】【時を越える能力】前者はユーノの指導が良くヴィヴィオに適正もあり得た努力の結果だ。でも後者2つはヴィヴィオの生まれ持った力、彼女にしか使えない力である。
もし、ヴィヴィオに物事を広範囲に時には柔軟に推察出来る適正があれば、管理局入る入らないに関わらず希有の者として名を残すだろう。
はやてはその辺をこの機会に試してみたかった。それにこの先いつかきっと必要になるだろうと
「なぁ、ヴィヴィオ。」
「なに? はやてさん。明日も図書館に行っていいの?」
「ええよ。それでな…ヴィヴィオはもう闇の書についてどんなロストロギアか知ってるな」
「うん、でも本当の名前…『夜天の魔導書』だよね」
「やっぱり知ってたか」
ヴィヴィオが知っていて隠そうとしていた自分の行動に苦笑した。
なのはとフェイトが関わった事件、はやては彼女が興味を持って調べている可能性も考えていた。無限書庫に行けばその辺の資料は幾つも出てくるのだから。
しかし彼女の認識は間違っていた。
確かに無限書庫の中に『闇の書=夜天の魔導書』を結びつけられる資料や情報はある。だが、それらは八神はやてが管理局に入局した時点で誰もが閲覧できる物では無くなっていた。
上層部の指示で当時司書になったばかりのユーノが関連書庫の厳重封印したからだ。
ではどうしてヴィヴィオが知っていたのか?
それは以前ヴィヴィオが過去の世界、ジュエルシード事件の只中に来た際、戻る為に要る物があると無限書庫へ入ってある本を探した時があった。
その過程で見つけた本の中にその後封印される本が混ざっていたのだ。
「それでな、ヴィヴィオはこの後どんな風にすればいいと思う?」
「ヴィヴィオこの後どんな風にすればいいと思う?」
突然話を振られたヴィヴィオは戸惑った。
(ザフィーラを助けたい。)
助けるだけなら幾つも方法がある。でも、助けた後に違う誰が消えるかも知れない。
ヴィヴィオの知っている記録と同じ様に過去を進めればいいのか?
それとも最初の事件に戻ればいいのか?
見なかった事にして進めばいいのか?
「難しい?」
「私はザフィーラを助けたい。」
「うん、私もそうや。その為にここに来たしな」
「でも…誰かが変わりに消えちゃうのもやだ。」
「そうやね」
「……」
「……」
「私は…なのはママやフェイトママ、はやてさんが違った世界こんなのじゃないって思う時まで出て行かない方がいいと思う。でも、なのはママやフェイトママがしてる事は続けなきゃいけない。そうじゃないと、【夜天の魔導書】完成するのが早くなる…」
「うん、でもな…例えば…この世界のフェイトちゃんが数日後にシグナムと戦って倒され魔力を奪われたどうする? 取られる前にシグナムを止めてフェイトちゃんを助ける? それともフェイトちゃんに知らせて何とかしてその場所に行かせへん様にする? それともそのまま取られるのをじーっと見てる?」
(フェイトママが!? 助けなくちゃ、でも…)
フェイトを助けるのか?
真意を測りかねていた。はやてさんは何を言わせたいのか? 何故そんな意地悪な質問をするのか?
はやてを睨むが彼女はそんなのに動じる風でもなくニヤリと笑みを浮かべて何も言わず見つめている。ヴィヴィオの答えを待っている。
「それは…はやてさんやなのはママ、フェイトママに聞いて…」
「勿論聞くよ。でもなヴィヴィオはどうしたい?」
(聞けば直ぐに判るじゃない。そんなのっ!)
どうしてそんなことを聞くのかと苛つきそのまま部屋を出ようとした。しかしはやてから厳しい声が飛ぶ。
「ヴィヴィオ!、私の話は終わってへんよ!!」
何が何でも答えさせたいらしい。
(フェイトママと助けたい。でも、もし助けてもっと未来が変わったら…助けちゃいけない…)
「…はやてさん」
「なに?」
「フェイトママは昔魔力を取られたの?」
「そうや」
「…だったら助けちゃダメ。もし助けちゃったらもっと未来が変わっちゃう…」
はやての魔力が取られて既に違う未来に進んでいる。ここに更に輪をかけてややこしくしてしまう。だから、その様子を見守るしかない。
「…今のところ正解や。ゴメンな~ヴィヴィオ。意地悪な事聞いて。でもきっとこの先、今聞いた様な事が起きる。だから今のはその時の為のテストや。じゃあ夕食一緒に作ろうか」
そう言うとはやてはスタスタとキッチンへ向かった。
さっきまでとはうって変わったはやての様子を見てポカンと見つめていた。一体何を聞きたかったんだろう?
