第38話「アリシアの真価」
- AdventStory's After > 第4章 蘇る光
- by ima
- 2018.04.29 Sunday 00:27
「シュテルすっごく強くなってた。本当に驚いたよ。」
カプセルから出た直後、ヴィヴィオとシュテルは歓声に迎えられた。
「ありがとうございます。ヴィヴィオ…少しだけいいですか? 一緒に来てください」
「? うん…」
そう言われてヴィヴィオはシュテルの後をついて行った。
「失礼します。」
ついて行ったのは八神堂ブレイブデュエルのオペレーションルームだった。部屋の中で操作していたリインフォースが振り返って声をかける。
カプセルから出た直後、ヴィヴィオとシュテルは歓声に迎えられた。
「ありがとうございます。ヴィヴィオ…少しだけいいですか? 一緒に来てください」
「? うん…」
そう言われてヴィヴィオはシュテルの後をついて行った。
「失礼します。」
ついて行ったのは八神堂ブレイブデュエルのオペレーションルームだった。部屋の中で操作していたリインフォースが振り返って声をかける。
「シュテルもヴィヴィオもお疲れ様。凄く盛り上がっていたよ。」
「グランツ研究所ですべきだったのですが…ありがとうございます。端末を1台使わせてもらえませんか?」
「ああ、それを使うといい」
指さされた端末に向かうシュテルにヴィヴィオも後を追う。
「ヴィヴィオ、先ほどのデュエルで何故あなたが負けたかわかりますか?」
端末を操作しながら聞かれる。
「? シュテルがいっぱい練習して、私を研究してたからじゃないの? 私のカードの対策とか知らないスキルカードとか使って」
「それもあります。ですがあのデュエルでもヴィヴィオの勝機はありました。それがここです。」
そう言って表示させたのは私達のデュエル。
「ライトニングディザスターのルシフェリオンはディザスターヘッド、槍モードなので突撃しか出来ません。ですから外れた時点で私は次の攻撃に繋げるのに隙がありました。ですがそれでもヴィヴィオは私ではなくルシフェリオンを攻撃しました。」
「何故ルシフェリオンではなく私に雷光一閃を使わなかったのですか? あの時受けていればその時点で勝負はついていました。」
「それは…デバイスを壊せば攻撃できなくなるから…」
そう答えながらも咄嗟にそうしてしまった。
「いいえ、あなたは人への攻撃を極端に嫌っています。恐れていると言ってもいいでしょう。それが弱点にも関わらず癖になっています。」
「動きの激しいデバイスを狙おうとするあまり余計な動作が入り、また他の攻撃に対して注意力が落ちています。近接戦であれば今度の様に致命的な結果も起こりうるでしょう。今までのヴィヴィオのデュエルを全て見ましたがデバイスを持っていたデュエリストに対しては最初にデバイスを壊すか使えない状態にしていましたし、融合タイプの場合でも相手の急所を避けていました。」
無意識にしていたから気づいていなかった。
「シュテル、それは…」
リインフォースが口を出そうとするがシュテルは手で制する。
「理由がありこの癖がついたのだと思います。弱点と知りながらあえて突いたことには謝罪します。ですがヴィヴィオ、この癖は治すべきです。出来ればこの世界、ブレイブデュエルの中で。」
「…どうして?」
「ブレイブデュエルの中ではどれだけ怪我をしてもゲームの中であって現実にはかすり傷も受けません。治すには適した環境です。」
