第42話「僅かな希望」
- リリカルなのは AdditionalStory > 第5章 夏休みの成果
- by ima
- 2015.02.08 Sunday 00:44
こっちの世界に来てから6日目の朝、ヴィヴィオが起きてくるとキッチンではメガーヌとなのはが2人で朝食の準備をしていた。
キョロキョロと辺りを見るがフェイトの姿が見当たらない。
「おはようございます。あれ? フェイトママは?」
「おはようヴィヴィオ、フェイトちゃんは空港まで迎えに行ってるの。練習に参加したいって子がいるから」
誰だろう? 首を傾げる
キョロキョロと辺りを見るがフェイトの姿が見当たらない。
「おはようございます。あれ? フェイトママは?」
「おはようヴィヴィオ、フェイトちゃんは空港まで迎えに行ってるの。練習に参加したいって子がいるから」
誰だろう? 首を傾げる
「誰?」
「ナイショ♪ きっとびっくりするよ♪」
ヴィヴィオの事を知っているのはこっちでは数人しかいない。
なのはとフェイト、ヴィヴィオとアインハルト、リオ、コロナ、ノーヴェ、目の前にいるメガーヌと彼女の娘ルーテシアと先日バレてしまったはやて、リイン、シグナム…。
秘密にされそうな人は居ないんだけど…
そう思いながらも後で判るし先に私だけ知ったら面白くないと思い直し
「私も手伝う~」
朝食の食器をメガーヌから受け取ってテーブルに並べ始めた。
フェイトを除く全員で朝食を食べた後、練習前の柔軟体操をしていると家の方で金色の光が見えた。フェイトが帰ってきたらしい。
なのはもそれに気づいたらしく。
「じゃあ今日と明日だけだけど練習に参加する子を紹介します。ミウラちゃん~こっちに来て」
「は、はい!」
軽やかな駆け足で1人の少女がやって来た。
「ミウラって…もしかして」
『ミウラさんは現役最年少のベルカの騎士です。ミウラさんは意識されていませんが…』
アインハルトを見ると彼女はこちらの視線に気づいて笑顔で頷いた。
(最年少のベルカの騎士…)
「ミウラ・リナルディです。今日と明日だけですが練習に参加させて貰う事になりました。」
「ミウラちゃんはザフィーラやヴィータちゃんが教えてる八神家道場の期待の星で、インターミドルでも勝ち残ってて実力は折り紙つきです。えっと…ここで初めてなのはヴィヴィオとアリシアかな」
なのはから促され彼女の前に歩み出る
「高町ヴィヴィオです…って見たら判るよね。ある魔法でこっちの世界に遊びに来ています。」
「アリシア・テスタロッサです。私も…ちょっと説明に困るからヴィヴィオの友達で一緒に来てる位に考えて貰えると嬉しいな。」
ぺこりと頭を下げる。
「じゃあ私達は先に練習してるから、フェイトちゃんとミウラちゃんは準備出来たら合流して。フェイトちゃんが準備してる間アリシアの練習も私が見るね」
「はいっ」
なのはのかけ声の後、魔法の練習は始まった。
(へぇ…近接格闘タイプなんだ…)
時折手を休めてミウラの方を見る。
彼女はヴィヴィオやアインハルトと練習していた。ヴィヴィオがカウンター狙いの近接タイプでアインハルトの動きは少し変わっていて…多分あれが覇王流の動きなんだろう。
そしてミウラはと言うと、彼女達に臆することもなく素早く近づき拳や蹴りで攻めている。
動きというか雰囲気がヴィータやシグナム、リインフォースを彷彿とさせる。
「ミウラさんなら…」
何故そんな事を呟いたのかヴィヴィオ自身判らなかった。
日も高くなり午前の練習も終盤になってきた頃
「はやてちゃんからヴィヴィオと1on1で模擬戦をしたいって聞いてるんだけど?」