『今日、ヴィヴィオちゃんと図書館で会ったよ。』
月村すずかはアリサへメールを送ろうと携帯に図書館での事を入れていた。しかし最後の送信ボタンを押す前にメールの内容を削除する。
図書館で変わった男の子を見た時、女の子が変装をしていてその様子からヴィヴィオだと確信を持った。どうして変装をしていたんだろう? 変装する理由を考えた。
(【みんなを驚かせようとした。】多分違う。図書館よりきっと先になのはちゃんの家に行ってる。【ここに居るのを知られたくない】…きっとそう。)
そう思ったからヴィヴィオにあのメモを渡した。
このメールを送ってアリサに教えれば回り回ってなのはの耳にも入る。
「どうして隠しているのかな?…わからないけど…良いこと思いついた♪ ファリン~」
すずかがこの時何を思いついたのかは、翌日ヴィヴィオが身を以て体験することになる。
~~コメント~~
高町ヴィヴィオがなのはAsの世界にやってきたら? というのがこの話のコンセプトです。
Asの話数でいえば4~5話あたりでしょうか。
なのは1期と違ってAsの世界には多くのキャラクターが登場します。2話・3話では1人か2人の視点変更でしたが、今後複数人の視点を通しながら話は進んでいきますので、いつ誰の視点かも楽しんで頂けると嬉しいです。
(要約すればややこしくてすみません)
「どうして…ここに? アリシア・テスタロッサってプレシア・テスタロッサの…」
ユーノがその名前を忘れる筈が無い。
彼女の死がジュエルシード事件の引き金と言っても良いからだ。
「はい、娘です。詳しい事情は後でフェイトかヴィヴィオ、なのはさんにでも聞いて下さい。それより、フェイト達をベッドに運んで欲しいんですけど。私じゃ運べなくて」
アリシアの向いた方を見ると4人がソファーに寄りかかって眠っていた。
「あ、ああ…」
(なのは達はどうして、一体何が?)
どうして彼女がここに居て、何故そんなに落ち着いていられるのか? ユーノは事態がすぐに飲み込めなかった。
過去に来て色んな事が次々に起こり疲れたのか、過去の世界に来たヴィヴィオもベッドで眠っていた。
落ち着いて気が緩んだのか、ソファーに座るなりそのまま寝てしまい、なのはによってベッドに運ばれていた。
(ヴィヴィオ、よく頑張ったね…)
眠るヴィヴィオを見つめながら横に居るフェイトに話かける。
「ねぇフェイトちゃん」
「何?なのは」
「ヴィヴィオ…凄いね。私、そこまで考えつかなかった…」
魔法と出会った頃と今のヴィヴィオは同じ年位、彼女はなのはが思っていたより強く大きく成長している。
嬉しいようでどこか寂しい感じ
「うん…私も驚いた」
フェイトも良く似た思いなのだろう。
「それでね、さっきはやてちゃんが言っていた【魔力爆撃】だけど、私1つだけ心当たりあるんだ…」
さっきのはやての話聞いたときふとあることを思い出していた。
「今日って【あの日】だよね。修理が終わってレイジングハートがレイジングハート・エクセリオンに」
「バルディッシュがバルディッシュ・アサルトになった日」
間違えてなければ今夜もう一度市街で戦闘がある。
「もし、私達が武装局員の結界を強化したら、その分だけ闇…【夜天の魔導書】の魔力を減らせられるんじゃないかな」
さっきははやて言っていたからつられて一緒にその名前を言っていたけど、今はこの名前の方がいい様な気がする。
「うん、出来ると思う」
フェイトも頷く。でも、これはアースラスタッフや守護騎士達に見つからない様にしなければならない。
「ヴィヴィオのことはやてちゃんに頼んで、今から行かない?」
「うん、そうだね」
2人で頷き合いヴィヴィオを起こさぬ様にそっと寝室から出て行った。私達が今出来るのはこんな事だけ…
「…魔力爆撃の威力を上げさせて【あの子】の消耗を狙う…か」
「うん。あの時、シャマルさんが夜天の魔導書の魔力を使って結界を破壊したから、私達が破壊される前の結界を強化すれば少しでも多く魔力を使わせる事が出来ると思うんだ。」
「アースラやジグナム達に見つからない様にしなきゃダメだけど、確かあの時私がシグナムと、なのはがヴィータと、アルフがザフィーラと戦ってるから、見つける余裕は無いと思うの」
「う~ん…」
4人分の食事でも作ろうかとキッチンに立っていたはやては、なのはとフェイトの提案を聞いてすぐに頷けずにいた。
(確かにより多くの魔力を使わせてしまえば少しは元に近づくけど、アースラやシャマルに見つかってしまえば余計にややこしくなるんとちゃうか?)