「癖については私とアミタしか知りません。治す気があるのでしたら声をかけてください。私達は全力で支援します。…きっと、なのはさんやフェイトさんもそれを心の中では願っていると思いますよ。」
「ママ達も?」
「私が気づいているのを2人が気づいていない筈ありませんから。少し考えてみてください。」
「……うん…」
ヴィヴィオは静かに頷いた。
「それでは…ステージに戻って応援しましょう。」
「えっ?」
「フェイトとアリシアのデュエル、白熱しています。」
そう言って指さした方のモニタを見るとアリシアがフェイトとデュエルしていた。
「え!? ええ~っ!!」
ヴィヴィオとシュテルのデュエルが高火力砲撃魔法を使う派手なデュエルだったとすれば、アリシアとフェイトのデュエルはスピード、正にコンマ1秒の判断が勝負を分けるような超高速戦だった。
本来デュエル中はその映像を撮る為にカメラ用のプログラムが動いている。しかし2人のデュエルは追いつけなくなってグランツ研究所からユーリが手動で操作していた。
水色と金色の光が高速で何度もぶつかる。
「フェイトちゃん、頑張れっ!」
T&Hでなのはは応援していた。
一方の八神堂の古書店カウンターでは
「滅茶苦茶速い、ブレイブデュエルでもここまで速く動けるんですね」
驚くはやてにフェイトはクスッと笑って
「まだまだ速くなるよ。アリシアもフェイトも互いに様子見をしてるから。」
「フェイトちゃんはどっちが勝つと思う?」
楽しそうに言うフェイトになのはは聞く
「2人の成長次第かな。こっちのフェイトは凄く真面目で前に教えたことをキチンとこなしてる。」
「アリシアは?」
「姉さんは…魔力資質がないけど恭也さんや美由希さんに教わって凄い早さで成長してる。リアルじゃ魔法を使わなきゃ私も勝てないと思う…。マニュアルじゃなくて経験から考えてる。そろそろ2人とも動き出すよ、見てて。」
「そろそろ体も暖まってきたし全力でいくよっ!」
アリシアはそう言ってライオットとソードダンサーを起動した。
「うん、私もっ!」
疾風迅雷を起動し、ソニックフォームと小型の片手剣2本に切り替えた。
2人とも構えた直後、姿が消えた。
「消えたっ!?」
「うそっ!! 2人ともSonicMoveを10回同時に使ってる!?」
ユーリは追いかけられなくなって慌てた。
高速特化したジャケットから高速移動スキルを上限値まで使っている。時折見えるのは2人がぶつかった瞬間だけ。コンソールからでも追いかけられない。
そこに通信が入った。忙しいのにとムッとしながらも相手を見て通信を取る。
「はい、ユーリです。」
『八神堂のはやてです。ユーリ落ち着いて。今からフェイトさんが指示するからそっちを追いかけて』
「は、はい! ありがとうございます」
映像が追いかけられなくなったのに気づいて連絡してくれたらしい
『ユーリ、次にぶつかってから言うよ。…』
言葉を聞き漏らさぬよう注意しながら指示された方を映す。
「アリシア…凄い」
驚きながらモニタを見る。
先日のWeeklyイベントでアリシアはSonicMoveを使わなかった。もし今と同じ様に使っていたら…簡単に勝てただろうか?
『スキルカードが使えなきゃ私には勝てないよってヴィヴィオが思ってくれる位まで追い詰めたかったんだけど…全然敵わなかった。』
スキルカードに頼るところまで追い詰めるつもりなら…何故彼女はこのスキルを使わなかったのだろうか?
(…私だったから?)
