第36話「シュテルの作戦(前)」
- AdventStory's After > 第4章 蘇る光
- by ima
- 2018.04.02 Monday 16:46
翌朝、子供ヴィヴィオ達やチェントと別れてヴィヴィオ達はグランツ研究所へ向かっていた。
少し違う街並みを見てみたいとも思ったけれど、また事件に巻き込まれたくないという思いの方が強くて、それに…
「小さいなのはさんもかわいかったけど小さいユーリさんやディアーチェさんもいいよね♪」
何度か時空転移をしていたけれど、この世界の様に魔法文化が無い世界は初めてで、そんな世界になのはやフェイト、アリシア、ユーリやディアーチェ達が居てグランツやスカリエッティ、元ナンバーズ達が居てみんな仲がいいのだ。
ここに居るヴィヴィオの顔を見て彼女がこの世界が好きな理由がわかった。
この世界は聖王のゆりかごや古代ベルカという枷を持つ者にとってここは心から安らげる世界…
少し違う街並みを見てみたいとも思ったけれど、また事件に巻き込まれたくないという思いの方が強くて、それに…
「小さいなのはさんもかわいかったけど小さいユーリさんやディアーチェさんもいいよね♪」
何度か時空転移をしていたけれど、この世界の様に魔法文化が無い世界は初めてで、そんな世界になのはやフェイト、アリシア、ユーリやディアーチェ達が居てグランツやスカリエッティ、元ナンバーズ達が居てみんな仲がいいのだ。
ここに居るヴィヴィオの顔を見て彼女がこの世界が好きな理由がわかった。
この世界は聖王のゆりかごや古代ベルカという枷を持つ者にとってここは心から安らげる世界…
「私はレリックを使ったブレイブデュエルの方が興味あるな~母さん達とは違うけど凄い技術よね。博士に頼んで私達も遊んでみる?」
「えっ? あっちの私達と模擬戦するの? 勝てる気しないんだけど…」
「そうじゃなくて、普段私達が使えない魔法も色々使えるんでしょ。良い経験にはなるわよ。まぁ…私もあっちの私に勝てる気しないのは同じ。」
アリシアが苦笑いする。
「そうだね~、頼んでみるだけ頼んでみよっか。」
「……ねぇヴィヴィオ、帰ったらレリック取りに行かない? 私達の世界の」
歩いている時アリシアが立ち止まってアリシアが言った。
「レリックって…ちょっと待って、完全体レリック?」
「うん、取りに行かない? ある場所は判ったんだし………やっぱり…怖い?」
「怖くないって言えば嘘になるよ。でも…理由があるんでしょ?」
「将来何かの時に私達も使わなくちゃいけない時が来るとかあっちのヴィヴィオのデバイスを直す為のパーツとか色々理由もあるけど、放っておくより手元にあった方がいいと思うの。出来れば管理局や聖王教会じゃなくて母さんの研究所で封印しておきたい。勿論使わない未来の方が良いのは判ってるよ。でも…」
「『力の無い声は届かない』…か。」
アリシアが何を言いたいのか判った。
先日のラプター開発を止められた理由。
プレシアの娘としてアリシアが管理世界全部に声を届けたのも、その証拠を見せて代わりとなる魔力コアの設計データと技術ノウハウを伝えたのもある。けれど管理局の方針を切り替えられた理由にグラナガン上空を聖王のゆりかごで制圧したのも一因だった。
「あの子が受け入れられてるんだから私達も覚悟を決めなくちゃ…か」
空を仰ぐ。
時空転移を使う者でも変えられないものがある。
術士の時間、時間や世界を超えても自分の時間は変わらない。
だからこそ転移先で何かを得ていかなければならない。
プレシア・アリシアを助けた時、今までの私の時間は決まった。これから何を見つめていくべきか…
「うん、取りに行こう。私達の世界の…私が使えるレリックを」
ヴィヴィオは親友に強く頷いて答えた。
「こんにちは~ユーリさん」