「こんな事ならリインも連れてくるんやったな。」
リインはデバイスでも情報整理のエキスパート。整理された情報なら判断も下しやすい。
でも、このまま悩んでいても話は始まらない。
「わかった。でも、見つかりそうになったら直ぐに逃げてな。発見されへんのが最低条件。結界強化はその次や」
「うん」
「了解。ヴィヴィオの事お願いね」
「なのはちゃん、フェイトちゃん、気をつけてな」
「「行ってきます」」
そう言うと2人は部屋から出て行った。
「まぁ、あの2人が一緒なら大丈夫やろ…さて続き続きっと」
冷蔵庫に入っていた食材を見て、久しぶりにこっちの世界で腕を振るえるのにワクワクしていた。
「今夜は鍋がいいって言ってたから用意したのに…」
一方、この時間の八神はやては深いため息をついていた。
目の前には土鍋にダシが張られ、隣に切った野菜と魚が並べられている。
今夜は先日友達になった月村すずかが遊びに来てくれる。
かなり遅れた昼食の際に全員に早めに帰ってくる様にと何度も言っていたのに、今度はシャマルとザフィーラまで戻らず、誰とも連絡が取れない…
(折角来てくれるのに2人で鍋つついても美味しない)
「すずかちゃんと2人で鍋も寂しいな…そうや!」
少し考えて携帯を取った
「もしもしすずかちゃん、はやてです。あのな…」
はやての中で鍋の具材がそのまま冷蔵庫へと向かうのはほぼ確定だった。
「これが、この世界の書庫なんだ…」
翌日、ヴィヴィオは図書館にやってきていた。
昨夜はやてから『昔の私の様子を見ててな』と頼まれたのだ。
この頃のはやては車椅子生活を送っていて、病院と図書館・スーパーと自宅の往復しかしなかったらしい。
「この服動きづらいし、頭もちょっと重たいんだけど…」
ガラスに映る自分の姿を見て、凄い違和感を感じる。
藍色の瞳で黒髪のショートカットとジャケットと短いデニムのショーツ。まるで遊び盛りの少年だ。
(どうしてここまで変装しなきゃダメなの?)
なのはとはやてが言うには、海鳴には黒髪の日本人が多いから金髪のままだと目立つらしい。
(だったら女の子の服が良かったのに…)
目立たないのが一番良いのだからと、ヴィヴィオは一応納得した。ここまで変装すれば余程でない限り正体がヴィヴィオだというのに気付く者は居ないだろう。
(でもなのはママ達どこから見つけて来たのかな? コレ…)
なのは達に半ば呆れ果てつつも、この世界の【書庫】というのがどんな場所なのかと興味を持っていたし、実際図書館に着くとそこは楽園の様に見えた。
出かける際になのはとフェイトへ「行ってきます」と言おうとしたが、変装道具一式を用意した2人は熟睡していた。
昨夜何かあったらしい…
(これがこの世界の歴史なんだ…)
歴史書を読んでなのはが育った海鳴は相当平和な世界らしいというのが判る。
(この動物、本当にユーノさんにそっくり♪)
動物図鑑をみてフェレットと間違えられたのに納得した。確かによく似ている。
(この式なら私でも解けそう)
高等数学の参考資料を読んでそう思った。
($’&¥!%”●!”★!!)
