第14話 「パートナー」

「よし、今日はここまで。明日はスターズが思念体待機になるから手伝えない。」
「ハァッハァッ…ありがとう、ございましたっ」

 アースラの訓練室で息を整えながらヴィータに頭を下げる。
 バリアジャケットの姿で汗だくで息があがったヴィヴィオに比べて訓練服なヴィータとシグナムは息どころか汗ひとつかいていない。

「明日は私が相手をしよう。」
「よ、よろしくおねがい、します…」
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第13話 「時を越えた再会」

「海…綺麗だ」
「そうね、本当に綺麗。」
「でも…僕達どうやって帰ればいいんだろう?」

 臨海公園で2人は陽が海に沈むのを見つめていた。

「アイシス…心配してるかな。」
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第12話 「2人のヴィヴィオ」

 治療の終えた子供のはやてちゃんは家に帰った。
 シグナムさん達にはリンディ提督から状況を伝えて貰って家に戻っているから今頃揃って家でゆっくりしているだろう。
 怪我をして眠っていたリインフォースさんは翌朝目覚めた。私達の世界では彼女は既に消えているからはやてちゃん達2人とも凄く喜んでいた。
 はやてちゃん…リインフォースさんと会えるなんて思ってもみなかっただろう。
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ASシリーズ設定(その3)時間移動

 小説・ホームページ版のヴィヴィオSSを読んで頂きありがとうございます。
 先日静奈さんより「ヴィヴィオの時間移動がややこしいゾ!!」というありがたい突っ込みを貰いました。
 物語が進むにつれてAsシリーズの時間設定とかが複雑になっているのでここで簡単に紹介したいと思います。
2012/05/06タイプABCの図解を更新しました。(静奈)
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第11話 「混迷からの始まり」

 ヴィヴィオと悠久の書から光が消えた後、下方に暗闇の中浮かぶ町明かりが見えていた。

「センサー遮断。軌道上やとエネルギー消費が激しいから海上へ」
「アースラ海上へ着水します。ここは…何処でしょうか?」
「ここは第97管理外世界、海鳴市の近く。時間は…闇の書事件から3ヶ月位経っています。」

 グリフィスの問いに答えるヴィヴィオ。

「海鳴か~懐かしいな。ん? 闇の書事件から3ヶ月後って…軌道上にアースラ居るんとちゃう? リイン、軌道上を含む周囲に管理局艦船の検索」
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第10話 「再び舞い上がる翼」

「ただいま…」
「………」
「あれ? なのはママ~、フェイトママ~?」

 ヴィヴィオは魔力が回復して再び時空転移が使えるようになる前に家に戻った。
 理由は2つ、なのはとフェイトにも一緒に来て貰う為、そして…

(通信切って行っちゃったから…怒られると思ってたのに…ママ達どこに行っちゃったんだろう?)

 レイジングハートとバルディッシュにも通信出来ない。どこにいるのか?
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第09話 「もがれた翼」

「戻っちゃったんだ…ヴィヴィオ。」

 プレシアからヴィヴィオが元の世界へ戻ったのを聞いてアリシアは呟いた。
 シュテル・ディアーチェ・レヴィが立て続けに消え、未知のエネルギーを使う姉妹が現れたのと併せるかの様に再び現れた。
 それもヴィヴィオとはやてが壊したデバイスと魔導書を持って。
 ここまで何か起きれば揃えば大きな事件の前兆とも思えるし、プレシアがヴィヴィオに言った通り闇の欠片事件の記憶から作られたヴィヴィオ達の思念体が現れたらもっと大変な事になる。
 オリヴィエと応援をと言っていたからヴィヴィオはオリヴィエやフェイト達を連れて戻ってくるだろう。
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第08話 「ヴィヴィオへの贈り物」

「…ここは…研究所…オリヴィエさんはっ!?」

 ヴィヴィオが目覚めるとそこはプレシアの研究施設だった。

「オリヴィエさんに知らせなくちゃっ」

 ガバッと起きる。すると目の前には椅子に座ったオリヴィエが視界に入った。

「お帰りなさい。戻ってくると思っていました。」

「オリヴィエさん…! 交差する時間見つけました。急いで戻らなきゃ!!」
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第07話 「交差の中心」

『そう…僕も何か手伝えたらって良かったんだけど…』
「仕方ないよ。未発見のレリックじゃ何処にあるかわからないんだから…」

 オリヴィエの報告を受けて借りる準備をしていたユーノになのはが連絡した。はやては部屋の角で膝を抱えて落ち込んでいる。
 こういう可能性もあったのに見落としていたのが許せないらしい。

『僕はNo.70のレリックを借りられる様に申請する』
「うん、お願い。」
『なのは、ヴィヴィオは僕も心配だけど、なのは達も無理しないでね』
「ありがとう、ユーノ君」
 
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第06話 「望む未来」

 私達が海鳴にやってきて数日が経ちました。
 こっちに来てからプレシアさんとアリシアは体が重くなったり消えかけたりは起きてません。
 2人も口には出さないけどホッとしているみたいです。
 プレシアさんはここに居る間翠屋で働いてます。
 翠の文字が入ったエプロンを持参していたから桃子さんと士郎さんにどうして持っているのか聞かれて困ったらしいけど、それ以降は厨房で3人楽しそうです。
 私もここに居る間手伝うつもりでしたが年末程忙しくないのと…
「私の仕事を取らないでください」とシュテルに言われちゃいました・・・。