ヴィヴィオ達がグランツ研究所に顔を出すと庭園の木々に水をあげているユーリを見つけた。
「こんにちは…? シュテル達は八神堂に行きましたよ?」
どうも子供の私達と一緒にいっていると思ったらしい。
「昨日電話で話してるの聞いてました。私達はブレイブデュエルについて教えて貰いたくって。」
「あっちの母さん達みたいに本格的じゃないですけど私も魔導師のトレーナーをしてたり、アリシアはデバイスの開発手伝ったりしてまして。ゲームもそうですけどブレイブデュエルのシステムの方に興味ありまして…」
答えるとユーリはパァアアアアッ♪っと凄く嬉しそうに
「そうなんですか♪ 今博士にお話してきます。中に入って待っていて下さい。」
そう言って如雨露を置いて小走りで建物の中に入っていった。
「やぁ♪」
戻って来たユーリに案内されて入った部屋にグランツが居た。ここは所長室といったところか
「昨日は驚かせてすみませんでした。」
「ハハハ、昨日は確かに驚いたよ。忘れてしまうと未来が変わるんだから責任重大だね。今日はブレイブデュエルについて知りたいとユーリから聞いたのだが何を知りたいんだい?」
「はい、ブレイブデュエルのシステムや使っているレリック…赤い石について知りたいんです。私達も似た物を持ってるんです。」
アリシアが1歩前に出て言う。彼女は私達の最後の手を使う時に魔法制御を全て行う。レリックを使っているのを知ってから聞きたかったのだろう。
「フム…わかった。でも少しだけ待ってくれるかい。君達もこれは見たいだろう?」
そう言うと手元で何か操作すると壁に沿えつけられたモニタが映った。
そこには
「ヴィヴィオと…シュテルさん」
アリシアが呟く。2人ともバリアジャケットを纏っていた。
「やっぱりシュテルさんの電話これだったか…」
RHdを持って来た後、なのはとヴィヴィオのテストを彼女はジッと見つめていた。彼女の瞳は元世界で見たことがある。
最初はなのはと模擬戦をしたいのかと思っていたが昨日の電話でヴィヴィオとだと気づいた。
彼女のホーム、グランツ研究所ではなく八神堂を選んだのは彼女なりの中立性を持たせたというところだろうか?
(頑張れ、ヴィヴィオ…シュテルさん)
心の中で2人を応援した。
「プロトタイプじゃなくてここで挑戦してくるなんて思ってなかったよ。」
八神堂の観戦エリアでアリシアはため息をつきながら言った。
「T&Hやグランツ研究所だと盛り上がり過ぎちゃうし休日は凄く混んじゃって大変なんだ。」
「ウチは休みでも暇を持て余してる訳じゃねぇ!。アットホームが売りなだけだっ!」
隣に居るフェイトが苦笑いして答えるとそれを聞いたのかヴィータがやってきた。
「…なんだか何処かの危ないお仕事みたいにも聞こえるんだけど…。で、そんな忙しい日にみんな来ちゃっていいの? シュテルとレヴィ、ディアーチェはわかるけどフェイトまで…グランツ研究所もT&Hも大忙しじゃない?」
「…今日は外せないから。みんなにお願いしたんだ。スカリエッティ研究所にも今日はお休みしてくれる様にお願いしたんだ。」
なのはもその1人らしい、道理で休日なのに朝早く出かけた訳だ。
「大袈裟だよ~フェイトもシュテルも…そこまでしなくてもいいのに」
「ううん、ヴィヴィオが治ったから帰る前にデュエルしたかったから。アリシアと」
えっ!と驚きながらフェイトの顔を見る。
彼女の瞳は決意に満ちていた。
彼女…フェイトからの挑戦状。
フェイトは私とデュエルする為に来たのだ。
(そういうことか…)
八神堂に一緒に来たのにフェイトとなのはさんは古書店のカウンターで店番をしている。
2人も判っていたらしい。
「全く…バトルマニアなのはどこでも変わらないんだから…っと! そんな顔で言われたら断れないじゃない。いいよ、全力で相手してあげる♪」
椅子から立ち上がってフェイトに答えた。