手に取りやすそうな場所にあった小説を手にとって読んだ瞬間、文字通り顔が真っ赤になって慌てて本を閉じた。
何でこんな本がここにあるのだろう?
もし彼女の様子をずっと見続ける者が居たなら、少年の挙動に何者なんだろうと首を傾げたに違いない。
そうこうしていると、聖祥小学校のコートを着た1人の少女が入ってきた。数分後、示し合わせた様に車椅子を押す女性と乗せられた少女がやって来る。
(すずかとこっちのはやてさんと…シャマルさん…ザフィーラ)
ガラスのドアの向こうに蒼い毛並みの動物が見える。
すずかもはやてやシャマルと談笑している。今日が初対面ではないらしい。
(すずか達、何話してるの?)
何を話しているのか気になって聞き耳をたてようと、さり気なさを装いつつ1冊の本を持って近くに席った。
「友達が休んでたん? 病気?」
「そうなの。お見舞いにいった子も移ったらしくて…」
「すずかちゃんは?」
「私は平気。それになのはちゃんとフェイトちゃん、私の友達も治ったってもう学校に来てるから。」
どうやら、なのはとフェイトは管理局へ行っていて、管理局や魔法についてはすずかにも教えていないらしい。
「気をつけてなすずかちゃんも。最近寒いし。病人に心配されても嫌やと思うけど」
「ううん、そんなことない、嬉しいよ。はやてちゃんも気をつけてね」
「うん、ありがとうな」
(今日は何も起きなさそう)
何気ない会話だと思い、ヴィヴィオは早々にはやての待つ家に戻ろうと本を元の場所へ戻しに行った。
帰り際にシャマルと一緒に本を選んでいるはやてを見てどれを読もうかと選ぶはやての姿を見て、そのまま図書館を出ようとした。
その時ヴィヴィオの前にすずかがやってきて
「あの…これっ、じゃあ♪」
紙片を押し渡し、はやての方へ歩いて行った。
(すずか?…何…これ!? ウソッ!!)
すずかから受け取った紙片を見て瞬時に凍り付いた。そこには
『ヴィヴィオちゃんだよね。また会えてうれしいな。なのはちゃん達にはきっとナイショだよね。また図書館で会おうね』
と書かれていたのだ。
(どうして判ったの!?)
どうやらこの世界には余程じゃ無い者が居るらしい…
その後、家に戻る前に翠屋へクッキーを買いに寄ることにした。
(桃子さんのクッキー食べたらママ達とはやてさん、きっと元気になるよね)
そう思い中に入ってみると
「いらっしゃいませ~」
(桃子さんと士郎さん元気そう。今は2人なんだ…)
2人とも変わりなくて良かった。でも、すぐに気付かれると思いヴィヴィオは急いで出る。
「…このクッキー2つ」
「はい、ありがとう。それとこれはおまけね♪」
ヴィヴィオが頼んだ2つ以外にもう1つを袋に入れて桃子はその袋を差し出した。そして顔を寄せ
「あの、お金は…」
「いいの、ヴィヴィオちゃん。元気そうで良かったわ、また来てね♪」
「!?」
心臓が止まるかと思った。
(何でどうして判ったの? 私何かわかるような事言った?)
「なのはには秘密なのよね。絶対に言わないから安心して」
「あ…ありがとう。桃子さん」
「またな来てくれな♪」
ウィンクする士郎と桃子に送られて、ヴィヴィオは慌ててはやての待つ家に戻った。
この世界は余程じゃ無い人ばかりなのだろうか?