「私と?」
「はい、お願いします。」
どうやら彼女をここに呼んだのははやてらしい。
「ヴィヴィオはどうする。」
(あの時見つかっちゃったの、まずかったかな…)
そう思いながらも彼女の事を聞いて、さっきの練習を見ていて対戦してみたいと思っていた。
「私も、お願いします。」
「ライフポイント制でどちらかがライフポイント0になった時点で終了、怪我する様な攻撃や魔法は禁止だからね。危ないと思ったら直ぐ止めるから私とフェイトちゃんの指示を聞くこと。」
「うん」
「はいっ」
急に決まったミウラとの模擬戦。
こっちのヴィヴィオやアインハルトとの練習内容やデバイスから見て彼女はストライクアーツ特有の近接戦メインっぽいけど
「ジャケットそのままでいくの?」
アリシアから聞かれて頷く。
「あっちでも良いんだけど、鎧が出ちゃったらリインフォースさん位じゃないと壊せないし、RHdが作り直してくれて前よりかなり強くなってるみたいだからこれでいくよ。危ないから離れてて」
そう言うとヴィヴィオもアリシアから少し離れミウラに向かって構えた。
「熱くならなきゃいいんだけど」
アリシアはアインハルトの横に移動して見ることにする。
「ヴィヴィオさん、こっちであまり戦技魔法の練習や1on1の模擬戦も身が入っていませんでしたけれど、いきなりで大丈夫でしょうか?」
ヴィヴィオはアインハルトやヴィヴィオと1on1で模擬戦をした。でも何か思うところがあったらしく本気というか何か試している雰囲気だった。
「危なくなったらフェイトかなのはさんが止めるでしょ。」
「それはそうですが…」
アインハルトの不安そうな声にアリシアも頷いて答える。
「じゃあいくよ~始めっ!」
なのはのかけ声と同時にミウラはヴィヴィオに向かって動く。
ヴィヴィオはアクセルシューターを数個作り迎撃態勢に入って2人がぶつかる。ミウラが繰り出した拳を手で受け止めつつその勢いを乗せて体を捻り裏拳を放つ。しかしミウラは手のガードでそれを弾いて左から体を捻った反動を使って回し蹴りを見舞う。拳を弾かれたヴィヴィオはそのまま後方へ体を反らし回し蹴りを回避しつつ周りに浮いていたアクセルシューターを4個ミウラへと放つ。
だがそれは全て彼女のパンチでかき消されてしまった。その僅かな時間を使い離れたヴィヴィオは再びアクセルシューターを待機状態で新たに4個作り出す。
(凄い…受け止めた手がビリビリしてる。)
ライフポイントがヴィヴィオは300程減っているのに対してミウラも200弱減っている。
ある程度ライフポイントの減少は体感出来るらしい。
「今度は私からいくよっ!」
更にアクセルシューターを6個作って彼女目がけて放つ。
さっき打ち落とせたからか今度も同じだと思い構えるがそこへ
「クロスファイアァアアシュートッ!」
ミウラに2本の砲撃魔法が直撃して吹っ飛んだ。
「うわっ……手加減っていうの知らないのかな~…」
アリシアが思わず呻く。
初見ではクロスファイアシュートは対処できなかっただろう。まともに受けたミウラに同情する。
「誘拐犯を全員叩きのめして病院送りにした人が言う台詞ではないと思いますが…それより、ヴィヴィオさんはまだ2つしか魔法を使っていないのが気になります」
「うん…」
アリシアから見てもミウラの反射神経や運動能力、瞬時に魔法を繰り出せるのは流石だと思う。流石ヴィータやザフィーラが鍛えただけある、瞬間速度の速さと防御は流石だ。それに…
(まだあの子も本気じゃない。)
吹っ飛ばされても直ぐに立ち上がる。
構えなおした彼女の表情が変わった。
(本気になった?)
