第07話 「デビュー戦」
- リリカルなのは AdditionalStory > 第1章 もう1つの世界
- by ima
- 2014.02.21 Friday 13:53
「え? 私達がフェイトやなのは達と一緒に?」
「いいの?」
ある日の夜、ヴィヴィオは高町家にお呼ばれになっていた。その時にブレイブデュエルの新しいゲームシステムのお披露目にゲスト参加して欲しいと頼まれた。なのはも参加するらしい。
「いいよ~そろそろ練習の成果見てみたかったし、フェイトと一緒に登場したらみんなビックリするよね♪」
楽しそうに言うアリシアとは違い、まだ上手くブレイブデュエルで遊べないヴィヴィオは迷う。
「いいの?」
ある日の夜、ヴィヴィオは高町家にお呼ばれになっていた。その時にブレイブデュエルの新しいゲームシステムのお披露目にゲスト参加して欲しいと頼まれた。なのはも参加するらしい。
「いいよ~そろそろ練習の成果見てみたかったし、フェイトと一緒に登場したらみんなビックリするよね♪」
楽しそうに言うアリシアとは違い、まだ上手くブレイブデュエルで遊べないヴィヴィオは迷う。
「大切な時にすぐ負けちゃったらまずいし・・・私は応援してるよ。帰ったらはやてさんに相談してみるね。」
「「「「ええ~っ、折角なのに」」」」
声を上げる4人、ちなみに声をあげたのはアリシアとなのは、美由希と桃子である。どうして2人まで・・・と引きつった笑みを浮かべる。
「ヴィヴィオちゃん、勝つことだけが目的なのかい? 勝ち負けよりも大切なものもあるんじゃないかな?」
「そうよ~、みんなに見て貰って楽しいって気持ちが伝えられるのも大切よ。アリシアちゃんは遊びたいけど盛り上げる為に解説するんでしょう?」
士郎や桃子の言うことも最もだ。
「そうだよ。私なんていきなりロケテスト1位の子に対戦相手に氏名されてすっごく驚いたんだから。」
こちらのなのはも色々巻き込まれ体質らしい・・・私も人の事を言える立場じゃないけれど
「でも・・・」
今のままでは足手まといにしかならないのは判っている。見ている子達もそんな初心者よりロケテストランカーなショッププレイヤーの方が見ていて楽しいと思う。
「あ~もう、ヴィヴィオも参加!決定!! なのは、フェイトに話しておいて、私が無理矢理にでも連れて行くから♪」
「うん♪」
「え、アリシア・・・」
「言ったでしょ、『必然』だって」
そこまでいわれると頷くしかなかった。
そして、翌日の午後、ホビーショップT&Hでは
「れでぃーすあんどじぇんとるまん♪ ついにお待ちかねの新システム。今まではプレイヤー同士の競争だったけど、今日のデュエルはいつもと違うよ。相手はなんとブレイブデュエルの総本山が作ったモンスターが相手だよ。」
どうやって浮かせているのか判らない1人乗りの籠に乗って
「相手は小さくてかわいいのから大っきくて強そうなものまで盛り沢山。攻略パターンなんて無いのは当たり前。あのダークマテリアルズも勝てないAI-NPCの強さを侮っちゃったらいけないよ」
ノリノリで解説するバニー姿のアリシアが居た。
「お姉ちゃん・・・・・」
シミュレーターの側では真っ赤な顔を手覆うフェイトと
「あの度胸は真似できないわ・・・」
あきれ顔のアリシアが彼女をしたから見つめている。でもヴィヴィオはそれどころではなく胸がドキドキ鳴っている。
「そんな強い子達の相手をするのは勿論当店の誇るエースプレイヤー、フェイト・テスタロッサと新進気鋭の白のセイクリッド、高町なのはと八神堂の鉄槌の騎士八神ヴィータっ。」
「先に行くね」
なのはとフェイトがシミュレーターに飛び込んでジャケットを纏う。続けて八神堂のシミュレーターから転送されてきたヴィータが現れる。
「更に今日はサプライズゲスト。フェイトのお姉ちゃんな私も間違えた、その名前もアリシア・テスタロッサっ!!」
「お先にヴィヴィオっ、ブレイブデュエルっリライズアーップ!!」
アリシアがフェイトの横のシミュレータに飛び込みジャケットを纏ってゲームの画面から手を振って答える。
その様子に観客が驚きの声にどよめく。
「そしてもう1人居た白のセイクリッド、ヴィヴィオ~っ!!」
アナウンスされてしまったらもうとやかく言ってられない。
(行くよ、高町ヴィヴィオっ!!)