「アハハハハっ♪、流石や! なのはちゃんのお父さんとお母さん。それにすずかちゃん」
部屋にはやての笑い声が響く。
「笑い話じゃないよっ! すっごくビックリしたんだからっ」
ヴィヴィオ自身、変装した姿を鏡で見てこれなら気付かれないと自信を持って出かけたのに、この世界で知ってる3人全員に一目で変装を見破られたのだ。
しかもなのはに内緒だと言うのまで読まれて…
どうして私だと判ったのかさっぱり判らない。
「ゴメンゴメン。その変装を一目で見破るんやから相当やね。まぁ予想やけどなのはちゃんのお父さん・お母さんは客商売してるやろ、ヴィヴィオが前になのはちゃん家にお世話になってたからちょっとした仕草でわかったんとちゃう? すずかちゃんも図書館でわざわざ近くの席空いてるのに自分の近くに座って聞き耳立てられてるのに気付いて、『男の子の変装をした女の子、私かはやてちゃんに用事あるのかな』とか考えて様子を見てたらヴィヴィオだって何かで判ったんやろうな。すずかちゃん以外と勘良いし」
「…」
「次は男の子じゃなくて、女の子っぽい感じの方がいいかもな。」
「うん…そうする。なのはママとフェイトママは?」
出る前は2人ともグッスリ眠っていたのに戻ってくるともう居なかった。
「2人ともちょっと遠くの世界に行ってるから、今夜は戻らんと思うよ。それでどうやった?昔の私の様子」
さっきまでの表情から真剣な顔になるはやて。プライベートから仕事へ切り替えたようだ。
ヴィヴィオも改まって座り直し、今日の出来事を話した。
シャマルとザフィーラがはやてに付き添っていた事、なのはとフェイトが昨日学校を休んでいて今日は登校したらしい事。そして、今日会ったはやてとシャマル・ザフィーラ何も持っていなかった事。
ヴィヴィオから今日の様子を一通り聞いてはやてはお茶を一口飲んだ。
なのはの両親やすずかにヴィヴィオの変装を一目で見破ったのは面白かった。なのはに内緒にしてくれるそうだから特に問題は無いだろう。
ヴィヴィオが驚いた様を見てみたい気もするが、シャマルとザフィーラの前には出られない。
(あの子達には私見られてるしな)
「成る程な、シャマルはともかくザフィーラは気をつけた方が良いな。あの子守護獣やから昔の私の周りを常に警戒してるやろうし…」
はやてはふとなのはとフェイトが居ない今、丁度良い機会かも知れないとヴィヴィオの認識と考えを聞こうと思った。
【無限書庫司書の肩書き】【古代ベルカ式の騎士】【時を越える能力】前者はユーノの指導が良くヴィヴィオに適正もあり得た努力の結果だ。でも後者2つはヴィヴィオの生まれ持った力、彼女にしか使えない力である。
もし、ヴィヴィオに物事を広範囲に時には柔軟に推察出来る適正があれば、管理局入る入らないに関わらず希有の者として名を残すだろう。
はやてはその辺をこの機会に試してみたかった。それにこの先いつかきっと必要になるだろうと
「なぁ、ヴィヴィオ。」
「なに? はやてさん。明日も図書館に行っていいの?」
「ええよ。それでな…ヴィヴィオはもう闇の書についてどんなロストロギアか知ってるな」
「うん、でも本当の名前…『夜天の魔導書』だよね」
「やっぱり知ってたか」
ヴィヴィオが知っていて隠そうとしていた自分の行動に苦笑した。
なのはとフェイトが関わった事件、はやては彼女が興味を持って調べている可能性も考えていた。無限書庫に行けばその辺の資料は幾つも出てくるのだから。
しかし彼女の認識は間違っていた。
確かに無限書庫の中に『闇の書=夜天の魔導書』を結びつけられる資料や情報はある。だが、それらは八神はやてが管理局に入局した時点で誰もが閲覧できる物では無くなっていた。
上層部の指示で当時司書になったばかりのユーノが関連書庫の厳重封印したからだ。
ではどうしてヴィヴィオが知っていたのか?
それは以前ヴィヴィオが過去の世界、ジュエルシード事件の只中に来た際、戻る為に要る物があると無限書庫へ入ってある本を探した時があった。
その過程で見つけた本の中にその後封印される本が混ざっていたのだ。
「それでな、ヴィヴィオはこの後どんな風にすればいいと思う?」
「ヴィヴィオこの後どんな風にすればいいと思う?」
突然話を振られたヴィヴィオは戸惑った。
(ザフィーラを助けたい。)
助けるだけなら幾つも方法がある。でも、助けた後に違う誰が消えるかも知れない。
ヴィヴィオの知っている記録と同じ様に過去を進めればいいのか?
