27話 「約束の空へ」

「なのは、大丈夫?」
「ヴィヴィオ、ヴィヴィオこそ大丈夫なの?」
「ヴィヴィオ、ママーヴィヴィオはわたしっ!」

 ヴィヴィオの放ったスターライトブレイカーによってチェントのレリックは粉々に破壊された。
 スターライトブレイカーの余波は凄まじく、彼女の背後射線上にあった駆動炉に直撃しこちらも粉々に撃ち砕いてしまった。
 一瞬で主と供給源を失ったゆりかごは落下を始める。
 ヴィヴィオが大穴の開いた玉座の間から気を失ったチェントを抱いて元の場所、ゆりかごへと戻ってくるとこっちも戦闘は終わっていた。
 なのはに抱えられる昔のヴィヴィオ自身を見てヴィヴィオもホッっと安堵の息をつく。
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26話 「ファイナルリミット」

「ヴィヴィオ…」
「簡単に呼ばないでっ!」

 呼びかけにも答えず、聖王となったヴィヴィオがなのはに向かって魔法弾を撃ち込む。
 なのははそれをかわしチェーンバインドで聖王ヴィヴィオを縛る。しかし

「こんなのっ効かないっ!! ハァアアア」

 ヴィヴィオはそれを簡単に引きちぎって魔法弾を撃ち出し直前で爆発させた。 

「ウッ…アアッ!!」

 もうすぐヴィヴィオを操作している者の位置がわかる。それまで持ちこたえればっ

「ブラスター2っ!」

 聖王のゆりかごの中、軌道上へと移動するゆりかごを抑え聖王ヴィヴィオを助けようとなのはは戦っていた。
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25話 「すれ違った世界で」

「見つけたチェントっ!!」

 排水処理施設なのか、地下に作られた空洞の中でヴィヴィオはついにチェントに追いつく。

「追いかけて来たんだ…」

 今まで聞いていた彼女の声とは違う深く沈んだ声に驚く。
 彼女のジャケットが破けている。至近距離での爆発と爆風を受けたのか?
でも…

「起きる前に消えちゃえば苦しまなくて済んだのに」
「…私を狙ったんだ。やっぱり」
「……」
「チェント、チェントが私を憎むならそれでいい。でも少しだけ話を聞いて。ゆりかごの中で私はアリシアとチェントに助けて貰った。ありがとう、それとごめんなさい…」
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24話 「Start Spot of VIVIO」

「見ての通り今は現在が決まらない不安定な場所。だからこちらの記録を照合して何時の時間に行けばいいのかは調べられないわ。でもアリシアのペンダントに入っていた転送軌跡は新暦75年6月中旬頃で、彼女も傷ついてるから移動もできないでしょう。あとは時間が不安定な理由もそこにあるわ…」
「6月…不安定な理由」

 プレシアの話を聞いて時期を思い出す。

(6月、私がなのはママ達…機動6課へ行った頃…)

 頭の中でモヤモヤしたものが浮かんでいる。考えていても仕方がない。
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