第15話「通り過ぎる記憶」

 雫達の練習に少しつきあった後、ヴィヴィオはフェイトと一緒に家に戻ると誰も居らずダイニングに2人分の朝食が用意されていた。

「なのはママ?」
「なのは、休みの間だけ翠屋を手伝いたいんだって。桃子さんと士郎さん、なのはのお母さんとお父さんだから親孝行したいんじゃないかな。ヴィヴィオいいよね?」
(そう言えば昨日来た時から凄く嬉しそうだった。)
「うん♪ フェイトママが一緒だもん」

 ヴィヴィオは笑顔で答えた。

 その後、2人で少し遅めの朝食を食べた後

「少し散歩しよっか」
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第12話「母の想い」

「こんにちは、高町ヴィヴィオです。」

 こっちに来た日の夜、高町家のリビングに集まった皆の前でヴィヴィオはペコリと頭を下げた。

 なのはとフェイトが娘を連れて帰って来たというのを聞いて、夕方から何人かやって来た。
 最初に来たのは月村すずか。私を見て頭を撫でながら『また会えたねヴィヴィオちゃん♪』と囁かれた時には流石に驚き過ぎて固まってしまった。
 彼女はしっかり私の事を覚えているらしい…
 暫く経ってなのはが戻ってくるとフェイトやアリサ・すずかと楽しくおしゃべりしつつ夜になって士郎と桃子、美由希がエイミィとアルフ、そして…見かけない同い年位の子供を2人連れてきた。
 そして…

「遅くなった、ごめん。」

 
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第09話「海鳴の思い出」

「っと…着いた♪」

 ゲートの出口に降りて辺りを見回す。

「ここは?…見覚えあるんだけど…どこ?」

 木はいっぱいあるけど、森の中という訳ではなくて…でも何処かで見たような…

「すずかちゃん家のお庭。魔法見られちゃうと大変だからね。」
「ここが…」

 言われて思い出す。初めて時空転移をしてなのはの代わりにジュエルシードを集め始めた時ここに来た。
 ここでは10年以上経っているけれど懐かしい気がした。  
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