階段を駆け上がりシミュレーターに飛び込んで
「ブレイブデュエル、スタートっ。リライズアップ!!」
ゲームの世界へと向かった。
「ほう・・・」
「凄い、本当にフェイトちゃんそっくり。名前もアリシアって何か狙ってるんじゃない?」
「確かにサプライズゲストですね。」
「ライトニングタイプがもう1人♪」
「私はもう1人の・・・白のセイクリッド・・・ヴィヴィオが気になりますね。」
「同じセイクリッドタイプとしては気になるか?」
グランツ研究所のモニタに映る5人を見て話していた。
「今回は相手が全部NPCのモンスターな。本当はプレイヤーレベルに合わせた相手が出てくるんやけど沢山見て貰いたいから倒したらどんどん出てくるよ。一応20体まで出てくるから勝ち抜き戦みたいな感じで頑張ってな。みんな初見の相手やから気づいた事あったらアドバイスするな」
「うん、わかった。」
「先にポジション決めておこうか・・・って言ってもみんな決まっちゃってるよね。」
打ち合わせしようとしたがどう見てもフロントアタッカーが3人、砲撃系が2人。
「魔力ゲージが減ってきたら交代ってことで、ヴィータちゃんもいいかな」
「おう。ヴィヴィオ、足引っ張るんじゃねーぞ!」
「う、うん。がんばる!」
『じゃあ1stステージ、モンスターハント。デュエル・・・』
『スタンバイレディ~GO!!』
(やっぱり・・・ブレイブデュエル、どこかで繋がってる・・・)
最初に現れたのは大きな狼型のモンスター。ヴィヴィオはその姿に覚えがあった。
最初に時空転移したジュエルシード事件時の海鳴市、そこで最初になのはが封印したジュエルシード憑依体。
地面すれすれを高速で走る相手にインパクトキヤノンを撃とうとしたが
「ヴィヴィオ、ここはまかせて。バルディッシュ!!」
アリシアのスキルカードとアリサのスキルカードをロードする。直後、バルディッシュが2つに分かれ短剣状なった。両手に持って重さを確かめる様に振り回し
「思った通り♪」
初戦でヴィータに負けたのは彼女の得意な間合いを掴めなかったから。でもここは魔法は使えてもバルディッシュのアシストは得られない。
「下がって見ててね。・・・・・・」
ヴィヴィオの心配を気にする風でもなく、4人を置いて前に出て襲い来る狼に重心を下げ右手のバルディッシュを前にかざし左のそれを弓を引く様に絞る様に構える。
「タァッ!!」
そして飛びかかろうとした瞬間を狙って一気に前に飛び出しそのスピードに乗せて左の剣を前に突き入れ相手の胴体に大きな風穴を開けた。
狼型のモンスターはその場所で固まり光の粒子をなって消えた。
「どう? 見よう見まねじゃなくなったでしょ♪」
「ア、アリシアすごーい!! アシストないのにどうやって?」
「アシストが無いなら私が練習すれば良いだけでしょ。ね、なのは♪」
「アリシア、家に来てから一緒に練習してたの。凄く飲み込み早いからすぐに追いつかれちゃう。」
笑って答えるなのはに感嘆の声を出す。
「えげつねーな・・・」
「ヴィータ、次は勝つからね♪」
次に現れた双頭の獣はフェイトとアリシアが囮となり注意を逸らした状態でヴィータのラケーテンハンマーとなのはのディバインバスター、ヴィヴィオのインパクトキヤノンの直撃を浴び倒れた。
それからもヴィヴィオ達は次々とモンスターを倒していった。
だがそんな彼女達でも倒せないのが居たりする。
「・・・ごめん、私無理。お願いヴィータ。」
「バカ言え、私だって。」
私達の前に現れたモンスター、1歩ずつヴィヴィオ達に近づいてくる。
「って言うか誰だよっ! こんなの入れたの!!」
そうヴィヴィオとヴィータの前にはピョコピョコと歩いてくるウサギのぬいぐるみ。抱きついてモフモフ出来たらどれだけ幸せな気分になるだろうか。只でさえかわいくて戦意が消えているのにそれがよりにもよってウサギだなんて。
ウサギが大好きな2人にとって手を出すなんて出来る筈がない。
その様子になのはとフェイトは苦笑している。2人は先の戦闘で魔法を使いすぎて回復中だ。
「何してるの? 倒して次行くよ!!」
アリシアが背後からサイズフォームのバルディッシュを横一線し首と胴を切り離す。直後光の粒子となって消えるウサギ。
「ああっ、アリシア酷いっ!!」
「てめーっ!こんなかわいい奴をっ!!」
「ヴィータちゃん、次会ったら一緒にモフモフしようね。」
「おうっ」
妙な所で絆が芽生えたのだった。
~コメント~
もし高町ヴィヴィオがなのはイノセントの世界にやって来たら?