「行けるね? RHd」
【Yes my master】
ヴィヴィオが声をかけると体内から答えが返ってきた。
それだけで十分だった。
「うん、じゃあ…思いっきり遊んじゃおう。」
視線の先に居るシュテルに対して拳を軽く握って構えた。
一方で
「ルシフェリオン」
【承知】
エクセリオンモードのアバタージャケットを纏っている。ステージは前回のグランプリで使った闘技場・草原・岸壁・市街地・湖畔が集まった複合ステージだ。その中央部の正方形の闘技場に2人は立っている。
その様子を古書店のカウンターで見ながらなのはは
「いい経験になるね…2人とも頑張って」
応援する。
【Start Duel 3…2…1…Go】
メッセージと同時に2人は動いた。
「パイロディザスター」
「アクセルシュートッ!」
互いに魔力弾を放つ。ヴィヴィオが後で放ったのを見てグランブリ準決勝の様に相殺目的だとアリシアは気づいた。しかし、ぶつかった瞬間ヴィヴィオのアクセルシューターは四散しパイロディザスターがヴィヴィオに襲いかかった。
「!?」
再びヴィヴィオがアクセルシュートを放つがそれも四散、距離を取ろうと動いて更に追撃されるのを見て
「インパクトキャノン!」
パイロディザスターが集まったところを砲撃して消した。
しかし、その軌道には
「クロスファイアシュート」
シュテルが先に照準を合わせパイロディザスターから砲撃魔法に切り替え放っていた。
「RHd!」
【Sacred defender】
【ドォォオオン!!】
防御態勢を取って更にシールド系スキルを使うったところに直撃し、ヴィヴィオのライフポイントが3割程減った。
「イタタタ…凄い…シュテル…」
ダメージがあっても痛い訳じゃないけれどヴィヴィオは言いながら立ち上がる。
「まだ始まったばかりです。行きます」
そう言うと今度はまっすぐヴィヴィオに突っ込んできた。
ヴィヴィオもそれに応じて向かっていく。
「ルシフェリオンクロー」
「紫電一閃!」
シュテルの右手に現れた爪にヴィヴィオが合わせてカウンターが決まるかと思った瞬間、腕から現れた炎がヴィヴィオを巻き込む。
大爆発が起きてヴィヴィオ、シュテルそれぞれが1割程ライフポイントを削った。
「これは凄いな、ヴィヴィオちゃんが圧されてる。」
古書店八神堂のカウンター内でのろうさの目から映される映像を見てはやては驚いた。
「ヴィヴィオ、何が起きたのか判らなくて驚いてるね。」
「姉さんもどうしてって思ってるだろうね。」
なのはは隣のフェイトと一緒にクスッと笑った。
「2人とも知ってるんです?」
「何となく…だけど。シュテルちゃんがヴィヴィオに勝ってる所に気づいたんじゃないかな。」
「これでこっちの私も気づいてくれたらいいんだけど…」
「ええ~っ、2人の秘密はずるいです。」
「う~ん…じゃあヒント、はやてちゃんは同じ方法が使えないけれど、こっちの私やフェイトちゃん、すずかちゃん、アリサちゃん、アリシアちゃんは使えます。勿論レヴィちゃん、ディアーチェちゃん達も」
「私は使えんけど他のみんなは使える? シュテルがヴィヴィオちゃんに勝ってるところ?」
腕を組んで考えるはやてにクスッと笑い、再び映像に視線を戻す。既に2人は高機動戦に入っていた。
「さぁヴィヴィオ、急いで考えないと負けちゃうよ♪」
~コメント~
シュテルvsヴィヴィオ回です。
ブレイブデュエルでシュテルはヴィヴィオに負け越していて色々対策を考えています。
「えっ? あっちの私達と模擬戦するの? 勝てる気しないんだけど…」
「そうじゃなくて、普段私達が使えない魔法も色々使えるんでしょ。良い経験にはなるわよ。まぁ…私もあっちの私に勝てる気しないのは同じ。」
アリシアが苦笑いする。
「そうだね~、頼んでみるだけ頼んでみよっか。」