雰囲気が変わったのはヴィヴィオも気づいた。アクセルシューターを10個作って構える。
こっちに駆け出すミウラ。再びクロスファイアシュートを使おうとした時、彼女が一気にスピードを上げて懐に飛び込んできた。
「速い!」
光る拳に距離を見誤った。慌てて防御態勢を取るが
「ハンマー・シュラァアアク!!」
ガードした両手のハードシェルが壊され弾いた反動で両手を上げた形になる。更にそこに彼女の左足が
「空牙っ!」
体が浮いてしまったヴィヴィオは高速の蹴りを受けてしまい腰のジャケットガードを砕かれそのまま吹っ飛ばされ大木に激突した。
「ヴィヴィオっ!」
アリシアが思わず駆け寄ろうとするがアインハルトに制される。
「まだ終わっていません。なのはさんもフェイトさんも動かれていませんから大丈夫です。」
「イタタタタ……」
彼女の大木に大きな凹みの下でヴィヴィオは立ち上がる。
両手のハードシェルジャケットは壊れ、胸のリボンも外れて腰の鎧も完全に壊れた状態なのに、何故か嬉しくなった。
「ヴィータさんとザフィーラが教えてたんだから、強くて当たり前だよね。」
それに、さっきの拳と蹴りを受けた時見えたベルカ式魔法陣。
ヴィヴィオがストライクアーツで負けたと聞いた時私は耳を疑った。でも彼女なら勝っても不思議じゃない。
(ミウラさん…だったらいいよね)
彼女なら…きっと私の希望を叶えてくれる。
トンっとジャンプしてミウラの前に降りる。
「なのはママ、ライフポイント制ってジャケットが変わっても減ったままになるの?」
「え? うん、そうだけど?」
「あと魔力量が増えたら攻撃が当たってもライフが減らなかったりしない?」
「あ…うん、どんな攻撃でも当たればライフポイントは減るよ。魔力量によってダメージが変わっちゃうかも知れないけど?」
模擬戦の途中でいきなりなのはと話し始めたヴィヴィオにミウラは拍子抜けしたらしく構えを解く。
「ミウラさん、良かったらもう1度最初からお願いしていいですか?」
「え? はい、いいですけど?」
なのはが2人のライフポイントをリセットしジャケットの再構築を補助する。壊れた腕と腰部分のジャケットが元に戻る。
「アインハルトさんから聞きました。ミウラさんは最年少のベルカの騎士だって。本当に強くて驚きました。」
「そんな、私なんてとても…」
顔を赤め謙遜するミウラにヴィヴィオは続ける。
「だから私も本気で行きます。同じベルカの騎士…ベルカ聖王として。」
「えっ?」
「RHd、いくよっ」
【Armored module Startup】
虹色の光がヴィヴィオを包み込み騎士甲冑が彼女の体を包み込む。
その光景にミウラは目を丸くして驚いた。
~コメント~
ヴィヴィオがもしなのはVividの世界にやってきたら?
久しぶりにヴィヴィオのバトル回でした。
「ナイショ♪ きっとびっくりするよ♪」
ヴィヴィオの事を知っているのはこっちでは数人しかいない。
なのはとフェイト、ヴィヴィオとアインハルト、リオ、コロナ、ノーヴェ、目の前にいるメガーヌと彼女の娘ルーテシアと先日バレてしまったはやて、リイン、シグナム…。
秘密にされそうな人は居ないんだけど…
そう思いながらも後で判るし先に私だけ知ったら面白くないと思い直し
「私も手伝う~」
朝食の食器をメガーヌから受け取ってテーブルに並べ始めた。
フェイトを除く全員で朝食を食べた後、練習前の柔軟体操をしていると家の方で金色の光が見えた。フェイトが帰ってきたらしい。
なのはもそれに気づいたらしく。
「じゃあ今日と明日だけだけど練習に参加する子を紹介します。ミウラちゃん~こっちに来て」
「は、はい!」
軽やかな駆け足で1人の少女がやって来た。
「ミウラって…もしかして」
『ミウラさんは現役最年少のベルカの騎士です。ミウラさんは意識されていませんが…』
アインハルトを見ると彼女はこちらの視線に気づいて笑顔で頷いた。
(最年少のベルカの騎士…)
「ミウラ・リナルディです。今日と明日だけですが練習に参加させて貰う事になりました。」
「ミウラちゃんはザフィーラやヴィータちゃんが教えてる八神家道場の期待の星で、インターミドルでも勝ち残ってて実力は折り紙つきです。えっと…ここで初めてなのはヴィヴィオとアリシアかな」
なのはから促され彼女の前に歩み出る
「高町ヴィヴィオです…って見たら判るよね。ある魔法でこっちの世界に遊びに来ています。」
「アリシア・テスタロッサです。私も…ちょっと説明に困るからヴィヴィオの友達で一緒に来てる位に考えて貰えると嬉しいな。」
