翌日までエリオは昨日の嵐で受けた怪我を治す為に医務室で一夜を過ごした。
『結局キャロの部屋で一緒に寝たのは1日か・・』
あれから、何度も直後のことを思い出そうとするのだが、肝心な所がもやがかかった様に思い出せない。
何度か考えているうちに、エリオ自身は
『キャロが無事だったんだからそれでいいや』
と思うようになっていた。
このお話は登場人物の真の素顔・・ではなくプライバシーを守る為、激しい描写については伏せさせて頂いております。
悪魔で・・あくまでもヴィヴィオの日記ということでお読みください。
誹謗中傷以外ならコメントに書いて頂けると今後の参考にさせて頂きます。
それではどうぞ~~
「守りたいものはありますか」
誰でもひとつは何か守りたい物があるんじゃないか?って事からこのSSは始まっています。
なのはやフェイト・はやて達やスバル・ティアナ・エリオ・・・そして今回の主人公キャロにとっても。
13話で最初に考えていたプロットの半分くらいまで来ました。
半ばエリオ君やはやてちゃん、時々なのはちゃんにフェイトちゃん、一部ではティアナさんの視点で進んでいて
「キャロが主人公って本当?」
とお叱りを頂きそうな気もします。
しかも時々オリキャラ出したりして・・・
それでも、話の筋はキャロちゃんががっちり握って離してません!
きっと・・・
この後のあらすじですが、前半がのほほんとかまったりしたシーンが多かったのに対して、戦闘やシリアスなシーンはあまりありませんでした。
後半はその辺も踏まえてですが、少しシリアスに近い話が多くなると思います。ほのぼの系はサブストーリーででも書きたいな。
まだまだ、表現が下手な所が多々ありますがその辺も踏まえて楽しんでいただけると嬉しいです。
追伸
後から静奈っちに聞いた話で「魔法少女リリカルなのは」の基になった「とらいあんぐるハート」で同じサブタイトルがあると聞いて重なっちゃったかなと思いましたが、その辺はご容赦を。
昼食を食べ終えヴィヴィオがお昼寝の時間になり1人になった時、キャロはエリオを探して隊舎の方へやって来ていた。
「おにいちゃ~ん?」
その声を聞いてバタバタと何かがキャロに近づいてくる。
「どこ~~?」
「キャウ」
「!!」
キャロの目の前に下りるフリード。
「ねぇ、これなんてすごく美味しいですよ♪」
「・・・・・・」
「ねぇ、フリードさん。これなんてどうです?一緒に食べましょうの!」
「・・・・・・」
「そうそう、前の休みの時にはやてちゃんに買ってもらったです。どうですか~?」
「・・・・・・・」
「う~ん、じゃあ気分転換に一緒に街へ遊びに行きませんか?フリードさん♪」
「・・・・・・」
「はぁ・・・」
キャロはエリオが朝練に出て行くのを見送ってから1人残った部屋を見回していた。
家具はともかく、一気にエリオの私物も入った事できちんと整理された中で何が何処にあるのかさっぱり判らない。
「・・まとめておいた方がいいよね!」
と服を取り出して着替え始めた。
ピンポンパンポーン♪
このお話は「守りたいものはありますか? 10話「朝の一時」」のサブストーリーです。
この話だけでもわかるようにと書いていますが、10話を先に読んで頂く方がより楽しめると思います。
それではどうぞっ!
ピンポンパンポーン♪
「ねえ、キャロ?」
「なぁに?お兄ちゃん?」
朝食を食べた後、部屋に戻ったエリオはキャロに声をかけた。2人の服の整理を続けているキャロは手を止めて振り返る。
「今日、スバルさんやなのは隊長に言われたんだけど・・・」
「うん?何を?」
「『元気になりすぎてフェイトさんをおばあさんにしちゃダメだよって』。何のことだかわかんなくて・・・キャロわかる?」
「フェイトママをおばあさんに?」
「そう、でもフェイトさんって僕たちより10歳くらい年上なだけで、おばあさんって言えないよね?」
「うん、フェイトママはフェイトママだもん!」
今回はimaさんに変わって静奈から掲載です。
10~12日にかけて体調を崩してしまい、その間にimaさんが駆けつけてくれて原稿を頂いていました。
じっくりと読む機会がなかったので感謝!!