アリシアが教わった高速移動、あれを止められるのは私だけ…。だから使わなかった。今の姿がきっと彼女の全力。
(頑張って…)
ぶつけて貰えなかった寂しさを感じつつ心の中で応援する。
やがて金色と水色の光が軌跡を描き真っ直ぐぶつかる。
ヴィヴィオとシュテルのデュエルの様に再収集出来ていない上に同時にスキルを使っていたこともあって2人の魔力値は残り1割を切っていた。金色と水色の刃を押し圧されながら話す。
「初めて見せたのにここまで出来るなんて、フェイトは凄いね。」
「アリシアも凄いよ。私なんてみんなと一緒にいっぱい練習して出来たのに…」
その言葉で知る。彼女はシュテルとは違うブレイブデュエルの可能性を私に見たのかも知れない。
「…じゃあ余計に負けられないね。お互いにっ!」
「うん!」
押し返して距離を取る。
元々薄いジャケットだから色んな所が破けている。だがフェイトもそれは同じだ。
「あと1回か…バルディッシュ、準備いい?」
【Yes Sir】
右手を後ろに下げ、左手を前に出して弓を引く様にしながら体勢を下げる。
その構えを見てフェイトは直ぐさま動いた。
なのはと彼女の姉、美由希から教えて貰った。『アレから動いたら今のフェイトには勝ち目が無い』と。だったら勝つ方法は1つ。
【アリシアが動く前に私が動く】
目標を見定めなければ動かない。
真下から攻めようとした時、彼女は私が来る方向が見えていたかの様にこっちに向かってきた。
「!?」
咄嗟に体を捻って剣で切り上げる。アリシアの左手の剣は弾かれてバランスを崩すが勢いを止めずに更に切り返してきた。
「っ!!」
体勢を整える間もなく振りかぶって弾く。
「バルディッシュ!!」
【Stinger Blade】
目の前に数本の剣が現れ襲ってきた。
「!!」
直撃を受け爆音と共にフェイトのライフポイントは一気に奪われてしまった。
「フェイトちゃん…もうちょっとやったのに…。敗因は焦ったからですか?」
カウンターの中で映像を見ていたはやては残念そうに言いながらもフェイトに聞く。
「焦りは無かったと思うよ。負けた理由は洞察力と…魔法戦の経験の差…だろうね。なのはは?」
「うん、それと心理的に追い込んだね。アリシアはあの構えで高速の突きを出すっていう風に見せた。アリシアとこっちのフェイトちゃんは前にデュエルをしてあの突きで負けてるでしょ。それが心の何処かに残ってた。」
「それを確認する為にアリシアはあえて構えた。あの時正面から真っ直ぐ挑んでいたらアリシアの方が焦ったんじゃないかな。」
「でもフェイトちゃんは死角に入ろうと下に回り込んじゃった。下に行ったのは残りの魔力でスピードを上げる為だったと思うけど、アリシアの攻撃スピードも上がるのを考えてなかった。アリシアが残った魔力をスピードアップに全部振るんじゃなくてバルディッシュを介してスティンガーブレイドを使える様にしてたのは、最初から準備していたのかも知れないね。」
「そんな攻防があの一瞬で…」
ふえ~っと驚くはやてになのはとフェイトはクスッと笑いながら
「シュテルちゃんも、フェイトちゃんも凄く強くなった。…アリシアも…」
ブレイブデュエル内で握手するアリシアとフェイトを見て僅かな時間でしかないのに未来に影響を与えるという意味に気づき心の底から喜べないでいた。
~コメント~
掲載が遅れてすみませんでした。新年度直後は本当に色々起きます。
そして毎年ながら休めないGW突入です…
話を戻してブレイブデュエルのアリシアVSフェイト戦でした。
何故アリシアをここまで引き上げたのかは…今後の話にも繋がっていく予定です。
「グランツ研究所ですべきだったのですが…ありがとうございます。端末を1台使わせてもらえませんか?」
「ああ、それを使うといい」
指さされた端末に向かうシュテルにヴィヴィオも後を追う。
「ヴィヴィオ、先ほどのデュエルで何故あなたが負けたかわかりますか?」
端末を操作しながら聞かれる。
「? シュテルがいっぱい練習して、私を研究してたからじゃないの? 私のカードの対策とか知らないスキルカードとか使って」
「それもあります。ですがあのデュエルでもヴィヴィオの勝機はありました。それがここです。」
そう言って表示させたのは私達のデュエル。
「ライトニングディザスターのルシフェリオンはディザスターヘッド、槍モードなので突撃しか出来ません。ですから外れた時点で私は次の攻撃に繋げるのに隙がありました。ですがそれでもヴィヴィオは私ではなくルシフェリオンを攻撃しました。」