今回はT&Hと八神堂とヴィヴィオ達がチームを組みます。
ゲームだとプレイヤー同士の戦闘や競争が多いですが、こんな風に何人かで集まってゲーム出来てもいいかな~と思います。
「「「「ええ~っ、折角なのに」」」」
声を上げる4人、ちなみに声をあげたのはアリシアとなのは、美由希と桃子である。どうして2人まで・・・と引きつった笑みを浮かべる。
「ヴィヴィオちゃん、勝つことだけが目的なのかい? 勝ち負けよりも大切なものもあるんじゃないかな?」
「そうよ~、みんなに見て貰って楽しいって気持ちが伝えられるのも大切よ。アリシアちゃんは遊びたいけど盛り上げる為に解説するんでしょう?」
士郎や桃子の言うことも最もだ。
「そうだよ。私なんていきなりロケテスト1位の子に対戦相手に氏名されてすっごく驚いたんだから。」
こちらのなのはも色々巻き込まれ体質らしい・・・私も人の事を言える立場じゃないけれど
「でも・・・」
今のままでは足手まといにしかならないのは判っている。見ている子達もそんな初心者よりロケテストランカーなショッププレイヤーの方が見ていて楽しいと思う。
「あ~もう、ヴィヴィオも参加!決定!! なのは、フェイトに話しておいて、私が無理矢理にでも連れて行くから♪」
「うん♪」
「え、アリシア・・・」
「言ったでしょ、『必然』だって」
そこまでいわれると頷くしかなかった。
そして、翌日の午後、ホビーショップT&Hでは
「れでぃーすあんどじぇんとるまん♪ ついにお待ちかねの新システム。今まではプレイヤー同士の競争だったけど、今日のデュエルはいつもと違うよ。相手はなんとブレイブデュエルの総本山が作ったモンスターが相手だよ。」
どうやって浮かせているのか判らない1人乗りの籠に乗って
「相手は小さくてかわいいのから大っきくて強そうなものまで盛り沢山。攻略パターンなんて無いのは当たり前。あのダークマテリアルズも勝てないAI-NPCの強さを侮っちゃったらいけないよ」
ノリノリで解説するバニー姿のアリシアが居た。
「お姉ちゃん・・・・・」
シミュレーターの側では真っ赤な顔を手覆うフェイトと
「あの度胸は真似できないわ・・・」
あきれ顔のアリシアが彼女をしたから見つめている。でもヴィヴィオはそれどころではなく胸がドキドキ鳴っている。
「そんな強い子達の相手をするのは勿論当店の誇るエースプレイヤー、フェイト・テスタロッサと新進気鋭の白のセイクリッド、高町なのはと八神堂の鉄槌の騎士八神ヴィータっ。」
「先に行くね」
なのはとフェイトがシミュレーターに飛び込んでジャケットを纏う。続けて八神堂のシミュレーターから転送されてきたヴィータが現れる。
「更に今日はサプライズゲスト。フェイトのお姉ちゃんな私も間違えた、その名前もアリシア・テスタロッサっ!!」
「お先にヴィヴィオっ、ブレイブデュエルっリライズアーップ!!」
アリシアがフェイトの横のシミュレータに飛び込みジャケットを纏ってゲームの画面から手を振って答える。
その様子に観客が驚きの声にどよめく。
「そしてもう1人居た白のセイクリッド、ヴィヴィオ~っ!!」
アナウンスされてしまったらもうとやかく言ってられない。
(行くよ、高町ヴィヴィオっ!!)