次回以降はimaさんが掲載しますのでお楽しみください。
【ピピピピピピ・・・・】
「ん・・ぅん・・・・」
朝日が部屋にさしこみ始めた頃、まだ目が覚めていないエリオは音の鳴る方へ手を伸ばした。しかし、彼の手が届く前に目覚ましは【ピッ】という音と共に静かになる。
「ん・・・・んん?」
違和感に気付き、寝ぼけ眼な瞳を開けてみると
「クスッ♪ おはよ、お兄ちゃん」
キャロが居た。しかも自分を見て少し恥ずかしそうに微笑んでいる。
エリオが再び目覚めたのはフェイトの膝枕だった。
「えっ!僕どれくらい?」
「今日の捜査はおしまい、今は六課に戻ってる最中・・・エリオすごく疲れていたみたいだったし」
フェイトの言葉を聞いて青くなるエリオ。フェイトの前に立ち頭を下げる。
「もっ申し訳ありませんっ。始末書は後で提出します。」
「大丈夫、今日は打ち合わせが主だったし、それに・・・」
フェイトは胸元から紙片を取り出してエリオに見せた、それはエリオの休暇届だった。しかも八神隊長のサインが既に入っている。
すみません。
更新が滞りました。
昨夜まで勤め先で「慰安旅行」というものがありまして
金曜日・土曜日にかけて行ってきました。
場所は九州の有名温泉街だったのですが、そのあたりは
もう少し楽しめる所の方が良かった~と突っ込みもありましたが
そんな訳です(笑)
SSの方は少しシリアスから始まって、只今ほんわかな話の裏で少しずつ影が見えたりという感じで進んでいます。
オリジナルキャラがどう絡んでくるのかはお楽しみください。
今日は時空管理局ラジオの放送中との事で、
聞いてみたいと思いながらも今日も朝から仕事なので断念(涙)
(スバル編が静奈さんの都合で止まっちゃう事がありましたので、
こっちの内容は一切静奈さんにも伝えていません。)
数日後、管制室になのはとフェイト、そしてはやてが集まっていた。
「ティアナから報告貰ってるんだけど、・・やっぱりまずいんじゃない?」
「注意もしてるんだけど・・・」
「今まで理性で抑えてたのが取れたからとか?」
「はやてちゃん!動物じゃないんだから・・・でも、キャロがエリオにくっついて行ってる間、ヴィヴィオが独りぼっちになっちゃってなんだか寂しいみたいなんだ・・・」
「せっかくお姉ちゃんができても独りぼっちか・・・それは辛いね、でもエリオまで職場放棄すればフォワード隊も無茶苦茶になるし、エリオも多分納得しないだろうし」
「お兄ちゃん~、一緒にお散歩いかない?」
「お兄ちゃん~、ご飯一緒に食べよ♪」
「お兄ちゃん~、どこにいくの?」
「お兄ちゃん~、あそぼ♪」
「お兄ちゃん~・・・」
ヴィヴィオと良く遊ぶ様になってキャロも六課の雰囲気に馴染んできていた。特に喜んだのはヴィヴィオで、少し前迄は1人か守り役のザフィーラを過ごす事しか無かったのが、いつもキャロと一緒に居られる事で姉の様にキャロを慕い出していた。
キャロが機動六課に戻ってきて数日が経った。
はじめはヴィヴィオや六課で働く局員に対して怯えたり、怖々と接することが多かった。しかしヴィヴィオの人見知りをしない性格が功を奏した様で徐々にうち解けていった。
「どうしたの?フェイトちゃん?調子悪い?」
ある日ヴィヴィオ・キャロと一緒に食事をしていたとき、なのははフェイトが少し悲しそうな顔をしているのを見逃さなかった。
「先日の事故が気になって解析していたのですが」
管制室に入ったはやて達を待っていたのはシャリオだった。全員が集まった所で話を切り出す。