それとも最初の事件に戻ればいいのか?
見なかった事にして進めばいいのか?
「難しい?」
「私はザフィーラを助けたい。」
「うん、私もそうや。その為にここに来たしな」
「でも…誰かが変わりに消えちゃうのもやだ。」
「そうやね」
「……」
「……」
「私は…なのはママやフェイトママ、はやてさんが違った世界こんなのじゃないって思う時まで出て行かない方がいいと思う。でも、なのはママやフェイトママがしてる事は続けなきゃいけない。そうじゃないと、【夜天の魔導書】完成するのが早くなる…」
「うん、でもな…例えば…この世界のフェイトちゃんが数日後にシグナムと戦って倒され魔力を奪われたどうする? 取られる前にシグナムを止めてフェイトちゃんを助ける? それともフェイトちゃんに知らせて何とかしてその場所に行かせへん様にする? それともそのまま取られるのをじーっと見てる?」
(フェイトママが!? 助けなくちゃ、でも…)
フェイトを助けるのか?
真意を測りかねていた。はやてさんは何を言わせたいのか? 何故そんな意地悪な質問をするのか?
はやてを睨むが彼女はそんなのに動じる風でもなくニヤリと笑みを浮かべて何も言わず見つめている。ヴィヴィオの答えを待っている。
「それは…はやてさんやなのはママ、フェイトママに聞いて…」
「勿論聞くよ。でもなヴィヴィオはどうしたい?」
(聞けば直ぐに判るじゃない。そんなのっ!)
どうしてそんなことを聞くのかと苛つきそのまま部屋を出ようとした。しかしはやてから厳しい声が飛ぶ。
「ヴィヴィオ!、私の話は終わってへんよ!!」
何が何でも答えさせたいらしい。
(フェイトママと助けたい。でも、もし助けてもっと未来が変わったら…助けちゃいけない…)
「…はやてさん」
「なに?」
「フェイトママは昔魔力を取られたの?」
「そうや」
「…だったら助けちゃダメ。もし助けちゃったらもっと未来が変わっちゃう…」
はやての魔力が取られて既に違う未来に進んでいる。ここに更に輪をかけてややこしくしてしまう。だから、その様子を見守るしかない。
「…今のところ正解や。ゴメンな~ヴィヴィオ。意地悪な事聞いて。でもきっとこの先、今聞いた様な事が起きる。だから今のはその時の為のテストや。じゃあ夕食一緒に作ろうか」
そう言うとはやてはスタスタとキッチンへ向かった。
さっきまでとはうって変わったはやての様子を見てポカンと見つめていた。一体何を聞きたかったんだろう?
『今日、ヴィヴィオちゃんと図書館で会ったよ。』
月村すずかはアリサへメールを送ろうと携帯に図書館での事を入れていた。しかし最後の送信ボタンを押す前にメールの内容を削除する。
図書館で変わった男の子を見た時、女の子が変装をしていてその様子からヴィヴィオだと確信を持った。どうして変装をしていたんだろう? 変装する理由を考えた。
(【みんなを驚かせようとした。】多分違う。図書館よりきっと先になのはちゃんの家に行ってる。【ここに居るのを知られたくない】…きっとそう。)
そう思ったからヴィヴィオにあのメモを渡した。
このメールを送ってアリサに教えれば回り回ってなのはの耳にも入る。
「どうして隠しているのかな?…わからないけど…良いこと思いついた♪ ファリン~」
すずかがこの時何を思いついたのかは、翌日ヴィヴィオが身を以て体験することになる。
~~コメント~~
高町ヴィヴィオがなのはAsの世界にやってきたら? というのがこの話のコンセプトです。
Asの話数でいえば4~5話あたりでしょうか。
なのは1期と違ってAsの世界には多くのキャラクターが登場します。2話・3話では1人か2人の視点変更でしたが、今後複数人の視点を通しながら話は進んでいきますので、いつ誰の視点かも楽しんで頂けると嬉しいです。
(要約すればややこしくてすみません)
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