 
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第05話 「夜天の策略」

オリヴィエが来た時既に日は変わっていた為はやては彼女を家に泊めた。そして翌朝なのはとフェイトに連絡を取った。
 既にヴィヴィオは何処かの世界に行った後であり、何かが起きていてアリシアやプレシア、チェント、リニスまで連れて行ってしまったのを知った。

 そして…

「はやてさん…考えたわね」
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第04話 「家族の食卓」

「違う世界の未来から来た…の…ね…」
「はい」
「モニタで見た雰囲気と少し違う…」
「…信じられない…」
「……」

 海鳴市に居ればいつかは見つかる。そうなる前にと考えたヴィヴィオは3人と1匹を連れハラオウン家を訪れた。
 ヴィヴィオ達を出迎えたのはリンディ・クロノ・エイミィの3人だった。
 幸か不幸かフェイトはまだ学校に行っていてレヴィとアルフも散歩で出かけているらしい。
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第03話 「交差する世界へ」

「ヴィヴィオ、心の中で魔導書に問いかけて下さい。『交差の軸になる時間はどこか?』と。その時見えたイメージが交差する原因となる世界です。」

 言われた通り刻の魔導書を持って目を瞑り心の中で問いかける。

『こことぶつかる時間はどこ? 交差の軸になる時間はどこ? お願い、教えて…』

 見えて来たのは砂漠、人影が3つある。
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ASシリーズ設定(その2)

 いつもヴィヴィオSS「Asシリーズ」におつきあい頂きありがとうございます。誤字脱字や間違った言い回しとかが多くて掲載した後になってやってしまった…と落ち込んだりこそっと直したりしています。

 今回はASシリーズ設定その2という事でメインキャラクターヴィヴィオの周りの登場キャラクターを紹介します。
 原作本編で登場するキャラクターが多いので、細かな部分はそっちを含んでいると考えて貰えれば嬉しいです。
 それではどうぞ
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第02話「原因はヴィヴィオ?」

「魔力色が変わるというのは面白いですね、魔力コアというものは」
「出来たらいいなって思ってるだけなんです。でも、プレシアさんが言うには試した事は無いけれど属性が無いから好きな色に変えられるんじゃないかって。」

 その夜ヴィヴィオはオリヴィエに学院であった事を話していた。
 学院でヴィヴィオが下級生に教えた話を彼女は嬉しそうに聞いている。元々彼女が来なければこういう事にもならなかったと最初は恨みもしたが今はもう無い。
 初めて魔法が使えた時の喜び、あの感動を得られる手助けになるならという思いが強くなっている。

 
 
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第01話「それぞれの世界で」

「いらっしゃいませ、…あなたでしたか」

 カランカランとドアベルの音がなって少女が笑顔で振り返る。だが鳴らした者の姿を見た後元の表情に戻ってしまった。

「えーっ、折角来たのになんだよ~っ」
「では…ありがとうございました。またお越し下さい。」

 再び営業スマイルでお辞儀をする彼女に

「いきなり追い出すのっ!? なのは~シュテルんが虐める~」
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第13話「私として」

「あ…あれ…本当にヴィヴィオですか?」

 ティアナは自分の得意魔法、クロスファイアーシュートをヴィヴィオが放つのを見て驚きの余り言葉を詰まらせた。

「そうだよ、機動6課に居た頃見てたみたい。ヴィヴィオ、前からバスターとシューターはよく使うんだけどクロスファイアシュートも相性良いんじゃないかな。制御が難しい魔法だけどちゃんと制御してる。」

 なのはが真剣な眼差しでモニタを見つめつつ答える。
 
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第12話「ヴィヴィオにあるもの」

「ヴィヴィオ、魔法の制御能力が落ちて動きも鈍いです。今日は終わりにしましょう。」
「ハァハァハァ…」
(SSランクなんて言われて私…浮かれてた)

 傷だらけで泥だらけ…いつもデバイスに助けられてるのに気づいてなかった。

(一緒に戦ってると思ってたけど、私だけじゃ何も出来なかった)

 ジュエルシード事件でフェイトと戦って、時の庭園でジュエルシードを封印した時も
 闇の書事件ではやてを助けようとリインフォースと戦った時も
 チェントを追いかけて元の時間に戻そうとした時も
 マテリアルを抑えて闇の書の復活を止めようとした時も
 1人じゃなくてずっとRHdが一緒だったからなんとかなった…それを忘れて…
 
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第11話「彼女の真意」

「なのはママ、フェイトママおはよ~…」

 ある朝、寝ぼけ眼でリビングに降りてきたヴィヴィオを出迎えたのは…

「おはようございます。朝早く2人とも出かけましたよ。」

 オリヴィエだった。しかも彼女はここに来た時と同じ服を着て鎧まで身につけている。
 リビングのテーブルを見るとメモがあり、2人とも仕事で帰りは夜遅くになると書かれていた。
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第10話「運命の開くとき」

「ヴィヴィオ~」

 家へ帰る途中、ヴィヴィオは呼ばれて振り返った。少し遠くで手を振っている女性が見える。彼女はこっちに小走りで近づいてくる。

「あっ、シスターシャッハ。ごきげんよう」
「ヴィヴィオ、ごきげんよう。学院に行こうかと思っていたのですが会えて良かったです」
「私に何か?」
「ええ、これをユーノ司書長に届けて貰えるでしょうか。」

 ユーノという名前を聞いて数日前のやりとりを思い出して一瞬ビクッとなる。
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