「リイン曹長の指示でキャロが作った封印魔法は完全に動作していました。しかし、このロストロギアは封印魔法をトリガーにして一定時間で発動を促す『アンチレリーズ系』の魔法がかけられていた様です。丁度封印直後に発動した形跡が・・・私も色々調べてやっとわかった程小さなものです」
キャロがロストロギアを封印した直後に小さな魔法陣が微かに見えた。
キャロが本局医療班で目覚めてから数日の間、フェイトはキャロ病室に足しげく通った。最初はオドオドしながらだったキャロも次第にフェイトを母親の様に慕いだしていた。そしてその間もなのはやフォワードメンバーはキャロの不在を埋める為に新たな連携パターンの訓練を続けていった。
更に数日が経った頃、フェイトはキャロを連れて六課に戻ってきた。
「お帰り~、フェイトちゃん、それといらっしゃいキャロちゃん」
「ただいま・・なのは。キャロ挨拶は?」
なのはの声にびっくりしてフェイトの影に隠れるキャロ、それをみてフェイトがフォローする
「キャロ、この人は私の大事なお友達のなのはさん。だから、ね!」
「う・・うん」
「じゃあ、ご挨拶」
シャマルとリインが措置室へ入ってからも刻々と時間が過ぎていった。フェイトはリインから預かった端末の映像を何度も再生し続けている。どうして気づかなかったのか、もしこの時私が近くに居ればと頭の中で繰り返し問い掛けている。
「レリックみたいに危険じゃないって言っててもロストロギアだったんだ・・・もっと注意していれば・・」
呟くようにスバルが言った言葉がフェイトの心にも突き刺さった
「それなら私がしっかり見てなかった私の責任。自分を責めないでスバル」
「・・・はい・・・すみません」
その瞬間【バン】と扉を開けてリインが措置室から飛び出してきた。そして
「キャロが!キャロが目を覚ましたですの!!」
「キャロっ!」
「スバル、身体を無理に動かさないで。緊急事態発生、重傷者1名。シャーリー本局医療班へ緊急連絡。ヴァイス君ヘリの搬送準備!急いでっ」
「はっ・はいっ」
「「りょっ・了解」」
スバルはキャロを抱きかかえようと手を身体に触れようとした時、なのははその手を遮り指示を出した。
はじめまして、imaと申します。
自己紹介はユーザの欄に静奈鈴音さんが書いてくれているので追加するような事はあまりありません(笑)
若干あの絵は気になりますが・・・
私自身パソコンで何か書くということはあっても、それをホームページにするとかは苦手です。
実のところを言うと、鈴音さんがホームページを簡単に作るソフトや色々を準備してくれたのですが、上手く使えず少し壊しちゃった事が今回の原因でした。
こっちはすごく簡単に書き込めそうですし、壊す事は無いと思うので色々と書いて行きたいと思ってます。慣れていない所もありますが、その辺も含めて暖かく見守って貰えると嬉しいです。
そんな訳で、スバル編を少し止められちゃってる間に書き始めていた「キャロ・ル・ルシエ」編を載せさせて頂きました。
あまりオリジナルキャラを出すと話がそっちに流れちゃうので、今回は2人ほど少し出てきます。
それでは少しでも楽しんで頂けると幸いです。
「どうしてこんな事に・・」
「・・・・」
「もっと速く気づいていれば・・・もうっ!」
「うっさい!スバル! ちょっとは静かにして。みんな同じ気持ちなんだから」
「うん・・ごめん・・・・・ティアナ」
スバル・ナカジマは同僚のティアナ・ランスターの叱責をうけて近くにあった椅子に大人しく座った。
スバルの周りは機動六課のフォワード隊、隊長の高町なのはとフェイト・T・ハラオウン、副隊長のシグナム・ヴィータ、そしてスバル・ティアナと行動を共にしていたエリオ・モンディアルが神妙な面持ちで座っている。