ぺこりと頭を下げる。
「じゃあ私達は先に練習してるから、フェイトちゃんとミウラちゃんは準備出来たら合流して。フェイトちゃんが準備してる間アリシアの練習も私が見るね」
「はいっ」
なのはのかけ声の後、魔法の練習は始まった。
(へぇ…近接格闘タイプなんだ…)
時折手を休めてミウラの方を見る。
彼女はヴィヴィオやアインハルトと練習していた。ヴィヴィオがカウンター狙いの近接タイプでアインハルトの動きは少し変わっていて…多分あれが覇王流の動きなんだろう。
そしてミウラはと言うと、彼女達に臆することもなく素早く近づき拳や蹴りで攻めている。
動きというか雰囲気がヴィータやシグナム、リインフォースを彷彿とさせる。
「ミウラさんなら…」
何故そんな事を呟いたのかヴィヴィオ自身判らなかった。
日も高くなり午前の練習も終盤になってきた頃
「はやてちゃんからヴィヴィオと1on1で模擬戦をしたいって聞いてるんだけど?」
「私と?」
「はい、お願いします。」
どうやら彼女をここに呼んだのははやてらしい。
「ヴィヴィオはどうする。」
(あの時見つかっちゃったの、まずかったかな…)
そう思いながらも彼女の事を聞いて、さっきの練習を見ていて対戦してみたいと思っていた。
「私も、お願いします。」
「ライフポイント制でどちらかがライフポイント0になった時点で終了、怪我する様な攻撃や魔法は禁止だからね。危ないと思ったら直ぐ止めるから私とフェイトちゃんの指示を聞くこと。」
「うん」
「はいっ」
急に決まったミウラとの模擬戦。
こっちのヴィヴィオやアインハルトとの練習内容やデバイスから見て彼女はストライクアーツ特有の近接戦メインっぽいけど
「ジャケットそのままでいくの?」
アリシアから聞かれて頷く。
「あっちでも良いんだけど、鎧が出ちゃったらリインフォースさん位じゃないと壊せないし、RHdが作り直してくれて前よりかなり強くなってるみたいだからこれでいくよ。危ないから離れてて」
そう言うとヴィヴィオもアリシアから少し離れミウラに向かって構えた。
「熱くならなきゃいいんだけど」
アリシアはアインハルトの横に移動して見ることにする。
「ヴィヴィオさん、こっちであまり戦技魔法の練習や1on1の模擬戦も身が入っていませんでしたけれど、いきなりで大丈夫でしょうか?」
ヴィヴィオはアインハルトやヴィヴィオと1on1で模擬戦をした。でも何か思うところがあったらしく本気というか何か試している雰囲気だった。
「危なくなったらフェイトかなのはさんが止めるでしょ。」
「それはそうですが…」
アインハルトの不安そうな声にアリシアも頷いて答える。
「じゃあいくよ~始めっ!」
なのはのかけ声と同時にミウラはヴィヴィオに向かって動く。
ヴィヴィオはアクセルシューターを数個作り迎撃態勢に入って2人がぶつかる。ミウラが繰り出した拳を手で受け止めつつその勢いを乗せて体を捻り裏拳を放つ。しかしミウラは手のガードでそれを弾いて左から体を捻った反動を使って回し蹴りを見舞う。拳を弾かれたヴィヴィオはそのまま後方へ体を反らし回し蹴りを回避しつつ周りに浮いていたアクセルシューターを4個ミウラへと放つ。
だがそれは全て彼女のパンチでかき消されてしまった。その僅かな時間を使い離れたヴィヴィオは再びアクセルシューターを待機状態で新たに4個作り出す。
(凄い…受け止めた手がビリビリしてる。)
ライフポイントがヴィヴィオは300程減っているのに対してミウラも200弱減っている。
ある程度ライフポイントの減少は体感出来るらしい。
「今度は私からいくよっ!」
更にアクセルシューターを6個作って彼女目がけて放つ。
さっき打ち落とせたからか今度も同じだと思い構えるがそこへ
「クロスファイアァアアシュートッ!」
ミウラに2本の砲撃魔法が直撃して吹っ飛んだ。
「うわっ……手加減っていうの知らないのかな~…」
アリシアが思わず呻く。
初見ではクロスファイアシュートは対処できなかっただろう。まともに受けたミウラに同情する。
「誘拐犯を全員叩きのめして病院送りにした人が言う台詞ではないと思いますが…それより、ヴィヴィオさんはまだ2つしか魔法を使っていないのが気になります」
「うん…」
アリシアから見てもミウラの反射神経や運動能力、瞬時に魔法を繰り出せるのは流石だと思う。流石ヴィータやザフィーラが鍛えただけある、瞬間速度の速さと防御は流石だ。それに…
(まだあの子も本気じゃない。)
吹っ飛ばされても直ぐに立ち上がる。
構えなおした彼女の表情が変わった。
(本気になった?)