「何故ルシフェリオンではなく私に雷光一閃を使わなかったのですか? あの時受けていればその時点で勝負はついていました。」
「それは…デバイスを壊せば攻撃できなくなるから…」
そう答えながらも咄嗟にそうしてしまった。
「いいえ、あなたは人への攻撃を極端に嫌っています。恐れていると言ってもいいでしょう。それが弱点にも関わらず癖になっています。」
「動きの激しいデバイスを狙おうとするあまり余計な動作が入り、また他の攻撃に対して注意力が落ちています。近接戦であれば今度の様に致命的な結果も起こりうるでしょう。今までのヴィヴィオのデュエルを全て見ましたがデバイスを持っていたデュエリストに対しては最初にデバイスを壊すか使えない状態にしていましたし、融合タイプの場合でも相手の急所を避けていました。」
無意識にしていたから気づいていなかった。
「シュテル、それは…」
リインフォースが口を出そうとするがシュテルは手で制する。
「理由がありこの癖がついたのだと思います。弱点と知りながらあえて突いたことには謝罪します。ですがヴィヴィオ、この癖は治すべきです。出来ればこの世界、ブレイブデュエルの中で。」
「…どうして?」
「ブレイブデュエルの中ではどれだけ怪我をしてもゲームの中であって現実にはかすり傷も受けません。治すには適した環境です。」
「癖については私とアミタしか知りません。治す気があるのでしたら声をかけてください。私達は全力で支援します。…きっと、なのはさんやフェイトさんもそれを心の中では願っていると思いますよ。」
「ママ達も?」
「私が気づいているのを2人が気づいていない筈ありませんから。少し考えてみてください。」
「……うん…」
ヴィヴィオは静かに頷いた。
「それでは…ステージに戻って応援しましょう。」
「えっ?」
「フェイトとアリシアのデュエル、白熱しています。」
そう言って指さした方のモニタを見るとアリシアがフェイトとデュエルしていた。
「え!? ええ~っ!!」
ヴィヴィオとシュテルのデュエルが高火力砲撃魔法を使う派手なデュエルだったとすれば、アリシアとフェイトのデュエルはスピード、正にコンマ1秒の判断が勝負を分けるような超高速戦だった。
本来デュエル中はその映像を撮る為にカメラ用のプログラムが動いている。しかし2人のデュエルは追いつけなくなってグランツ研究所からユーリが手動で操作していた。
水色と金色の光が高速で何度もぶつかる。
「フェイトちゃん、頑張れっ!」
T&Hでなのはは応援していた。
一方の八神堂の古書店カウンターでは
「滅茶苦茶速い、ブレイブデュエルでもここまで速く動けるんですね」
驚くはやてにフェイトはクスッと笑って
「まだまだ速くなるよ。アリシアもフェイトも互いに様子見をしてるから。」
「フェイトちゃんはどっちが勝つと思う?」
楽しそうに言うフェイトになのはは聞く
「2人の成長次第かな。こっちのフェイトは凄く真面目で前に教えたことをキチンとこなしてる。」
「アリシアは?」
「姉さんは…魔力資質がないけど恭也さんや美由希さんに教わって凄い早さで成長してる。リアルじゃ魔法を使わなきゃ私も勝てないと思う…。マニュアルじゃなくて経験から考えてる。そろそろ2人とも動き出すよ、見てて。」
「そろそろ体も暖まってきたし全力でいくよっ!」
アリシアはそう言ってライオットとソードダンサーを起動した。
「うん、私もっ!」
疾風迅雷を起動し、ソニックフォームと小型の片手剣2本に切り替えた。
2人とも構えた直後、姿が消えた。
「消えたっ!?」
「うそっ!! 2人ともSonicMoveを10回同時に使ってる!?」
ユーリは追いかけられなくなって慌てた。
高速特化したジャケットから高速移動スキルを上限値まで使っている。時折見えるのは2人がぶつかった瞬間だけ。コンソールからでも追いかけられない。
そこに通信が入った。忙しいのにとムッとしながらも相手を見て通信を取る。
「はい、ユーリです。」
『八神堂のはやてです。ユーリ落ち着いて。今からフェイトさんが指示するからそっちを追いかけて』
「は、はい! ありがとうございます」
映像が追いかけられなくなったのに気づいて連絡してくれたらしい
『ユーリ、次にぶつかってから言うよ。…』
言葉を聞き漏らさぬよう注意しながら指示された方を映す。
「アリシア…凄い」
驚きながらモニタを見る。
先日のWeeklyイベントでアリシアはSonicMoveを使わなかった。もし今と同じ様に使っていたら…簡単に勝てただろうか?
