01話 「想いの力・願いの力」
- リリカルなのは AgainSTStory > 0章 プロローグ
- by ima
- 2010.02.17 Wednesday 09:47
「―――」
陽が沈み辺りが夕闇に染まった公園に1人の少女が立っている。
彼女は瞼を閉じ、祈るような姿勢をとったままピクリとも動かない。それだけであれば誰も気に留めなかったであろう。
だが通りかかった人は足を止めて彼女を見つめていた。
彼女の胸元で輝く虹色の光球はそれ程美しかったのである。
「そうそう、集中してイメージをデバイスに流し込む感じで…」
少女の近くに立っている女性が言う。
「ハイッ!」
「気を散らさないで。集中しながら違う事を考えるの。一流の魔導師はみんな同時に幾つもの事を考えてるんだよ」
「はい…」
彼女の声で再び瞼を閉じ集中する少女。
「うん、じゃあそれを的に向かって行く様にイメージして」
「―――」
やがて虹色の光球は女性が言った通りの軌跡を描き、数メートル先に置いてあった空き缶に直撃した。
「上手上手♪ すごいじゃないヴィヴィオ!」
「…ふぅっ…ありがと、なのはママ♪」
そう私こと高町ヴィヴィオは魔法の練習を母、高町なのはに見て貰っていた。
陽が沈み辺りが夕闇に染まった公園に1人の少女が立っている。
彼女は瞼を閉じ、祈るような姿勢をとったままピクリとも動かない。それだけであれば誰も気に留めなかったであろう。
だが通りかかった人は足を止めて彼女を見つめていた。
彼女の胸元で輝く虹色の光球はそれ程美しかったのである。
「そうそう、集中してイメージをデバイスに流し込む感じで…」
少女の近くに立っている女性が言う。
「ハイッ!」
「気を散らさないで。集中しながら違う事を考えるの。一流の魔導師はみんな同時に幾つもの事を考えてるんだよ」
「はい…」
彼女の声で再び瞼を閉じ集中する少女。
「うん、じゃあそれを的に向かって行く様にイメージして」
「―――」
やがて虹色の光球は女性が言った通りの軌跡を描き、数メートル先に置いてあった空き缶に直撃した。
「上手上手♪ すごいじゃないヴィヴィオ!」
「…ふぅっ…ありがと、なのはママ♪」
そう私こと高町ヴィヴィオは魔法の練習を母、高町なのはに見て貰っていた。