階段を駆け上がりシミュレーターに飛び込んで
「ブレイブデュエル、スタートっ。リライズアップ!!」
ゲームの世界へと向かった。
「ほう・・・」
「凄い、本当にフェイトちゃんそっくり。名前もアリシアって何か狙ってるんじゃない?」
「確かにサプライズゲストですね。」
「ライトニングタイプがもう1人♪」
「私はもう1人の・・・白のセイクリッド・・・ヴィヴィオが気になりますね。」
「同じセイクリッドタイプとしては気になるか?」
グランツ研究所のモニタに映る5人を見て話していた。
「今回は相手が全部NPCのモンスターな。本当はプレイヤーレベルに合わせた相手が出てくるんやけど沢山見て貰いたいから倒したらどんどん出てくるよ。一応20体まで出てくるから勝ち抜き戦みたいな感じで頑張ってな。みんな初見の相手やから気づいた事あったらアドバイスするな」
「うん、わかった。」
「先にポジション決めておこうか・・・って言ってもみんな決まっちゃってるよね。」
打ち合わせしようとしたがどう見てもフロントアタッカーが3人、砲撃系が2人。
「魔力ゲージが減ってきたら交代ってことで、ヴィータちゃんもいいかな」
「おう。ヴィヴィオ、足引っ張るんじゃねーぞ!」
「う、うん。がんばる!」
『じゃあ1stステージ、モンスターハント。デュエル・・・』
『スタンバイレディ~GO!!』
(やっぱり・・・ブレイブデュエル、どこかで繋がってる・・・)
最初に現れたのは大きな狼型のモンスター。ヴィヴィオはその姿に覚えがあった。
最初に時空転移したジュエルシード事件時の海鳴市、そこで最初になのはが封印したジュエルシード憑依体。
地面すれすれを高速で走る相手にインパクトキヤノンを撃とうとしたが
「ヴィヴィオ、ここはまかせて。バルディッシュ!!」
アリシアのスキルカードとアリサのスキルカードをロードする。直後、バルディッシュが2つに分かれ短剣状なった。両手に持って重さを確かめる様に振り回し
「思った通り♪」
初戦でヴィータに負けたのは彼女の得意な間合いを掴めなかったから。でもここは魔法は使えてもバルディッシュのアシストは得られない。
「下がって見ててね。・・・・・・」
ヴィヴィオの心配を気にする風でもなく、4人を置いて前に出て襲い来る狼に重心を下げ右手のバルディッシュを前にかざし左のそれを弓を引く様に絞る様に構える。
「タァッ!!」
そして飛びかかろうとした瞬間を狙って一気に前に飛び出しそのスピードに乗せて左の剣を前に突き入れ相手の胴体に大きな風穴を開けた。
狼型のモンスターはその場所で固まり光の粒子をなって消えた。
「どう? 見よう見まねじゃなくなったでしょ♪」
「ア、アリシアすごーい!! アシストないのにどうやって?」
「アシストが無いなら私が練習すれば良いだけでしょ。ね、なのは♪」
「アリシア、家に来てから一緒に練習してたの。凄く飲み込み早いからすぐに追いつかれちゃう。」
笑って答えるなのはに感嘆の声を出す。
「えげつねーな・・・」
「ヴィータ、次は勝つからね♪」
次に現れた双頭の獣はフェイトとアリシアが囮となり注意を逸らした状態でヴィータのラケーテンハンマーとなのはのディバインバスター、ヴィヴィオのインパクトキヤノンの直撃を浴び倒れた。
それからもヴィヴィオ達は次々とモンスターを倒していった。
だがそんな彼女達でも倒せないのが居たりする。
「・・・ごめん、私無理。お願いヴィータ。」
「バカ言え、私だって。」
私達の前に現れたモンスター、1歩ずつヴィヴィオ達に近づいてくる。
「って言うか誰だよっ! こんなの入れたの!!」
そうヴィヴィオとヴィータの前にはピョコピョコと歩いてくるウサギのぬいぐるみ。抱きついてモフモフ出来たらどれだけ幸せな気分になるだろうか。只でさえかわいくて戦意が消えているのにそれがよりにもよってウサギだなんて。
ウサギが大好きな2人にとって手を出すなんて出来る筈がない。
その様子になのはとフェイトは苦笑している。2人は先の戦闘で魔法を使いすぎて回復中だ。
「何してるの? 倒して次行くよ!!」
アリシアが背後からサイズフォームのバルディッシュを横一線し首と胴を切り離す。直後光の粒子となって消えるウサギ。
「ああっ、アリシア酷いっ!!」
「てめーっ!こんなかわいい奴をっ!!」
「ヴィータちゃん、次会ったら一緒にモフモフしようね。」
「おうっ」
妙な所で絆が芽生えたのだった。
~コメント~
もし高町ヴィヴィオがなのはイノセントの世界にやって来たら?
今回はT&Hと八神堂とヴィヴィオ達がチームを組みます。
ゲームだとプレイヤー同士の戦闘や競争が多いですが、こんな風に何人かで集まってゲーム出来てもいいかな~と思います。
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