「……ねぇヴィヴィオ、帰ったらレリック取りに行かない? 私達の世界の」
歩いている時アリシアが立ち止まってアリシアが言った。
「レリックって…ちょっと待って、完全体レリック?」
「うん、取りに行かない? ある場所は判ったんだし………やっぱり…怖い?」
「怖くないって言えば嘘になるよ。でも…理由があるんでしょ?」
「将来何かの時に私達も使わなくちゃいけない時が来るとかあっちのヴィヴィオのデバイスを直す為のパーツとか色々理由もあるけど、放っておくより手元にあった方がいいと思うの。出来れば管理局や聖王教会じゃなくて母さんの研究所で封印しておきたい。勿論使わない未来の方が良いのは判ってるよ。でも…」
「『力の無い声は届かない』…か。」
アリシアが何を言いたいのか判った。
先日のラプター開発を止められた理由。
プレシアの娘としてアリシアが管理世界全部に声を届けたのも、その証拠を見せて代わりとなる魔力コアの設計データと技術ノウハウを伝えたのもある。けれど管理局の方針を切り替えられた理由にグラナガン上空を聖王のゆりかごで制圧したのも一因だった。
「あの子が受け入れられてるんだから私達も覚悟を決めなくちゃ…か」
空を仰ぐ。
時空転移を使う者でも変えられないものがある。
術士の時間、時間や世界を超えても自分の時間は変わらない。
だからこそ転移先で何かを得ていかなければならない。
プレシア・アリシアを助けた時、今までの私の時間は決まった。これから何を見つめていくべきか…
「うん、取りに行こう。私達の世界の…私が使えるレリックを」
ヴィヴィオは親友に強く頷いて答えた。
「こんにちは~ユーリさん」
ヴィヴィオ達がグランツ研究所に顔を出すと庭園の木々に水をあげているユーリを見つけた。
「こんにちは…? シュテル達は八神堂に行きましたよ?」
どうも子供の私達と一緒にいっていると思ったらしい。
「昨日電話で話してるの聞いてました。私達はブレイブデュエルについて教えて貰いたくって。」
「あっちの母さん達みたいに本格的じゃないですけど私も魔導師のトレーナーをしてたり、アリシアはデバイスの開発手伝ったりしてまして。ゲームもそうですけどブレイブデュエルのシステムの方に興味ありまして…」
答えるとユーリはパァアアアアッ♪っと凄く嬉しそうに
「そうなんですか♪ 今博士にお話してきます。中に入って待っていて下さい。」
そう言って如雨露を置いて小走りで建物の中に入っていった。
「やぁ♪」
戻って来たユーリに案内されて入った部屋にグランツが居た。ここは所長室といったところか
「昨日は驚かせてすみませんでした。」
「ハハハ、昨日は確かに驚いたよ。忘れてしまうと未来が変わるんだから責任重大だね。今日はブレイブデュエルについて知りたいとユーリから聞いたのだが何を知りたいんだい?」
「はい、ブレイブデュエルのシステムや使っているレリック…赤い石について知りたいんです。私達も似た物を持ってるんです。」
アリシアが1歩前に出て言う。彼女は私達の最後の手を使う時に魔法制御を全て行う。レリックを使っているのを知ってから聞きたかったのだろう。
「フム…わかった。でも少しだけ待ってくれるかい。君達もこれは見たいだろう?」
そう言うと手元で何か操作すると壁に沿えつけられたモニタが映った。
そこには
「ヴィヴィオと…シュテルさん」
アリシアが呟く。2人ともバリアジャケットを纏っていた。
「やっぱりシュテルさんの電話これだったか…」
RHdを持って来た後、なのはとヴィヴィオのテストを彼女はジッと見つめていた。彼女の瞳は元世界で見たことがある。
最初はなのはと模擬戦をしたいのかと思っていたが昨日の電話でヴィヴィオとだと気づいた。
彼女のホーム、グランツ研究所ではなく八神堂を選んだのは彼女なりの中立性を持たせたというところだろうか?