雰囲気が変わったのはヴィヴィオも気づいた。アクセルシューターを10個作って構える。
こっちに駆け出すミウラ。再びクロスファイアシュートを使おうとした時、彼女が一気にスピードを上げて懐に飛び込んできた。
「速い!」
光る拳に距離を見誤った。慌てて防御態勢を取るが
「ハンマー・シュラァアアク!!」
ガードした両手のハードシェルが壊され弾いた反動で両手を上げた形になる。更にそこに彼女の左足が
「空牙っ!」
体が浮いてしまったヴィヴィオは高速の蹴りを受けてしまい腰のジャケットガードを砕かれそのまま吹っ飛ばされ大木に激突した。
「ヴィヴィオっ!」
アリシアが思わず駆け寄ろうとするがアインハルトに制される。
「まだ終わっていません。なのはさんもフェイトさんも動かれていませんから大丈夫です。」
「イタタタタ……」
彼女の大木に大きな凹みの下でヴィヴィオは立ち上がる。
両手のハードシェルジャケットは壊れ、胸のリボンも外れて腰の鎧も完全に壊れた状態なのに、何故か嬉しくなった。
「ヴィータさんとザフィーラが教えてたんだから、強くて当たり前だよね。」
それに、さっきの拳と蹴りを受けた時見えたベルカ式魔法陣。
ヴィヴィオがストライクアーツで負けたと聞いた時私は耳を疑った。でも彼女なら勝っても不思議じゃない。
(ミウラさん…だったらいいよね)
彼女なら…きっと私の希望を叶えてくれる。
トンっとジャンプしてミウラの前に降りる。
「なのはママ、ライフポイント制ってジャケットが変わっても減ったままになるの?」
「え? うん、そうだけど?」
「あと魔力量が増えたら攻撃が当たってもライフが減らなかったりしない?」
「あ…うん、どんな攻撃でも当たればライフポイントは減るよ。魔力量によってダメージが変わっちゃうかも知れないけど?」
模擬戦の途中でいきなりなのはと話し始めたヴィヴィオにミウラは拍子抜けしたらしく構えを解く。
「ミウラさん、良かったらもう1度最初からお願いしていいですか?」
「え? はい、いいですけど?」
なのはが2人のライフポイントをリセットしジャケットの再構築を補助する。壊れた腕と腰部分のジャケットが元に戻る。
「アインハルトさんから聞きました。ミウラさんは最年少のベルカの騎士だって。本当に強くて驚きました。」
「そんな、私なんてとても…」
顔を赤め謙遜するミウラにヴィヴィオは続ける。
「だから私も本気で行きます。同じベルカの騎士…ベルカ聖王として。」
「えっ?」
「RHd、いくよっ」
【Armored module Startup】
虹色の光がヴィヴィオを包み込み騎士甲冑が彼女の体を包み込む。
その光景にミウラは目を丸くして驚いた。
~コメント~
ヴィヴィオがもしなのはVividの世界にやってきたら?
久しぶりにヴィヴィオのバトル回でした。
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