『スキルカードが使えなきゃ私には勝てないよってヴィヴィオが思ってくれる位まで追い詰めたかったんだけど…全然敵わなかった。』
スキルカードに頼るところまで追い詰めるつもりなら…何故彼女はこのスキルを使わなかったのだろうか?
(…私だったから?)
アリシアが教わった高速移動、あれを止められるのは私だけ…。だから使わなかった。今の姿がきっと彼女の全力。
(頑張って…)
ぶつけて貰えなかった寂しさを感じつつ心の中で応援する。
やがて金色と水色の光が軌跡を描き真っ直ぐぶつかる。
ヴィヴィオとシュテルのデュエルの様に再収集出来ていない上に同時にスキルを使っていたこともあって2人の魔力値は残り1割を切っていた。金色と水色の刃を押し圧されながら話す。
「初めて見せたのにここまで出来るなんて、フェイトは凄いね。」
「アリシアも凄いよ。私なんてみんなと一緒にいっぱい練習して出来たのに…」
その言葉で知る。彼女はシュテルとは違うブレイブデュエルの可能性を私に見たのかも知れない。
「…じゃあ余計に負けられないね。お互いにっ!」
「うん!」
押し返して距離を取る。
元々薄いジャケットだから色んな所が破けている。だがフェイトもそれは同じだ。
「あと1回か…バルディッシュ、準備いい?」
【Yes Sir】
右手を後ろに下げ、左手を前に出して弓を引く様にしながら体勢を下げる。
その構えを見てフェイトは直ぐさま動いた。
なのはと彼女の姉、美由希から教えて貰った。『アレから動いたら今のフェイトには勝ち目が無い』と。だったら勝つ方法は1つ。
【アリシアが動く前に私が動く】
目標を見定めなければ動かない。
真下から攻めようとした時、彼女は私が来る方向が見えていたかの様にこっちに向かってきた。
「!?」
咄嗟に体を捻って剣で切り上げる。アリシアの左手の剣は弾かれてバランスを崩すが勢いを止めずに更に切り返してきた。
「っ!!」
体勢を整える間もなく振りかぶって弾く。
「バルディッシュ!!」
【Stinger Blade】
目の前に数本の剣が現れ襲ってきた。
「!!」
直撃を受け爆音と共にフェイトのライフポイントは一気に奪われてしまった。
「フェイトちゃん…もうちょっとやったのに…。敗因は焦ったからですか?」
カウンターの中で映像を見ていたはやては残念そうに言いながらもフェイトに聞く。
「焦りは無かったと思うよ。負けた理由は洞察力と…魔法戦の経験の差…だろうね。なのはは?」
「うん、それと心理的に追い込んだね。アリシアはあの構えで高速の突きを出すっていう風に見せた。アリシアとこっちのフェイトちゃんは前にデュエルをしてあの突きで負けてるでしょ。それが心の何処かに残ってた。」
「それを確認する為にアリシアはあえて構えた。あの時正面から真っ直ぐ挑んでいたらアリシアの方が焦ったんじゃないかな。」
「でもフェイトちゃんは死角に入ろうと下に回り込んじゃった。下に行ったのは残りの魔力でスピードを上げる為だったと思うけど、アリシアの攻撃スピードも上がるのを考えてなかった。アリシアが残った魔力をスピードアップに全部振るんじゃなくてバルディッシュを介してスティンガーブレイドを使える様にしてたのは、最初から準備していたのかも知れないね。」
「そんな攻防があの一瞬で…」
ふえ~っと驚くはやてになのはとフェイトはクスッと笑いながら
「シュテルちゃんも、フェイトちゃんも凄く強くなった。…アリシアも…」
ブレイブデュエル内で握手するアリシアとフェイトを見て僅かな時間でしかないのに未来に影響を与えるという意味に気づき心の底から喜べないでいた。
~コメント~
掲載が遅れてすみませんでした。新年度直後は本当に色々起きます。
そして毎年ながら休めないGW突入です…
話を戻してブレイブデュエルのアリシアVSフェイト戦でした。
何故アリシアをここまで引き上げたのかは…今後の話にも繋がっていく予定です。
Comments