(頑張れ、ヴィヴィオ…シュテルさん)
心の中で2人を応援した。
「プロトタイプじゃなくてここで挑戦してくるなんて思ってなかったよ。」
八神堂の観戦エリアでアリシアはため息をつきながら言った。
「T&Hやグランツ研究所だと盛り上がり過ぎちゃうし休日は凄く混んじゃって大変なんだ。」
「ウチは休みでも暇を持て余してる訳じゃねぇ!。アットホームが売りなだけだっ!」
隣に居るフェイトが苦笑いして答えるとそれを聞いたのかヴィータがやってきた。
「…なんだか何処かの危ないお仕事みたいにも聞こえるんだけど…。で、そんな忙しい日にみんな来ちゃっていいの? シュテルとレヴィ、ディアーチェはわかるけどフェイトまで…グランツ研究所もT&Hも大忙しじゃない?」
「…今日は外せないから。みんなにお願いしたんだ。スカリエッティ研究所にも今日はお休みしてくれる様にお願いしたんだ。」
なのはもその1人らしい、道理で休日なのに朝早く出かけた訳だ。
「大袈裟だよ~フェイトもシュテルも…そこまでしなくてもいいのに」
「ううん、ヴィヴィオが治ったから帰る前にデュエルしたかったから。アリシアと」
えっ!と驚きながらフェイトの顔を見る。
彼女の瞳は決意に満ちていた。
彼女…フェイトからの挑戦状。
フェイトは私とデュエルする為に来たのだ。
(そういうことか…)
八神堂に一緒に来たのにフェイトとなのはさんは古書店のカウンターで店番をしている。
2人も判っていたらしい。
「全く…バトルマニアなのはどこでも変わらないんだから…っと! そんな顔で言われたら断れないじゃない。いいよ、全力で相手してあげる♪」
椅子から立ち上がってフェイトに答えた。
「行けるね? RHd」
【Yes my master】
ヴィヴィオが声をかけると体内から答えが返ってきた。
それだけで十分だった。
「うん、じゃあ…思いっきり遊んじゃおう。」
視線の先に居るシュテルに対して拳を軽く握って構えた。
一方で
「ルシフェリオン」
【承知】
エクセリオンモードのアバタージャケットを纏っている。ステージは前回のグランプリで使った闘技場・草原・岸壁・市街地・湖畔が集まった複合ステージだ。その中央部の正方形の闘技場に2人は立っている。
その様子を古書店のカウンターで見ながらなのはは
「いい経験になるね…2人とも頑張って」
応援する。
【Start Duel 3…2…1…Go】
メッセージと同時に2人は動いた。
「パイロディザスター」
「アクセルシュートッ!」
互いに魔力弾を放つ。ヴィヴィオが後で放ったのを見てグランブリ準決勝の様に相殺目的だとアリシアは気づいた。しかし、ぶつかった瞬間ヴィヴィオのアクセルシューターは四散しパイロディザスターがヴィヴィオに襲いかかった。
「!?」
再びヴィヴィオがアクセルシュートを放つがそれも四散、距離を取ろうと動いて更に追撃されるのを見て
「インパクトキャノン!」
パイロディザスターが集まったところを砲撃して消した。
しかし、その軌道には
「クロスファイアシュート」
シュテルが先に照準を合わせパイロディザスターから砲撃魔法に切り替え放っていた。
「RHd!」
【Sacred defender】
【ドォォオオン!!】
防御態勢を取って更にシールド系スキルを使うったところに直撃し、ヴィヴィオのライフポイントが3割程減った。
「イタタタ…凄い…シュテル…」
ダメージがあっても痛い訳じゃないけれどヴィヴィオは言いながら立ち上がる。
「まだ始まったばかりです。行きます」
そう言うと今度はまっすぐヴィヴィオに突っ込んできた。
ヴィヴィオもそれに応じて向かっていく。
「ルシフェリオンクロー」
「紫電一閃!」
シュテルの右手に現れた爪にヴィヴィオが合わせてカウンターが決まるかと思った瞬間、腕から現れた炎がヴィヴィオを巻き込む。
大爆発が起きてヴィヴィオ、シュテルそれぞれが1割程ライフポイントを削った。
「これは凄いな、ヴィヴィオちゃんが圧されてる。」
古書店八神堂のカウンター内でのろうさの目から映される映像を見てはやては驚いた。
「ヴィヴィオ、何が起きたのか判らなくて驚いてるね。」
「姉さんもどうしてって思ってるだろうね。」
なのはは隣のフェイトと一緒にクスッと笑った。
「2人とも知ってるんです?」
「何となく…だけど。シュテルちゃんがヴィヴィオに勝ってる所に気づいたんじゃないかな。」
「これでこっちの私も気づいてくれたらいいんだけど…」
「ええ~っ、2人の秘密はずるいです。」
「う~ん…じゃあヒント、はやてちゃんは同じ方法が使えないけれど、こっちの私やフェイトちゃん、すずかちゃん、アリサちゃん、アリシアちゃんは使えます。勿論レヴィちゃん、ディアーチェちゃん達も」
「私は使えんけど他のみんなは使える? シュテルがヴィヴィオちゃんに勝ってるところ?」
腕を組んで考えるはやてにクスッと笑い、再び映像に視線を戻す。既に2人は高機動戦に入っていた。
「さぁヴィヴィオ、急いで考えないと負けちゃうよ♪」
~コメント~
シュテルvsヴィヴィオ回です。
ブレイブデュエルでシュテルはヴィヴィオに負け越していて色々対策を考えています。
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